農水省の推定では、津波で青森から千葉までの６県の計約２万３６００ヘクタールの耕地が海水につかった。宮城県が約１万５千ヘクタールを占める。同県の耕地面積の１１％で、仙台市や名取市に広がる仙台平野に被害が集中している。同県の水田の津波被害は約１万２千ヘクタール。

今年開校１３０周年を迎える日本最古の農業高校。１９７７年、仙台市内から大規模農場のある名取市下増田広浦地区に移った。２０１１年の震災で壊滅的被害を受けたが、柴田農林、亘理、加美農の３高校に分散して授業を再開し、同年９月、名取市の県農業・園芸総合研究所内の仮設校舎へ。同市高館吉田吉合地区に、２０１７年度中に新校舎を建てる予定。現在生徒数は６９１人。「顔晴（がんば）ろう宮農」を合言葉に、復活の歩みを続ける。