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基幹統計が8年間で計34兆円も過大になっていたことが、国土交通省の調査で明らかになった。国内総生産（GDP）が下方修正される恐れも出てきている。ただ、焦点だった「二重計上」の全容はなお見えず、識者は…[続きを読む]
「現場だけでは限界」統計不正再発防止の提言案 すぐに公表・訂正も(2022/8/5) 昨年12月に発覚した国土交通省の統計不正を受け、総務省の統計委員会の特別検討チーム（座長=川崎茂・滋賀大特別招聘（しょうへい）教授）は5日、再発防止と政府統計の品質向上に向けた提言案をまとめた。これ…
建設工事受注めぐる統計不正、8年間で計34.5兆円過大 国交省(2022/8/5) 国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正をめぐり、国土交通省は5日、受注実績を無断で書き換えて二重計上した影響などにより、2013～20年度の同統計が計34・5兆円過大になっていたと公表した。 過…
行政文書を不適切に廃棄、29の基幹統計で判明 内閣府調査(2022/7/28) 内閣府は28日、国の基幹統計調査のうち半数超にあたる29の統計で、公文書管理法に基づく必要な手続きがないまま、不適切に文書が廃棄されていたことが分かったと発表した。国土交通省による基幹統計の不正問題…
朝日新聞に調査報道大賞 統計不正めぐる報道、「不正の改善に成果」(2022/7/25) NPO法人「報道実務家フォーラム」とスマートニュースの子会社「スローニュース」は25日、第2回調査報道大賞の受賞作を発表した。朝日新聞社の「国土交通省の統計不正問題をめぐる一連の調査報道」が大賞に選…
「良識・再考の府」であるために 与野党の参院議員へのエール(2022/7/10)■アナザーノート 藤田直央編集委員 こんにちは。藤田直央です。与野党が論戦を繰り広げた参院選。でも、それだけでは実は参院の役割を果たせません。衆院との二院制で参院が「良識の府」「再考の府」であるために…
総務省、統計不正で全53基幹統計の点検開始 7月上旬に回答要請(2022/6/17) 国土交通省による統計不正問題をめぐり、総務省は17日、53の基幹統計すべての業務実態について点検を始めた。調査票の書き換えの有無などについての詳細な質問票を各府省に配り、7月上旬をめどに回答してもら…
統計不正、半年で見えた隠蔽の実態 「真の値は永遠にわからない」(2022/6/15) 国土交通省による統計不正問題が、朝日新聞の報道で発覚してから15日で半年。これまでに、同省が行っていた不正や隠蔽（いんぺい）工作の実態のほか、兆円単位で統計が過大になっていたことが明らかになった。一…
統計不正、電子データも書き換え 国交省、オンライン化後17年間(2022/6/9) 国土交通省による基幹統計の不正問題で、建設業者から提出された受注実績について、同省が紙の調査票だけでなく、電子データで提出された調査票も書き換えていた。電子データの書き換えは2004年度から17年間…
統計不正、懲戒処分の幹部が検証に関与 事務局で中心的な役割果たす(2022/5/28) 国土交通省の統計をめぐる不正に関与したとして懲戒処分を受けた同省幹部が、不正の影響を検証し是正する検討会議の事務局で中心的な役割を果たしていたことがわかった。自身が特別監察の対象だった期間も事務局を…
建設統計不正、兆円単位のぶれに国交相「申し訳ない」 野党から批判(2022/5/18) 国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正の影響で、統計が年間で兆円単位で過大になっていたことについて、斉藤鉄夫国土交通相は18日の衆院国交委員会で「極めて遺憾で申し訳ない」と陳謝した。この統計に関…
統計不正、20年度以前は年5.8兆円過大か まだ見えぬ影響の全容(2022/5/13) 国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正をめぐり、国土交通省が設置した有識者の検討会議が13日、2020年度の統計が約3・6兆円（実績全体の約5%）過大になっていたなどとする報告書をまとめた。 「…
