
グランプリ
優勝
審査委員長講評: 作品を通して、会場の熱気と興奮が伝わってきます。私は、試合が始まる前に、応援しているチームが歓喜の瞬間に包まれる姿を想像し、勝利を固く信じるような気持ちを表現したのかなと解釈しました。俯瞰的な視点で描かれた構図の面白さと、観客の姿がとても丁寧に描かれている点は、大きな魅力と今後の可能性を感じさせます。グランプリに相応しい見事な作品です。
受賞のことば: 公募に参加するのは初めてでしたので受賞するとは考えておらず、一報を聞いても実感がなく淡々としていたのですが、周囲の方々や尊敬する方が自分のことのように喜んで下さったので、応募して良かったとうれしくなってきました。僕は作品自体の魅力で面白味を感じてもらえるような絵を描けるようになることを理想としており、評価されたことはありがたく思いながらも、もっと良い作品を描けるように頑張っていきたいと思っています。

準グランプリ
魂のひと漕ぎ
審査委員長講評: バランスを保とうとする選手に対して、激しい水の流れが襲い掛かります。ゲートとパドルを垂直に配することに対して、水の流れは左から右方向へと流れており、互いの力が拮抗しているような緊張感を生み出しています。しぶきのアクセントと青の調子の幅がとても美しい作品です。
受賞のことば: 準グランプリ受賞と初めて聞いたとき、驚きとうれしさでいっぱいになりました。今回はカヌーを絵で表現するにあたって、いかに躍動感を出せるかを考えました。アクリル絵の具を何度も重ねて描きました。特に水しぶきや波などの水を表現するのが難しかったです。今回の受賞でとても自信になったので今後の活動につなげていきたいです。そして今後もこの絵が見てくださる方に元気と勇気を与えてくれる絵であってほしいと思っています。

準グランプリ
平和の燈
審査委員長講評: ギリシャ・オリンピアの太陽光で採火された炎が、リレーによってつながれ、聖火台に灯されるまでを一つの画面で表現しています。オリンピックシンボルの色を意識して描いたのでしょうか。その鮮やかな色彩が暗めの輪郭とあいまって、聖火のもたらす希望の光が、人々を照らしだしているように感じられました。聖火の流れを自然な形で一つの画面にまとめあげている点を高く評価しました。
受賞のことば: このような賞をいただき、大変うれしく思います。本作では、聖火リレーを題材に、人と人との絆、そして、平和を願う気持ちを描きました。聖火の灯火はオリンピアの地から始まり、国や人種、時代を超えて人々をつなぐ希望の光だと感じています。そのエネルギーを、平和を願う人々を照らし、絆と想いをつなぐ象徴として明明と力強く描きました。これからもさまざまな作品を制作し、自らの想いを表現し、伝えていければと考えています。