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能見12K、別人の快投 2週間ぶり先発

2009年7月20日11時53分

(19日、阪神1―0巨人)

 10回もいく気だった阪神の能見が、ベンチ前でキャッチボールをやめた。金本の決勝打を見届け、グラブをポンとたたく。「点を取ってくれると信じていた」。最後は藤川に託したものの、9回を被安打2の快投。復活をかけた先発で、上々の答えを残した。

 開幕から先発ローテーションを守ったが、7月4日に6敗目を喫して中継ぎに降格。リードされている状況を含めて3試合に投げ、再びもらったチャンスだった。

 そのリフレッシュ効果か、7日ぶりのマウンドではずんだ。腕が振れる。180センチの長身だから、沈む変化球もいきた。天に向かってグラブを突き上げ、よどみなく左腕を振り下ろす様は、まるで歌舞伎役者のよう。本格派と思わせながら、時折、横手から放って打者を惑わせた。

 7回2死まで無安打。9回2死三塁のサヨナラのピンチもひるまなかった。外角直球に小笠原のバットは動かない。自己最多に並ぶ12個目の三振を奪った。

 「誰が投げているのか、と思った。能見に勝ちがついたのが一番」。金本から別人のような投球だったとヒーローインタビューでほめられ、能見の端正な顔つきが崩れる。ポーカーフェースを心がける優男の照れ笑いだった。

 帰り際、能見は小声で思いを吐いた。「9回までマウンドにいれば見えてくるものがある」。後半戦に巻き返しをかけるチームの信頼を、つかみ取った。(笠井正基)

 ○金本(神) 10回に決勝打。「打球が抜けてやっと点が入ると思った。(巨人との3連戦に)勝ち越せたのが何より」

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