【視点】兆円単位でゆがんだ「社会を映す鏡」 統計不正の事実は重い(2022/5/13) 国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正をめぐり、国土交通省が設置した有識者の検討会議が13日、2020年度の統計が約3・6兆円（実績全体の約5%）過大になっていたなどとする報告書をまとめた。 統…
国交省統計不正、3.6兆円過大 20年度、有識者会議が調査結果(2022/5/13) 国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正をめぐり、国土交通省の本省職員が受注実績を無断で書き換えて二重計上していたことで、2020年度の統計が約3・6兆円（実績全体の約5%）過大になっていたことが…
国交省統計不正、データ「復元」会議2カ月半開かれず 月1のはずが(2022/4/15) 国土交通省の統計書き換え問題で、データの復元を検討する会議が1月下旬の初会合以降、2カ月半開かれていない。15日に開かれることになった第2回会合も、原則公開のはずが非公開になる。別の調査の大幅な遅れ…
統計不正、水増し金額は？ 野党が追及、刑事告発求める声も(2022/4/5) 国土交通省の統計不正問題をめぐり、衆院総務委員会で5日、政府の姿勢をただす質問が相次いだ。野党議員らは、不正の影響で統計がどのくらい過大になっていたのか追及。省側は「検討を進める」などと繰り返すだけ…
政府統計のオンライン化、かけ声倒れ 7割はアナログ中心(2022/4/5) 政府の統計のなかでも特に重要とされる「基幹統計」にデータが使われている統計調査で、オンラインでの回答が半数に満たないものがまだ約7割あることが分かった。正確性の向上や調査員の負担減につながると、政府…
47都道府県へ電話、答弁の矛盾つき1面に続報 不正取材は今も継続(2022/4/1) 国土交通省による統計不正問題をめぐり、岸田文雄首相がその答弁をしたのは2021年12月15日の臨時国会だった。 その日の朝日新聞朝刊は、1面トップで「国交省、基幹統計書き換え」と報じていた。 岸田首…
半年間の取材が結実、1面で統計不正をスクープ 引っかかる首相答弁(2022/3/31) 2021年12月14日。国会では衆院予算委が開かれていた。岸田文雄首相が幾度となく答弁に立ち、新型コロナウイルス対策や経済政策について熱弁を振るっていた。 同じ頃、東京・霞が関の合同庁舎2号館の14…
二重計上の取材後、役所内でメールが飛び交った 確信もち原稿執筆へ(2022/3/30) 国土交通省への直接取材を行った3日後。2021年8月20日。同省から総務省へ何通かのメールが送られていた。 添付されていたのは「取材対応概要メモ」だった。 新聞記者から、調査票の合算処理や二重計上に…
「じか当たり」にあっさり認めた統計不正の本丸 残った記者の違和感(2022/3/29) 「6カ月分とか。まとめて出てくることがあります」 2021年8月、県庁舎の会議室。統計担当の職員は、記者2人にこう説明した。 記者「電卓で足し算するんですね」 職員「はい。足す数字をメモのように書い…
統計委員長「正直、信じられない」 国交省の統計でまたトラブル(2022/3/28) 国土交通省が所管する政府統計の一つ「建築工事費調査」の作業が大幅に遅れていることがわかった。2021年分の調査票の発送が最長で1年以上遅れているといい、今年9月末の発表に間に合わない可能性がある。2…
「数字は消しゴムで消した」記者が息をのんだスクープの舞台裏を公開(2022/3/28) 2021年の梅雨が明けきらぬころ。朝日新聞社会部の調査報道班の記者らが、ある不満の声に触れた。 都道府県の現場には、統計のことで国に不満がある。最近も国と少しもめた。建設分野の、受注の関係だ――。 …
見過ごされた二重計上 司令塔は役割果たせず 問われる政府の本気度(2022/3/5) 国土交通省で発覚した統計不正問題の深刻さは、事案の中身もさることながら、2018年末に発覚した「毎月勤労統計」の不正の再発防止策が進められるさなかにも不正が続いていたことだ。 毎月勤労統計の不正は、…
「面倒なだけ」不正の背後にアナログ作業 統計書き換えなぜ起きた？(2022/3/4) 「一生懸命書いているのに正しく集計してもらえないなら、『もうやめた』と言いたくなりますよ」。政府の求めに応じ、「建設工事受注動態統計」の調査に20年以上協力してきたという北陸地方のある住宅メーカーの…
