ウイルスは不思議な存在です。 百年に一度と言われる恐ろしい災厄の只中（ただなか）にある今は厄介なものとしか思えませんが、私たちはウイルスが存在しなければ、この世に生まれてくることすら出来ないのかもし…[続きを読む]
（売れてる本）『流浪の月』 凪良ゆう〈著〉(2020/7/18)
■「常識」では表せない切実な絆 発表時、驚きと興奮で久しぶりに出版界がザワついた、本屋大賞受賞作である。 主人公、家内更紗（かないさらさ）の人生は、九歳のときに一変した。自由で愛情深い両親と別れ、母…
（書評）『逆ソクラテス』 伊坂幸太郎〈著〉(2020/7/4) ■ひたむきな時、爽快でせつなく 小学校が舞台の短編集。伊坂幸太郎さんの作品らしく緻密（ちみつ）な伏線と、はっとさせられる展開、シンプルで胸を打つ言葉が溢（あふ）れていた。主人公が小学生ということで、…
自粛中も逃れられない｢美｣の悩み 湊かなえさんが問う(2020/6/18) コロナ禍の自粛中、友人や知人らとリモート会議でつながるうち、画面に映る自分の容姿が気になるようになったという声も――。湊（みなと）かなえさんの新作ミステリー『カケラ』（集英社）は、そんなどこまでも付…
（売れてる本）『アーモンド』 ソン・ウォンピョン〈著〉(2020/5/23) ■「変人」がつながる意義を問う 人間の脳には未解明の部分も多い。いわゆる「心」は脳のどんな働きの作用なのか。 本書の主人公ソン・ユンジェは、脳の扁桃（へんとう）体（アーモンド）が先天的に人より小さく…
ワクワク、憧れの人が先生 オーサー・ビジット２０２０ 作家が教室へ！(2020/5/23) 子どもたちに人気の本の著者（オーサー）が全国各地の学校を訪ねて特別授業をする、朝日新聞の読書推進企画「オーサー・ビジット」がいよいよ始まります。今年度はジャーナリストの池上彰さん、作家の今村翔吾さん…
本と書店の存在感、今こそ 新型コロナ影響、書店員不在の本屋大賞(2020/4/15) １７回目を迎えた今年の本屋大賞も、新型コロナウイルス禍に見舞われた。７日に開かれた発表会は、賞を支える書店が迎えている、これまでにない試練を象徴する場となってしまった。 発表会で恒例なのが、大勢の書…
人気の貸し出し「1年待ち」 蔵書選びは1冊5分の世界(2020/4/15) 作家・小川糸さんの小説「ライオンのおやつ」。全国の書店員が選ぶ今年の本屋大賞2位の人気作に、新潟市立の図書館全体で523件の貸し出し予約が入っている（9日現在）。 新潟市立図書館は19の図書館とその…
（いちからわかる！）本屋大賞って、どんな作品に贈られる？(2020/4/11) ■書店員が投票。日本の小説で「本屋イチオシの作品」だね アウルさん 本屋大賞が発表されたね。どんな賞なの？ Ａ 書店員の投票で決まる賞なんだ。１年間に発売された日本の小説の中から「面白かった」「自分…
（ひと）凪良ゆうさん 「流浪の月」で本屋大賞を受けた(2020/4/9) 男性同士の恋愛を描くボーイズラブ（ＢＬ）小説を書き続けて１０年以上になる。３年前から一般向けにも作品の幅を広げ、全国の書店員から熱い支持を得た。「奇跡」と受賞の喜びを表現した。 受賞作は、自分の意思…
本屋大賞に凪良ゆうさん 小説「流浪の月」(2020/4/8) 全国の書店員が一番売りたい本を投票で選ぶ第１７回本屋大賞が７日発表され、凪良（なぎら）ゆうさん（４７）の小説「流浪の月」（東京創元社）に決まった。 受賞作は誘拐された少女と、誘拐した大学生の二人を軸…
本屋大賞作家はBL出身 銀英伝の二次創作がきっかけ(2020/4/7) 全国の書店員が一番売りたい本を投票で選ぶ第17回本屋大賞が7日、凪良（なぎら）ゆうさん（47）の小説「流浪の月」（東京創元社）に決まったと発表された。凪良さんはボーイズラブ（BL）小説のジャンルで1…
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