2010年1月26日11時56分
先発ローテ入りを目指す山口。尾花新監督の期待も大きい
静岡県裾野市。富士山のふもとの町で、体づくりを始めた。「富士山を見ながら、日本一を目指す」。昨年まではエース三浦らと合同で練習していた。「今年は勝負の時。同じことをしても、追い越せない。卒業しました」。個人契約したトレーナー、若手2選手と練習する。
昨季は抑え役を任され、5勝4敗18セーブと頭角を現した。「三浦に続く、次代のエースをつくらないと。あれだけの潜在能力の投手は他にいない」と考えた尾花新監督から先発転向を言い渡された。「抑えの自信はあるが、先発をしたい気持ちはあった」。飛躍の年と位置づける。
練習メニューに見栄えの良さや新鮮味があるわけではない。ただ、下半身強化を中心にした地味なトレーニングを5〜6時間も続ける。「先発は球数を放るので、同じ動作を反復して鍛えている」
大分・柳ケ浦高を出た新人の2006年、巨人戦で初先発初勝利。先発での白星はそれ以来ない。「まず先発の5本に入る。巨人を倒さないと上にいけない。巨人キラーになる」。可能性を秘めた5年目が始まる。(能田英二)