朝日新聞デジタルを通して体験した
一人ひとりのエピソード。

活用シーンやお気に入りの機能、
生活の変化など、ユーザーのリアルな声
をじっくり伺いました。

今回お話を伺ったのは、
LGBTアクティビストの東小雪さんです。

LGBTQ+への理解が多くの人にとって
働きやすい環境を育む

宝塚歌劇団を退団後、2010年にレズビアンであることをカミングアウト。東京ディズニーシーで初の同性結婚式を挙げ、2015年に渋谷区の同性パートナーシップ制度による証明書交付第一号カップルとなった東小雪さん(当時のパートナーシップは後に解消)。自身の体験をもとに、LGBTQ+(性的少数者)、性暴力被害、女性の人権、自殺対策、DV被害者支援などに関する活動も活発に行っています。

「力を入れているテーマのひとつは、職場のダイバーシティ。LGBTQ+について理解を深めてもらうために企業で講演をしています。性的少数者が働きやすい職場を作るということは、介護や育児、病気の家族のケアをしている人の時短勤務や、フレキシブルな働き方を実現するためにはどうしたらいいのか、どんな面談をすれば離職率を下げることができるのかなど、多くの人にとって働きやすい職場を作ることにもつながっているんです」

2021年4月に公認心理師試験に合格し、傷ついた人の心のケアにも関わっていきたいと話す東さん。朝日新聞デジタルでも心理学の記事を見始めると、関連記事までどんどん辿って読み続けているといいます。

「この間も“心理的な負担”と“精神的な負担”ってどう違うんだろう?と思ったら、一日中検索が止まらなくなってしまいました。自分の知らないことについて広く情報を得たいし、自分も文章を書くので、インプットとアウトプットの繰り返しなんです。朝日新聞デジタルの記事も、とにかくたくさん読んでいます」

全員が世の中で起こっていることの当事者。
「考えることをやめないで」

朝日新聞デジタルの記事のなかでも、文化人のコラムやインタビューがお気に入りだという東さん。人生の先輩たちの声に触れることは、東さんの今の生き方に大きな影響を与えてきました。

「朝日新聞デジタルのコラムやインタビューを見ていると、自分が尊敬する文化人の方、人生の先輩方が、これまでどんな気持ちで生きてこられたのか、今の時代をどうご覧になっているのかを知ることができます。きっと昭和の時代には、私がレズビアンであることや、実父から性虐待を受けた性被害のサバイバーであることは、とても公表できなかったでしょう。でも先輩方が歩いてきた道があったから、今、『私はこうして生きていく』と声を上げられるようになったと思います」

さまざまな情報に触れるなかで、自分の頭で考え、成長するためには、無料の情報を受動的にもらっているだけでは足りないと東さんはいいます。「より正確に、丁寧に練られた記事や文章を、お金を払って自分から取りにいかないと血肉にならない」。その考え方は、朝日新聞デジタルを購読し始めた26歳のときから変わっていないのだそう。

「朝日新聞デジタルは、10年前のスタート時から登録して使っています。ほぼ同時期にカミングアウトしたこともあり26歳から36歳までのこの10年は、私にとってすごく大きくて。本当に働いたし、本当に勉強しました。20代の頃はすごく貧乏でしたが、朝日新聞デジタルは購読していましたね。一生懸命読んでいました」

お金がなく生理用品の入手に苦しむ若い女性の実態を追った連載記事「生理と貧困」を読んだときは、「私もそうだった。20代の女の子たち、声を上げてくれてありがとう」という思いでいっぱいだったという東さん。生活を切り詰めても本が読みたい、新聞が読みたい──そう強く願ったのは、自身がマイノリティであると自覚したことがきっかけだったと振り返ります。

「高校生のときに自分がレズビアンであることに気づいてから、少数派が生き抜くためには情報が必要になると感じ、本や新聞へのモチベーションが高まりました。『個人的なことは政治的なこと』という言葉があるように、本当は全員、生きている限りは世の中で起こっていることの当事者なんです。それに気づかずに、時代の変化のなかで傍観者になってしまわないでほしい。多様性を認めることはLGBTQ+や性被害者のためだけではなく、本当は全員のために大切だから、考えることをやめないでほしいと思います」

好奇心と学びを支える朝デジ。
SNSも使いこなして情報を得る

朝日新聞デジタルを読み始めたこの10年で時代が激変したように、新聞との接し方も変化していったといいます。

「子どもの頃はリビングで紙の新聞のテレビ欄を見ていたのに、今は自分のスマートフォンのなかに新聞がある。SNSで尊敬する大学の先生や著者の方をフォローしておけば、その方たちがニュースをシェアしてくれます。それをクリックして読みにいって、わからない言葉がでてきたらどんどん調べて。好奇心のままに勉強できるようになったのは、デジタルの新聞とSNSが連携するようになったおかげです」

SNSでは自分が気になる人がどんな記事を読んでいるのか、その記事についてどんな意見を持っているのかを知ることも楽しみだそう。

「私自身も情報を鵜呑みにするのではなく、批判的な眼差しを常に持ち続けたいと考えています。一つの記事だけを読むのではなく、同じテーマについて他の人はどう言っているか、他の媒体はどう報じているのかを比較していくことも必要ですよね。時代は変わっていくということをこの10年ですごく感じたので、朝日新聞にはこれからも時代を読み解く一助であり続けてほしい。人々が考えるのを止めないためのメディアであってほしいです」

インタビュー一覧へ戻る

朝日新聞DIGITAL