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サッカー女子国際副審に松山の大畠さん 国内で4人

2011年2月10日0時43分

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写真:女子サッカー大学選手権決勝でボールを手渡す大畠さん=1月5日、国立競技場(東京)拡大女子サッカー大学選手権決勝でボールを手渡す大畠さん=1月5日、国立競技場(東京)

 松山市の高校職員大畠千枝さん(33)が国際サッカー連盟(FIFA)の女子の国際試合などで副審を務めることが出来る女子国際副審に承認された。国内の女子国際審判員は主審4人、副審4人だけ。目標は2015年に開催される女子サッカーのW杯で笛を吹くことだ。

 大畠さんがサッカーをはじめたのは16歳と少し遅い。新居浜高専に入学し、サッカー部のマネジャーとなったのがきっかけだ。ゴールしたときの感動が大きく、何より1点の重みが仲間と共有できる。その面白さに引き込まれた。練習で、選手に交じってボールを蹴ってみて「私も選手としてサッカーをしたい」と思うようになった。

 夢中になってボールを追いかける姿を見た当時の監督から、新居浜にある女子のサッカークラブを紹介された。女子日本代表「なでしこジャパン」を目標に、卒業後もプレーを続けた。98年には県代表として神奈川県での国体にも出場した。だが、0―7で宮城県代表に惨敗した。

 国体での惨敗後、選手としての限界を感じ、審判という立場で「日本代表」の夢に挑戦しようと決めた。

 女子1級審判員を取得し、なでしこリーグで主審を務める。だが、9年間で約1年半リーグを外されたこともある。ジャッジの評価が悪かったためだ。その間、リーグ戦以外の試合や地元の試合で技術を磨いた。

 今、審判として心がけているのは、もし自身が選手で100%の力を掛けて試合に臨んだとき、それに見合った中立なジャッジとなっているかだ。

 審判になって、感じるのは「選手は審判という人間全体を評価している」ということ。判定にくってかかる選手と一緒になってヒートアップしていたら、説得力を持たない。声や態度や「ゲーム全体の流れが読めているか」も大事だと感じる。大畠さんは「『審判の判定』×『パーソナリティー(人格)』=説得力」と話す。

 個々の選手が置かれている状況を理解する。ラフプレーが続くときにはゲームを落ち着かせようと笛を吹く。自分に誠実でなければならない。どれも、競技規則には書いていないことだ。

 今の目標は、4年後の女子サッカーのW杯で笛を吹くこと。定期的にある更新試験をパスするためにジム通いを続けている。国際審判員には高いレベルが求められるが、多くは専業ではなく、自分の仕事を別に持つ兼業だ。大畠さんは「(ジャッジが)下手なとき、笛を吹かせてもらったチームや職場、支えてくれる人たちに感謝しつつ、続けていきたい」と話した。(田中誠士)

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