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２７年を経て今年初めに文庫化された、坂口ふみ・東北大名誉教授（中世宗教史・哲学研究）の著書「〈個〉の誕生」（岩波現代文庫）が話題を集めている。一人ひとりかけがえのない尊厳を持つとする存在論の現れを、… …[続きを読む]
2023年5月9日5時0分
（サザエさんをさがして）物売り 消えていった町の「音楽」
フイ』と呼び歩いた、あの呼び声がいったいいつごろから聞かれなくなったかどうも思い出せない」（「寺田寅彦随筆集 第五巻」＝岩波文庫）と証言。すでに「（売り声の）滅びて行くのは確かな事実らしい」と…
2023年5月6日3時30分
安田浩一が薦める文庫この新刊！
（１）『酒場學校の日々 フムフム・グビグビ・たまに文學』 金井真紀著 ちくま文庫 ８８０円 （２）『越境する民 近代大阪の朝鮮人史』 杉原達著 岩波現代文庫 １６７２円 （３）『２０５０年の…
2023年4月29日5時00分
（旅する文学）岐阜編 時を超えた恋愛の多発地帯 文芸評論家・斎藤美奈子
岐阜県を代表する作品といえば、やはりこれ。島崎藤村『夜明け前』（１９３５年／岩波文庫など）だろう。舞台は長野県に隣接した中山道の馬籠宿（中津川市）。〈木曾路はすべて山の中である〉という書き出…
2023年4月1日5時00分
安田浩一が薦める文庫この新刊！
（１）『あの頃、忌野清志郎と ボスと私の４０年』 片岡たまき著 ちくま文庫 ９６８円 （２）『牧野富太郎と、山』 牧野富太郎著 ヤマケイ文庫 ９９０円 （３）『満蒙開拓団 国策の虜囚』 加藤…
2023年3月25日5時00分
大江健三郎さんからの手紙、読み違えた私 最後の講演で語った希望
ようになったのか。難解と言われることをどう考えているのか。ずっと聞いてみたかった。 2014年に『大江健三郎自選短篇』（岩波文庫）が刊行されたとき、その機会が訪れた。8月29日、先輩記者に連れ…
2023年3月21日15時00分
落合恵子さん、高橋哲哉さん、青木理さんが薦める 今知りたい原発
学生時代に原子力に夢を託した自分の愚かさを反省し専門家として原発を止めることができなかった責任は重いと書く。『自分ごと』として向きあわれている姿に圧倒される」 フリーライター吉田千亜さんの「孤…
2023年3月18日7時30分
「読む人」スピノザからのバトン 國分功一郎さん、思想たどる新書・全集が刊行
点で、スピノザの思想をたどる。スピノザ全集の初回配本『３ エチカ』も３刷６千部と、学術書では異例の売れ行きを見せている。岩波文庫のスピノザの主要著作（畠中尚志訳）もこれを機に重版したという。 …
2023年3月15日16時30分
「戦後の精神」に見た希望 激烈に熱心に、書き続けた大江健三郎さん
とは、書き加えることだった。読みにくくなるかもしれないが小説が濃密になると思っていた」と、確信犯だった。 手直しも多く、岩波文庫の「大江健三郎自選短篇」の取材時、「例えば僕はこんな風に直します…
2023年3月14日7時00分
（ｂｅ ｒｅｐｏｒｔ）福島原発事故を読む 原発問題を「自分ごと」として問う
少年期に４年間、今なお一部が帰還困難区域の富岡町で過ごした。自著「犠牲のシステム 福島・沖縄」（集英社新書）で原発は特定の地域や人々を犠牲にすることで成り立つシステムだと批判する。まずあげたの…
2023年3月11日3時30分
（旅する文学）佐賀編 逆境に負けない子、名作の宝庫 文芸評論家・斎藤美奈子
せる。 ＊ 佐賀県が舞台だった意外なベストセラーがこれ。昭和の名作として知られる『次郎物語』（１９４１～５４年／岩波文庫など）である。 地元教育界の重鎮だった下村湖人が５０歳をすぎて着…
2023年3月4日5時00分
（明日へのＬｅｓｓｏｎ）第１週：ブック できない自分を認めたら 『歎異抄』
って周りで何が起ころうと揺るがなくなる。人はそんな逆説にひかれるのかもしれません」（上原佳久） ◇ 「歎異抄」は岩波文庫、ちくま学芸文庫などで手に入る。平雅行「改訂 歴史のなかに見る親…
2023年3月2日5時00分
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