プロ野球
(21日、巨人3―2中日)
【富山正浩】中日の高木監督が今季最も顔を紅潮させた。
報道陣からサヨナラ負けした9回について問われ、「仕方ないことないだろ。何で三振を取れるピッチャーを使わないんだ」。投手起用を任せている権藤投手コーチの方針について、まず苦言を呈した。
打線についても、前日までの5番から4番へ繰り上げたブランコが5回に同点2ランを放ったが、8安打しながら9残塁の拙攻。この最終Sで前日まで11打数7安打の森野の打順を7番から6番に上げたが2度の得点機で凡打に倒れるなどし、「それが良いと思ったから替えたのに」。
試合前には「はよう、名古屋へ帰りたい。勝ちゃあ帰れる」と語っていた余裕はどこへやら。「中日らしさが出てきたんじゃないか。明日、最後でいいんじゃない」と報道陣を振り払ってバスに乗り込んだ。