総務省の労働力調査と、外国人を雇用する事業所の厚生労働省への届け出を元に計算すると、2016年時点では全就業者の59人に1人が外国人だった。7年前と比べ、卸売・小売業(76人に1人)は約2.5倍、農林業(85人に1人)は3.1倍に。医療・福祉では463人に1人だが、依存度は2.7倍に高まった。外国人労働者をめぐる数字は、日本が事実上、「移民国家」に足を踏み入れている現実を突きつける。
タックスヘイブンにお金が集まるほど、各国の税収は減ってしまう。「節税」の代償を払うのは、果たして誰なのか。
境界線を引いて、人々を「こちら側」と「向こう側」に切り分ける。世界各地で「分断」が語られる時代に私たちは生きている。各地の「壁」を、記者が訪れ、考えた。
格差の拡大、人の移動、政治の不安定……。先進各国の足元に大きな亀裂が走っている。世界で同時進行する分断の風景を訪ね、点と点を結んで問題の根源を探る。
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