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イチロー集中 延長10回決勝打 WBC

2009年3月25日11時49分

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写真拡大10回表日本2死二、三塁、イチローは勝ち越しの中前安打を放つ=遠藤啓生撮影

 大歓声とブーイングが全身に浴びせられた。5万を超える大観衆のドジャースタジアム。その中で、イチローの集中力は最大限に高められた。

 同点にされた直後の延長10回、2死二、三塁。カウント1―1から、天才打者のスイッチが入る。厳しいコースに反応し続け、ファウルを連発。8球目、林昌勇がしびれを切らして投じた136キロの変化球が甘く来た。逆らわずにセンターへ。打球は芝生の上に弾む。勝ち越しの2点適時打となった。

 敬遠四球の心配もあった。だが、「驚きはなかった。中島も非常に嫌な打者。満塁になるのも嫌だろうし、当然、勝負にくると思っていた」。最終打席で決勝打を打って、決勝は4安打。最後の最後にイチローらしさが戻った。「本当は無の境地でいたかったけど、視聴率がすごいだろうとか、ここで打ったらオレ(何かを)持ってるな、とか思った」といたずらっぽく笑った。

 14残塁と攻めきれない試合だった。その中で9番の片岡とイチロー、中島の1、2番が機能した。3人で8安打。中でも同点で迎えた7回の攻めは3人の個性が出た。片岡が左前安打で出塁すると、イチローの2球目に盗塁。すかさず、イチローはセーフティーバントを成功させ、一、三塁の形を作る。中島は左前へ適時打し、わずか、6球で勝ち越した。

 今大会、原監督が仕掛けた「どこからでも得点できる」侍ジャパンの打線は、天才の蘇生で完成形になった。(福角元伸)

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