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2011年12月19日0時47分
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秋田初の女子プロ野球選手に 三浦さん「直球勝負する」

写真:三浦由美子さん=秋田北高校拡大三浦由美子さん=秋田北高校

写真:ピッチング練習をする三浦さん=秋田北高校拡大ピッチング練習をする三浦さん=秋田北高校

 女子選手が硬式球でプレーする「日本女子プロ野球リーグ」。2010年の開幕以来、秋田県内から初のプロ選手となった秋田北高ソフトボール部3年生の三浦由美子さん(18)。秋田北高校ソフトボール部の3年生。もうすぐ京都、兵庫、大阪のリーグ3チームのうち、どのチームに所属するか決まる。

 「硬式野球でプロの選手になる」。あこがれだった。その新加入選手を決める合同トライアウトの1次、2次テストが京都であったのは8月末。全国から97人が参加した。50メートル走、遠投、打撃、守備、マウンドからの投球、選手との合同練習、ゲームに挑戦した。

 成績は非公開だが、50メートル走は7秒前半、肩の強さにも自信があり、60メートル以上投げられたと思う。少し戸惑ったのはノックでの守備。ソフトボールは直径約9センチだが、硬球は約7センチ。「握る感覚が違って難しかった」。最終選考の37人に残り、11月5日に大阪で行われた追加審査で合格が決まった。プロへの切符を手にしたのは17人だった。

 体を動かすのが大好き。「幼稚園の時から、父にもらったおもちゃのグラブとボールでキャッチボールをしていました」。遊び相手は男の子。小学4年の時、地元・河辺の少年野球チームに入った。男の子ばかりの中、エースになった。

 河辺中学校でも軟式野球部に。しかし、次第に男子と体力差を実感する。同じペースで走れず、遠投も男子の距離に届かない。投手だったが、公式戦はベンチで応援。女子は一人で、練習以外の時間は、男子が盛り上がっていても会話に入れなかった。「試合に出られない選手の気持ちが分かりました。出られなくても頑張って練習をする大切さを実感した3年間です」と振り返る。

 高校でも迷わず、白球を追った。ソフトボールの強豪・秋田北に進学。ホットコーナーの三塁を守った。練習は厳しく、冬は長靴で吹雪の中を毎日30分間ランニング。つらかったが、仲間と励ましあった。「チームを考えてプレーすること、仲間の大切さを実感した」

 1年の夏、女子プロ野球リーグ開幕を知る。「また野球をやりたい」。思いが募った。でも、3年の夏の国体までは部活動に集中。引退後、トライアウトまで1週間しかなかったが、小学校時代の仲間らに手伝ってもらい、硬式球で練習した。

 プロでは投手にこだわりたい。少年野球のころ、直球で三振を奪った時の快感が忘れられない。「打者との駆け引き、指先まで神経を使ってボールを全力で投げ込んだ後の感触が大好きなんです」。持ち球は直球とカーブだが、制球力と新しい変化球も身につけたい。「あこがれはレッドソックスの松坂大輔投手。伸びのある直球をびしっと決める姿がかっこいい」

 入団チームの発表は23日。現在、兵庫スイングスマイリーズに15人、京都アストドリームスに17人の選手が在籍しているが、来季から大阪ブレイビーハニーズが加わる。新しい門出のために、父とのキャッチボール、筋肉トレーニングを欠かさない。3チームとも拠点が関西で2月から寮で一人暮らしだ。「それまでは家族、友達とたくさん思い出をつくりたい。ここまで来られたのはみんなの支えがあってこそですから」(橋本佳奈)

    ◇

 1993年5月、秋田市生まれ。右投げ、右打ち、身長167センチ。小4から軟式野球を始め、地元のスポーツ少年団のエースに。秋田北高校ソフトボール部で国体やインターハイに出場した。三塁手で2番打者。セーフティーバントが得意で、50メートル走は7秒2で学年で1、2位を争う俊足。

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