基本ルール・ポジション解説
ラグビーのルールは「分からない」「難しい」と良く聞きます。ここで紹介していないプレーや反則もありますが、まずはこの「基本」さえ理解すれば十分楽しんで試合を観戦することができます。
ラグビーは1チーム15人、計30人(15人制)で楕円のボールを奪い合いながら、パス、キック、走るなどのプレーで相手インゴールを目指す(トライを取る)「陣取り合戦」のスポーツです。アメフットと違い、ボールを持ったプレーヤーにしか相手プレーヤーはタックルすることができません。
ボールを相手インゴールの地面につけることで5点が与えられます。
トライ後に与えられるゴールキックです。トライした地点の延長線上から狙い、ゴールポストのクロスバーを通過すると2点が与えられます。
相手チームが重い反則を犯した際に得られるゴールキックです。ゴールポストのクロスバーを通過すると3点が与えられます。
プレー中にボールをワンバウンドさせて狙うゴールキックです。ゴールポストのクロスバーを通過すると3点が与えられます。
ポジション | 背番号 | 説明 | |
---|---|---|---|
FW(フォワード) | PR(プロップ) | 1,3 | スクラムを最前列で組み、体重が重く、がっしりとした体形の人が多いポジションです。相手と組み合うので強い首の筋力が必要不可欠です。 |
HO(フッカー) | 2 | スクラムの最前列で中央を担うポジションです。プロップ同様、がっしりとした体形の人が多く、スクラム時にはSHが投げ入れたボールを足でかき出す役目を担います。また、ラインアウト時のボールの投げ入れをすることが多いポジションです。 | |
LO(ロック) | 4,5 | スクラム時、フロントローを後ろから押し込みます。長身が多く、ラインアウト時にジャンパーとなることが多いポジションです。 | |
FL(フランカー) | 6,7 | スクラム時、後方左右から押し込みます。ボールに常に絡むようなプレーが求められるため、タックル能力、走力が必要となるポジションです。 | |
No.8(ナンバー8) | 8 | スクラムの最後尾に位置し、FWをコントロールします。攻守の要となり、パワー、走力など高い能力が求められるポジションです。 | |
BK(バックス) | SH(スクラムハーフ) | 9 | スクラムにボールを投入し、FWとBKをつなぐプレーヤーです。俊敏さと巧みなボールさばき、判断力が求められ、小柄な選手が多いポジションです。 |
SO(スタンドオフ) | 10 | BKを統率するプレーヤーです。SHから受け取ったボールをパスしたり、キックしたり、自ら走ったり攻撃の起点となり、「司令塔」とよく呼ばれます。 | |
WTB(ウィング) | 11,14 | BKの両端に位置し、トライゲッターとなるポジションです。足の速さ、瞬発力が求められます。 | |
CTB(センター) | 12,13 | アタックでは、回って来たボールをWTBへ回したり、自ら相手に突っ込み突破口を開いたりします。ディフェンス時はタックルをする機会が多いのでパワー、タックル能力が求められます。 | |
FB(フルバック) | 15 | チームの最後尾に位置し、敵の陣形を見ながらBKを後方より統率します。ディフェンス時には最後の砦となるのでディフェンス(タックル)能力、さらには陣地獲得のための正確なキック能力も求められます。 |
ラグビーは後ろへのパス(手を使ったパス)、キックや突破などで相手インゴールを目指し前進していきます。その間に、ボールを持ったプレーヤーに対し相手プレーヤーはタックルをして前進を阻止しようとします。その際によく形成される団子状態のプレーが「モール」や「ラック」となります。また、激しい動きの中でボールを前にパスしたり(スローフォーワード)、ボールを前に落としたり(ノックオン)、タッチラインの外に出てしまったりすることがあります。その際にプレーは止められ、「スクラム」や「ラインアウト」といったセットプレー(ルール解説3の動画参照)からゲームが再開されます。プレー中に良く起こる反則は下記になります。
ボールより前にいるプレーヤーがプレーに参加した際の反則。相手チームにペナルティーキックが与えられます。
ボールを持っていない相手プレーヤーの動きを妨げたり、タックルをしようとしているプレーヤーの動きを妨げたりした場合の反則。相手チームにペナルティーキックが与えられます。
ラックなどで相手側に倒れ込んでボールが出るのを妨げる反則。相手チームにペナルティーキックが与えられます。
タックルを受けて倒されたプレーヤーがボールを手放さなかった時の反則。相手チームにペナルティーキックが与えられます。
タックルをして倒れたプレーヤーがその場から速やかに離れなかった場合の反則。相手チームにペナルティーキックが与えられます。
ハイタックル、ボールを持つ前のタックル(アーリータックル)、ボールを手放した後のタックル(レイトタックル)、相手の首に腕を引っかけるタックル(スティフアームタックル)は禁止され、重い反則となります。
不正なプレーや危険なプレー等で反則を犯した(繰り返した)プレーヤーに対し、一時的に10 分間退場させることをいいます。
セットプレーとは、「スクラム」「ラインアウト」「キックオフ(ルール解説1の動画参照)」のことをいいます。プレーが止まったところから試合を再開させるプレーになります。セットプレーで良く起こる反則は下記になります。
故意にスクラムを崩す反則(モール・ラックも同様)。相手チームにペナルティーキックが与えられます。
ラインアウトでボールを投げ入れるプレーヤーが両チームの間にまっすぐ投げ入れなかった場合の反則。相手ボールのスクラムやラインアウトとなります。
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