asahi.com
天気  辞書  地図  サイト案内  Top30 
サイト内 WEB
スポーツ 社 会 スポーツ 経 済 政 治 国 際 サイエンス 文化・芸能 ENGLISH 
  野球  サッカー  スポーツ一般  コラム  記事一覧     ニュース特集   
     
 home >スポーツ > 野球   
 
岩隈「1年はオリックスで」 パ会長独自案に6球団同意

 パ・リーグの小池唯夫会長は14日、統合球団オリックス・バファローズ入りを拒み、新球団楽天へのトレードを希望している元近鉄の岩隈久志投手の問題について、「1年間はオリックスでプレーし、その後に再び両者で交渉せよ」との独自案を出した。この日の同リーグ理事会で「強い要望」という形で説明し、楽天を含む6球団とも同意。オリックスは一両日中にも岩隈本人に会長案を伝える。

 小池会長は「これまでの両者の話し合いは平行線。岩隈はパを代表するエース。互いに年内に円満解決し、すっきりした形で新年を迎えて欲しい」と話した。

 しかし、トレードを前提とした契約は野球協約では想定していないため、来季終了後の交渉については明確な方針を示さず、「1年たった後、それまでのいきさつ、本人の意思を尊重するなどし、両者で誠心誠意話し合って欲しい」と述べた。

 岩隈は11月のオリックスと楽天の分配ドラフトでオリックス側にプロテクト(優先保有)されたが、入団を拒否。中村勝広・球団ゼネラルマネジャーがコミッショナー事務局に見解を問うなどしたほか、吸収した元オリックス側の選手がこの問題を理由に、契約更改を保留したりしている。

 プロ球界では78年の江川問題で、当時の金子鋭コミッショナーが「強い要望」として、ドラフト会議で江川卓投手を引き当てた阪神と「空白の1日」で入団を主張した巨人との間でトレードを成立させたことがある。

 〈小池会長の話〉 楽天にも理解していただき、全球団がこれしかないだろう、と言ってくれた。移籍を確約するという話ではない。岩隈はまだ若いから、とにかく1年間はオリックスで頑張って欲しい。みんなが心配している。

 〈岩隈の話〉 はい、とは答えを出せない。「選手の意見を尊重する」と小泉社長は言っていたので、それを優先するべきだ。オリックスに行く気はない。球団も信用できない。礒部さんも(本人の)意思が尊重されて楽天に行った。僕がこれだけ言って(楽天に)行けないのはおかしい。違う方向に変えるというのはおかしい。

 〈楽天・井上球団取締役の話〉 賛同するとかしないとかいう問題じゃない。オリックスと岩隈の問題で他球団は意見を言う立場じゃない。その問題が終わって岩隈がオリックスへ行かない、となれば、私が出て行き、(楽天に)来てもらえるかという話になる。

 〈楽天・田尾監督の話〉 コミッショナーから結論を出せなかったのは問題だと思う。(小池会長も)本当に選手のことを考えて発言したのか、オリックスや岩隈とじっくり話をしてくれたのかな。岩隈が吹っ切れて、1年だけオリックスでやるのは難しいと思う。来季はオリックスと楽天で対戦するし、選手はそこで骨をうずめる気でやるんだから。

 〈オリックス・小泉球団社長の話〉 球団は会長発言を尊重する意味で内容を受け入れる。岩隈にはリーグの会長までわずらわせたことを、かんで含める。1年間はやってもらって、将来については、また話し合いですから。先行約束は(野球協約で)禁止されている。岩隈に関する楽天側の発言については、(タンパリング=事前交渉=が)疑われても仕方ない、と例を挙げたら、楽天の代表も反省している、とのことだった。

 〈オリックス・仰木監督の話〉 会長も理事の方々も心配したと思う。我々としては(岩隈と)一緒にやれるように、彼の気持ちをほぐしてやらないといけない。選手会もいろいろ考えてやってくれているわけだから、「絶対だめ」ということにはならないと思う。 (12/14 23:22)


 関連情報  







| 社会 | スポーツ | 経済 | 政治 | 国際 | サイエンス | 文化・芸能 | ENGLISH |
GoToHome ニュースの詳細は朝日新聞へどうぞ。購読の申し込みはインターネットでもできます。 GoUpToThisPage
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 著作権 | リンク | プライバシー | 広告掲載と注意点 | アサヒ・コムから | 朝日新聞社から | 問い合わせ |
Copyright Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission