西日本豪雨
- 死者
- 108人
- 全国計
- 219人
- けが人
- 124人
- 全国計
- 404人
- 床上・床下浸水
- 7,497棟
- 全国計
- 34,869棟
坂町計16人死亡
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多くの人が行き交う現在の浜町アーケード=2022年6月25日午後6時0分、長崎市浜町、寺島笑花撮影
(てんでんこ)西日本豪雨:2 土石流(2018/8/15)
■小さな集落で10人が死亡・行方不明に。「100年以上前の水害は知っていたが」 7月6日午後8時前、土石流は砂防ダムを破壊し、あっという間に集落をのみ込んだ。 広島県坂町小屋浦4丁目の高下幸子(こうげさちこ)(49)は、長女(22)と天地川沿いの自宅を出て1…
(てんでんこ)西日本豪雨:3 おいちゃん(2018/8/16)
■真っ先に駆けつけたのは、お好み焼き店主。最初は不審者扱いだった。 7月6日の豪雨で甚大な被害を受けた広島県坂町小屋浦4丁目に、最初に支援者が来たのは8日午後だった。広島市でお好み焼き店を経営する佐渡忠和(さどただかず)(66)だ。広島カープのチームカラーの…
(てんでんこ)西日本豪雨:4 おやっさん(2018/8/17)
■「SOS」を受けて自前の重機で駆けつけたのは、熊本地震の被災者だった。 油圧ショベル、ダンプカー、散水車など18台を所有する。スタッフ7人を擁し、大災害があれば24時間以内に駆けつける。こんなボランティア集団を私は他に知らない。 7月8日夜。この「ロハス南…
(てんでんこ)西日本豪雨:5 店の役割(2018/8/18)
■町と災害協定を結んでいない店舗が、いざという時に役に立った。 災害時、特に小さな集落では、住民は大きく丈夫な建物に逃げこみたい。広島県坂町小屋浦では小学校や保育園などが緊急の避難所に指定されていたが、川沿いにある。7月の豪雨で、280人の住民が大型店舗「広…
(てんでんこ)西日本豪雨:6 水没した街(2018/8/21)
■空が白み始めると、消防士の目に映ったのは 一面泥水に沈んだ街だった。 長い漆黒の夜が明けた。厚い雨雲に覆われた空が白み始めると、目に映ったのは、一面泥水に沈んだ街だった。 岡山県倉敷市真備(まび)町地区の中心部近く。玉島消防署真備分署2階の窓からの光景に、…
(てんでんこ)西日本豪雨:7 堤が切れた(2018/8/22)
■「死ぬかもしれん」。庭の木に移ろうと濁流に飛び込むと泥水は首まで達した。 洪水が倉敷市真備町地区を襲い、51人の命を奪った悲劇――。それは地区を流れる小さな川の異変から始まった。 7月6日午後11時半ごろ、須増国生(すますくにお)(57)は自宅近くの堤防の…
(てんでんこ)西日本豪雨:8 屋根の上で(2018/8/23)
■「泳ごう」。犬や鳥かごを載せたケースをつかみ、3人で水の中を進んだ。 「このまま死ぬんですかね」 大学2年の井上稀代香(いのうえきよか)(19)は、友人らにLINE(ライン)でメッセージを送った。スマートフォンの画面の光が、停電で真っ暗な部屋を照らす。 7…
(てんでんこ)西日本豪雨:9 命守った砦(2018/8/24)
■300人が廊下に横たわり、犬の鳴き声が響く。さながら「野戦病院」だった。 医療法人和陽会・まび記念病院(80床)は、倉敷市真備町地区の医療を支える拠点だ。今回の豪雨ではまさに住民の命を守る「砦(とりで)」になった。 「近所の人が20人くらい集まってきていま…
(てんでんこ)西日本豪雨:10 混乱の避難(2018/8/25)
■定員の10倍超の2千人。「ほかの避難所に行ってくれ」。呼びかけ続けた。 強まる雨の中、上り坂にヘッドライトの光が連なる。倉敷市真備町地区の北部、高台にある岡田小学校。避難所として開放された体育館に向かう車が列をなしていた。 「ここはいっぱい。ほかの避難所に…