GDP、国交省の統計不正の影響は「不明」 元データ修正待って判断(2022/2/15) 国土交通省で明らかになった統計不正が、15日発表の2021年10～12月期の国内総生産（GDP）に与えた影響について、内閣府は「現時点では不明」としている。現在、国交省が統計の修正方法を検討しており…
統計不正の影響見えぬまま 予算委集中審議、野党側の追及は1人だけ(2022/1/31) 国土交通省の統計不正をめぐる衆院予算委員会の集中審議が31日、開かれた。国内総生産（GDP）への影響について、政府は「軽微だ」との主張に終始。実際の影響は見えないままだが、野党の追及も少なく論戦は低…
基幹統計4兆円過大、朝日新聞はこう試算した 書き換えの迷路の中で(2022/1/30) 国土交通省による基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正。本省職員らがデータを無断で書き換えて二重計上したことで、統計はどれだけ過大になっていたのか。朝日新聞が2020年度分に絞って過大額を試算したと…
書き換えデータの復元手順、5月めどに提示 国交省統計不正(2022/1/25) 国土交通省による「建設工事受注動態統計」の書き換え問題で同省は25日、過去の統計を正しい数値に復元するための専門家らによる検討会議の初会合を開いた。2021年度分が公表される今年5月中旬までに、デー…
国交省の統計不正問題、いま分かっていること 仕組みや影響を解説(2022/1/25)■国交省の統計不正問題、いま分かっていること 国土交通省の統計不正が昨年12月15日に朝日新聞の報道で発覚した。政府は問題を認め謝罪したが、疑問点も残る。現時点でわかっていること、わかっていないことを…
斉藤国交相「コメント差し控える」 朝日新聞の4兆円過大疑い指摘に(2022/1/25) 国土交通省による「建設工事受注動態統計」の書き換え問題で、2020年度の統計が約4兆円過大だった疑いがあると朝日新聞が報じたことについて、斉藤鉄夫・国交相は25日の閣議後の会見で「推計内容が不明のた…
統計不正、4兆円過大計上か 20年度の全体5％相当 朝日新聞試算(2022/1/25) 国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正をめぐり、国土交通省の本省職員が受注実績を無断で書き換えて二重計上していたことで、2020年度の統計が約4兆円過大になっていた疑いがあることがわかった。実績…
国交相「事実反映とは言い難い」 先月の「正しい数字」答弁を撤回(2022/1/24) 国土交通省による統計不正問題をめぐり、24日の衆議院予算委員会では、2020年1月以降の統計は「修正済み」としてきた政府答弁に焦点が当てられた。同省は先月の臨時国会で、20年1月以降は「正しい数字を…
【詳報】離婚で届かない10万円給付、岸田首相「見直しを検討」(2022/1/24) 今国会初めてとなる衆院予算委員会が24日に開かれました。質問者は自民党の高市早苗政調会長のほか、野党からは立憲民主党の泉健太代表ら。新型コロナウイルス対策のほか、政府がユネスコへの推薦を見送る方向で…
統計不正、斉藤国交相が釈明「20年1月以降も正確と言えない部分」(2022/1/24) 国土交通省が基幹統計「建設工事受注動態統計」を書き換えていた問題をめぐり、斉藤鉄夫国土交通相は2020年1月以降に「改善された方法」が取られてきたとしてきた自身の説明について、実際には一部で書き換え…
「政治家の下請け」になった官僚 根回しばかり奔走、劣化する政策(2022/1/22) 建設業者の提出データを無断で書き換えていた統計不正問題で、国土交通省が21日、事務次官らを処分した。国の針路の決定に使われる基幹統計の信頼は大きく揺らいだ。不正を生んだ原因はどこにあるのか。再発防止…
統計不正問題、国交省が次官ら10人を処分 国交相は給与を自主返納(2022/1/21) 国土交通省が基幹統計「建設工事受注動態統計」を書き換えて二重計上していた問題で、同省は21日、事務方トップの山田邦博・事務次官や当時の幹部ら計10人を処分した。同省は検証チームなどを設け、再発防止策…
金子総務相、国の基幹統計の一斉点検を表明 国交省の不正問題受け(2022/1/21) 金子恭之総務相は21日の閣議後会見で、国土交通省の統計不正問題を受けた国の基幹統計の一斉点検を行う考えを明らかにした。総務相の諮問機関である統計委員会が国交省の検証委員会が出した報告書を精査し、点検…
