サッカーの日本代表は18日、静岡スタジアムでアルゼンチン代表と親善試合を行う。世界ランク4位の強豪に勝つのは容易ではないが、ワールドカップ(W杯)1次予選のインド戦(9月8日)に向け、持ち味を出して、内容の濃い試合を展開したい。
2連覇を達成したアジアカップのメンバーからMF中村(レッジーナ)とGK川口(ノアシェラン)が外れ、今回は国内組だけで編成。中盤は司令塔の位置に小笠原(鹿島)、ボランチには中田浩(鹿島)と福西(磐田)が入る。GKは楢崎(名古屋)が先発する。
カギを握るのは小笠原だ。押し込まれる可能性が高いだけに、小笠原の正確なパスから、いかに速攻を仕掛け、ゴールに近づけるか。パスを受けるFW玉田(柏)の動きもポイントになる。
9月のインド戦は中村や小野(フェイエノールト)らの欧州組が合流してメンバーが変わるため、ジーコ監督は「今回はインド戦を見据えてはいない」と話す。それでも、この試合をW杯予選につなげるためにも、アジアカップで発揮した粘り強さや、落ち着いた試合運びを見せたい。
アルゼンチンは来日予定だったMFベロン、アイマール、カンビアッソ、FWクレスポが不参加。やや寂しいメンバーだが、MFリケルメら能力の高い選手がそろう。
ジーコ監督就任後の日本代表は同国と2度対戦して、0―2、1―4といずれも敗れている。だが、選手同士が話し合って課題を修正できるようになった現在は「チームの完成度が違う」とジーコ監督。成長した日本が、世界の強豪とどこまで戦えるか注目だ。
(04/08/18)
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