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荒木、逆襲ライナー 竜も第2Sへ王手

2009年10月19日10時36分

写真:7回裏中日2死三塁、荒木は勝ち越しの中前適時打を放つ=杉本康弘撮影7回裏中日2死三塁、荒木は勝ち越しの中前適時打を放つ=杉本康弘撮影

(18日、中日3―2ヤクルト)

 打った本人が一番驚いたはずだ。バットの芯とボールがぶつかった心地よい音とともに、ライナーが二遊間を抜けていった。同点の7回2死三塁、中日の荒木が館山から勝ち越しの中前安打を放った。

 「館山君には相性が悪かったので何とか打ってやろうと思っていたら、何とかなりました」。普段は冷静に「僕は打撃より守り」と言い切る守備職人が、興奮気味に語った。無理も無い。なにせ、館山から今季初めて放った安打だったのだから。

 レギュラーシーズンで19打数ノーヒットだった荒木を筆頭に、右腕は中日の今季最大の天敵だった。対戦成績は1勝3敗で打率2割1分5厘。昨季から7連敗の屈辱も味わった。この日も序盤に2点を奪ったが、その後は要所を締められていた。

 荒木もこの打席まで2打数無安打(1犠打)。特に1回無死二塁ではバント失敗のあげくにハーフスイングで三振と中身も悪かった。

 ただ、ここで二つ、思い切って「チェンジ」した。一つは験担ぎ。「藤井が(1戦目に3安打と)調子が良かったのでバットを借りました」。そして、深読みから無心へ。「ここまで21回、色々考えてダメだったので、何も考えずに打った」。館山の大失投、内を突けず外に浮いたシュートに素直に反応した。

 中日にとっての最難関を、最もカモにされていた男が攻略する逆襲の一手。竜が土壇場で息を吹き返した。(渡辺崇)

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