(てんでんこ)西日本豪雨:11 教訓の家(2018/8/28)
■水が止まったのは、玄関先に敷かれた石の手前。「先祖に先見の明があった」。 「大変じゃ、ここまで来たか」 「家族はどこにおる?」 7月7日午前6時半ごろ、岡山県倉敷市真備(まび)町地区の自宅で目を覚ました小野克正(おのかつまさ)(86)は、外のざわめきを耳に…
(てんでんこ)西日本豪雨:12 高台の集落(2018/8/29)
■見えるのは、壁が落ち、家財道具が運び出された、がらんどうの家々だ。 度重なる洪水に見舞われてきた倉敷市真備町地区。難を逃れるため、多くの家が高台に移転してきた。北部の山裾にある直戸(なおど)集落もその一つだ。 古川雄一(ふるかわゆういち)(87)の屋敷は、…
(てんでんこ)西日本豪雨:13 忘却の碑(2018/8/30)
■1880年の洪水で亡くなった住民を悼む碑。真ん前の堤防が決壊した。 「溺死(できし)群霊之(の)墓」 倉敷市真備町地区を流れる小田川の支流、末政川沿いに、風雨にさらされた石碑が立つ。1880(明治13)年の洪水で亡くなった33人の地域住民を悼んだものだ。今…
(てんでんこ)西日本豪雨:14 塔の意味(2018/8/31)
■隣にまた一つ塔を建て、100年後にその意味を知るようではいけない。 暗闇の中、石垣の上に人影が二つ。 7月7日午前0時すぎ、倉敷市真備町地区にある源福寺(げんぷくじ)。住職の小谷典尚(こたにてんしょう)(34)が消防団の活動の途中に立ち寄ると、石垣の上にあ…
(てんでんこ)西日本豪雨:15 命のライン(2018/9/1)
■「ここまで水が来る」。オレンジ色のペンキで堤防と同じ高さに線を引いた。 小中学校や農協の2階の壁、井原鉄道の高架橋――。倉敷市真備町地区には、オレンジ色のペンキで幅20センチほどの横線が引かれている建物がある。 「オレンジライン」の高さは、街を西から東へ流…
(てんでんこ)西日本豪雨:16 町の行方は(2018/9/6)
■水を治める者は国を治める。分かっていたはずだが、ようせなんだ。 高度成長期、岡山県倉敷市南部にできた水島臨海工業地帯のベッドタウンとして発展した真備(まび)町地区。その歩みは、最後の真備町長、鎌田頼靖(かまだよりやす)(75)の人生と重なる。 町の誕生は1…
(てんでんこ)西日本豪雨:17 市長の苦悩(2018/9/7)
■「避難してください」。市長の力強い声が、スピーカーから真備町地区に響く。 「小田川の水位が急激に上がっています。ただちに避難してください」 倉敷市長、伊東香織(いとうかおり)(52)のいつになく力強い声が、スピーカーから雨の降り続く真備町地区に響く。呼びか…
(てんでんこ)西日本豪雨:18 晴れの国で(2018/9/8)
■何をすべきだったのか悔しい思いでいっぱい。間違いを繰り返してはいけない。 「晴れの国」。岡山県はそう呼ばれる。2010年までの30年間の平均で、降水量が1ミリ未満の日が276・8日。全国平均を30日近く上回り、日本一だからだ。 地元の百貨店、天満屋(てんま…
200人を超える犠牲者を出した西日本豪雨。7月上旬の災害発生から約1カ月。発生直後と現在の写真を見比べてみると、まだまだ復旧途上にある被災地の姿が浮かび上がった。■岡山・真備、4千棟以上が浸水 岡山…[続きを読む]
水害・震災…過去の大災害の教訓をもとに、必要な備えを探ります
減災・防災研究の第一人者、河田恵昭・関西大学社会安全研究センター長の連続講義をダイジェストで
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