現在位置:
  1. asahi.com
  2. スポーツ
  3. ワールド・ベースボール・クラシック特集
  4. 記事

松坂・ダル・岩隈、フル回転 チーム防御率、断トツ1.71

2009年3月25日11時51分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真拡大最後の打者から三振を奪い、マウンドで叫ぶダルビッシュ=遠藤啓生撮影

写真拡大4回、先頭打者を打ち取った岩隈は笑顔を見せる=上田幸一撮影

 日本の勝因は、投手力につきる。9試合のチーム防御率は1.71。4強に入った韓国(3.00)、ベネズエラ(4.13)、米国(5.99)と比べても群を抜いていた。

 原監督と山田投手コーチの考えは徹底していた。先発は3本柱の松坂、ダルビッシュ、岩隈に任せ、中継ぎも大事な場面は状態の良かった杉内を起用した。藤川が不安定と見るや、最後はダルビッシュを抑えに回した。宮崎キャンプに入る前から首脳陣が中心と考えていた4人が期待にこたえる投球を続けたことで、チーム全体も安定した戦いができた。

 防御率は岩隈が1.35、ダルビッシュが2.08、松坂は2.45だった。杉内は5試合に投げ、1本の安打も許さなかった。米国の気候やWBC球に慣れない投手もいたが、軸となる4人は揺らがなかった。

    ◇

 体を折り曲げて叫び、マウンドで両手を挙げて仁王立ちした。WBC決勝でダルビッシュが最後の打者を空振り三振に。「空振りした瞬間は本当に、わけが分からなかった」。日本が連覇を決めた瞬間だった。

 準決勝に続き、抑えを託された。だが9回、力んで制球を乱し、2死から同点適時打を浴びる。「やばいな、と思ったんですけど、イチローさんが打ってくれて鳥肌が立って」。まだ日本の10回の攻撃中に、ベンチ内でキャッチボール。今度は締めた。

 先発3本柱の一角だが、決勝Rはストッパーに回った。「本来、僕がいる場所じゃない。球児さん(藤川)はいい気持ちじゃないと思うんですけど、それでもこういうときはこうしたらいいよと教えてくれた。球児さんに感謝します」

    ◇

 WBC決勝の舞台でも岩隈に緊張感はなかった。時折笑みを浮かべつつ、自分を鼓舞するように何かをつぶやく。8回2死までリードを保ち、マウンドを降りた。十分に役目を果たした右腕は「最高の投球が出来たと思います」。

 4回2死までパーフェクト。「韓国打線は真っすぐに強い。直球に絞らせないように低めに制球した」。5回に甘く入ったスライダーを同点本塁打されたが、崩れない。投球制限ほぼいっぱいの97球で、終盤まで試合を作った。

 準決勝進出を決めたキューバ戦に続く好投に、MVPの松坂も「今日の投球を見る限り、MVPは岩隈くんだと思う」。大会を通じて重圧を感じさせなかった投球内容は確かにMVP級だ。岩隈は静かにほほ笑んで言った。「すごく楽しかった。また出たい」

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内