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〈横浜国際女子マラソン・4〉 輝きもう一度 コンスタンティナ・ディタ

2009年11月13日10時46分

写真:北京五輪で優勝したコンスタンティナ・ディタ北京五輪で優勝したコンスタンティナ・ディタ

 米コロラド州にある自宅の部屋が花いっぱいになった。コンスタンティナ・ディタ(ルーマニア)が北京五輪で女子マラソン史上最年長の38歳で金メダリストになった直後のこと。当時13歳の息子からのプレゼントだった。「『自慢のママだ』と言ってくれた」。1児の母は照れた。

 25年前、自宅の農場を走り回っていた14歳の少女に刺激を与えたのは、テレビに映し出された84年ロサンゼルス五輪だった。以来、金メダル獲得を夢に抱き、昨年、それが現実になった。母国に戻れば、街で声をかけられ、サインを求められる。

 なのに、その後はパッとしない。昨年10月のシカゴは、自己最高の2時間21分30秒には程遠い2時間30分57秒で4位、39歳で臨んだ今年4月のロンドンは途中棄権だった。

 金メダリストとしての生活が逆に彼女を苦しめる。いろんなレースから招待され、世界中を飛び回る。「トレーニングするのも難しくなった。今は旅から帰ると、疲れてしまう」。ジレンマを感じる。

 それでも、走り続ける理由がある。「マラソンは私のすべて。12年ロンドン五輪も考えている。42歳になるので、メダルというよりは出場することが目標になるが」。燃え尽きてはいない。

 横浜に向けて2カ月間、米国で練習をした。今大会直前に、ほかの大会からゲストランナーに招待されたが、断った。「横浜のために」だ。

 体調は80%と分析する。「若くないので集団についていきたい。今の体調の中でベストを尽くす」。もう一度輝くために――。今年から始まる横浜の大会が、そのステップになるか。(小田邦彦)

2009横浜国際女子マラソン

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