統計不正問題で職員処分、今週中に報告へ 国交相「自身の責任も」(2022/1/18) 国土交通省による「建設工事受注動態統計」の書き換え問題を巡り、斉藤鉄夫・国交相は18日の閣議後の会見で、不正に関わった担当職員らの処分について、今週中に一定の報告をする方針を示した。あわせて、「大臣…
調査からはわからないGDPへの影響や理由 統計不正、舞台は国会へ(2022/1/16) 国土交通省による統計不正問題は、17日開会の通常国会で論点の一つとなる。検証委員会が14日に公表した報告書で、国交省の組織的な隠蔽（いんぺい）工作が明らかになったが、動機は不透明だ。国内総生産（GD…
統計不正、繰り返された「隠蔽」 現場からの指摘、応じなかった上司(2022/1/14) 国土交通省による統計不正問題で、同省が不正を認識しながらも表沙汰にならぬよう「隠蔽（いんぺい）」を繰り返していた実態が明らかになった。検証委員会の報告書が14日、指摘した。統計制度を所管する総務省で…
相次ぐ日本の統計不正、「国の針路を誤る」 世界水準との違いは？(2022/1/14) 国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の調査で、国土交通省が建設業者から提出された受注実績のデータを無断で書き換える不正を長年続けていたことが、朝日新聞の報道で明らかになりました。近年相次いで発覚して…
統計不正の第三者委報告書 松野官房長官「信頼確保に取り組む」(2022/1/14) 国土交通省による「建設工事受注動態統計」の書き換え問題を調査した第三者による検証委員会が報告書をまとめたことを受け、松野博一官房長官は14日午後の記者会見で「個別のご指摘については、政府として報告書…
係長「報告すべき」→上司が消極的 統計不正、検証委が明かした実態(2022/1/14) 国土交通省による「建設工事受注動態統計」の書き換え問題で、調査を進めていた統計の専門家や元検事の弁護士ら第三者による検証委員会が14日、報告書をまとめた。書き換えの開始時期について、同統計が開始され…
統計不正「隠ぺいと評価してもおかしくない」 検証委員長が指摘(2022/1/14) 国土交通省による「建設工事受注動態統計」の書き換え問題で、報告書をまとめた第三者による検証委員会（委員長・寺脇一峰元大阪高検検事長）は14日、国交相への報告書提出後に記者会見を開いた。寺脇委員長は「…
国交省の統計不正「2000年以前から継続」 検証委が報告書(2022/1/14) 国土交通省所管の「建設工事受注動態統計」をめぐる不正について、調査を進めていた統計の専門家や元検事ら第三者による検証委員会が14日、報告書をまとめて斉藤鉄夫国交相に提出した。先月下旬以降、過去の担当…
統計不正、修正指示後も書き換え データ二重計上、国会答弁と矛盾(2022/1/12) 国土交通省による基幹統計の書き換え問題で、政府が国会で「修正済み」と説明してきた2020年1月以降の統計にも、複数の自治体で書き換えられたデータが含まれ、二重計上になっていた疑いがあることがわかった…
役所のデータは正しい？元官僚が語る統計不正 数字のウソ見抜くには(2022/1/7)■元厚生労働省官僚・田口勇さん 15年ほど前、厚生労働省の安全衛生部で、あらゆる職場で働く人の安全や衛生面の対策を検討する仕事をしていました。政府統計や学術論文、テレビや新聞のニュースなどから、主に労…
中小企業の支援、対象業種の判断できず 国交省の統計不正の影響で(2022/1/5) 国土交通省による建設業の基幹統計の書き換え問題で、中小企業向けの支援策の対象業種を選ぶ判断ができなくなっていることがわかった。支援が必要な業種を選ぶための好不況を示すデータがないためで、一部の業種は…
「個人情報」を免罪符にしてきた霞が関 統計不正を防ぐ具体策はこれ(2021/12/29)■東京大学教授・川口大司さん 2018年に厚生労働省の「毎月勤労統計」で不正が発覚した後、総務省の統計委員会の下に「点検検証部会」がつくられ、各省庁の基幹統計をすべてチェックした。大学の研究者ら8人が…
「後世のためでもある」 元統計委員長が語る統計の意義(2021/12/29)■北村行伸・立正大データサイエンス学部長 10月まで国の統計について審議などをする総務省統計委員会の委員長だった。問題になった建設業の受注実績を表す国土交通省の「建設工事受注動態統計」の書き換えがあっ…PR注目情報
