スープストックトーキョーが
体現する多様性。
朝デジで得た視点
江澤身和さん / 40歳 /
株式会社スープストックトーキョー
取締役副社長兼人材開発部長 / 東京都
朝日新聞デジタルを通して体験した
一人ひとりのエピソード。
活用シーンやお気に入りの機能、
生活の変化など、ユーザーのリアルな声
をじっくり伺いました。
今回お話を伺ったのは、
株式会社スープストックトーキョーの
副社長・江澤身和さんです。
新聞を読む習慣がなかった。
異動をきっかけに感じた必要性
「今思えば、朝日新聞デジタルを見る前は、私はあまり世の中の情勢に興味がなかったのかもしれないです」と話す江澤さん。ずっと新聞を読む習慣がなかったという江澤さんが、朝日新聞デジタルを見るようになったのは、2016年に、法人営業部から人材開発部に異動し、取締役に就任したことがきっかけでした。
「働く立場や求められることが変わって、世の中の動きや他企業の経営状況などを踏まえながら、自分たちのやっていくことを判断する必要性を感じたんです。その時に、さまざまな社会的背景も含めて正しく書かれている記事からきちんと情報を得ていきたいという思いがあり、実家でもずっと購読していて身近にあった朝日新聞のデジタル版を見るようになりました」
その後、経営会議にも参加するようになり、「情報を知らない自分の意見は説得力に欠ける」と感じたという江澤さん。そんな思いから、通勤中に朝日新聞デジタルを使って、世の中全体の動きや流れをチェックするようになりました。
「経営会議に出ているなかで、当たり前にみんなが知っていることを知らないと、同じ目線で物事を見て議論することができないと感じるようになりました。朝日新聞デジタルを見始めたことで学びが増えましたし、会社で取り組んでいる試みに関連するニュースが出ていると同僚にもシェアをするようにしています」
同僚に情報をシェアするのは、社長の影響が大きいという江澤さん。もともと社長がさまざまなニュースを社員に共有しており、そこから「自分でも日頃からちゃんと情報を得ておこう」という気持ちも芽生えたといいます。そんななかで江澤さんがとくに注目しているのは、他企業の取り組みについての記事だそう。
「業種や規模感が違っても、いつかは同じ課題に向き合わなくてはならない時が来るかもしれないと考えながら記事を読むと、会社のこれから先のことが意識できるんです。ここ1年半くらいはとくに新型コロナウイルスに関わることで、会社全体を左右するジャッジをしなければいけない場面が多くて。そもそも正しい情報を得るということはもちろん、他社さんがどういうことをやっていて、どういう判断軸を持っているのかを知ることで、自分が経営判断をする際の参考にしています」
スープで体現する『Soup for all!』という多様性。
関心の先にある新たな気づき
スープストックトーキョーが積極的に進めているのが、結婚および配偶者の定義に「同性婚」を含めるなどのLGBTQ+に対する取り組みや、男性の育児休業取得推進などの社内制度改革。
「お客さまにスープを楽しんでいただくのはもちろん、働くメンバーのために何ができるかということも日々考えています。無意識に自分たちが持っている偏見や、知らず知らずのうちにやってしまっていること、そういった見えづらい問題を棚卸しするところからスタートして、実際に社内制度を変えています。また、私たちは『Soup for all!』という価値観のもとに、多様な人々にスープを届けるためのプロジェクトを推進しており、ハラールやベジタリアンの方にも対応した商品を提供しています。そのなかで社員から『食だけじゃなく、人においても“Soup for all!”の概念を踏襲したい』という案が出て、LGBTQ+に対する取り組みも始まっていきました。社内制度にとどまらず、2020年からは、性的マイノリティの理解促進をめざす国内最大級のイベント・東京レインボープライドに協賛しています。」
東京レインボープライド開催に関するニュースを見ているなかで、そこから派生した情報も自然と得ていったという江澤さん。目当ての記事以外の見出しや内容を見ることで、初めて知ることや気づきもあったのだそう。
「関連する記事を読んで、自分は感じない違和感を持っている人がいるんだなと知ったり、さまざまな考え方があることを実感したりしました。そういった多様な視点からの情報を取り入れることは、会社としてどういうメッセージを出していくか決めるうえでもとても役立っています」
一つのトピックを多角的に見る。
朝デジという選択肢が生む視点
「私自身、のけ者になっちゃう人がいることが好きじゃないんです」と話す江澤さん。会社での多様性や働き方への取り組みは、自身の興味関心とも地続きだといいます。
「自分の関心と仕事で必要な情報の住み分けはあまりはっきりしていなくて。オンオフに関わらず、朝日新聞デジタルで興味のある記事を一つ見てみると、関連記事からまた次の気になる記事が出てきたり、思いもよらない話題に触れることもあったり……。初めは仕事で必要だからと取り入れたものでしたが、朝日新聞デジタルを使うことで、より仕事と自分の興味がリンクしてくることが多くなったと感じています」
最初は必要にかられて読み始めた朝日新聞デジタルですが、多角的な視点を身につけるためにもおすすめだと、江澤さんは話します。
「ネットやSNSなどの情報だけではなく、新聞ならではの取材に基づく情報もあわせて見ることで、一つの物事をいろんな角度から見ることができます。スマホで見られて手軽ですし、すでに別の方法で情報に触れている人でも、一つの選択肢として朝日新聞デジタルを見て、同じトピックをどう取り上げているのか比較するだけで、新たな視点に出会えます。そうしたなかで初めての気づきを得ることもあると実感しています」
※年齢・肩書・インタビュー内容は取材時の内容です。