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■現場へ! どうなる寄宿舎(1) 琥珀(こはく)君(17)の自宅は栃木県最北部、福島県境にある。栃木県立那須特別支援学校高等部の2年生。那須塩原市にある学校は自宅から30キロ以上離れており、平日は校舎裏の寄宿舎で過ごす。 寄宿舎の日々は規則…[続きを読む]
■現場へ! 「入管問題」の片隅で(4) 松浦篤子(59)には月30人ほど、在留資格のない外国人から相談がくる。働けず暮らしていけない、入管施設から出たい、難民申請をしたい……。 松浦はカトリック大阪大…[続きを読む]
■現場へ! 「入管問題」の片隅で(3) 在留資格のない外国人たちのカフェは、いつもにぎやかだ。その雰囲気を中心で支えるのがカトリック団体「シナピス」(大阪市)の職員、山田直保子(なおこ)(50)。明る…[続きを読む]
■現場へ! 「入管問題」の片隅で(2) 在留資格のない外国人らのカフェは2020年末、大阪市生野区にオープンした。 運営するカトリック大阪大司教区の「シナピス」はその半年前、空き家だった元修道院の建物…[続きを読む]
■現場へ! 「入管問題」の片隅で(1) 水曜の午後、彼女(46)には行く場所がある。大阪市生野区の路地に立つ、れんが壁の建物。広間でカフェが開かれる。 客が来るとテーブルに案内し、メニューから注文を聞…[続きを読む]
■現場へ! プルトニウム秘録(5) 1970年代後半、米カーター政権は核不拡散を重視し、使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出すのを止めようとした。原発の燃料などで平和利用する場合でも、当時の…[続きを読む]
■現場へ! プルトニウム秘録(4) 《英国が世界の核のごみ箱になる》。1975年10月、日英が水面下で進めていた再処理交渉を英紙がスクープした。日本の電力会社が用意する資金をもとに英核燃料会社(BNF…[続きを読む]
■現場へ! プルトニウム秘録(3) 米国核不拡散担当大使のジェラード・スミスは1978年9月26日、大統領のジミー・カーターのもとを訪ねた。東京電力福島第一原発と関西電力高浜原発(福井県)からの使用済…[続きを読む]
■現場へ! プルトニウム秘録(2) 原発の使用済み核燃料を英国とフランスに搬出することをめぐり、1978年5月12日、日米協議が行われた。米核不拡散担当大使のジェラード・スミスは、訪米した大手電力会社…[続きを読む]
■現場へ! プルトニウム秘録(1) 青森県の下北半島にある六ケ所村には、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場がある。貯蔵プールには全国の原発で出た約3千トンが集まり、ほぼ満杯だ。 1997年の完成予定が…[続きを読む]
■現場へ! 飛びこんで12年(10) 2月3日、長野県軽井沢町で「軽井沢大槌会」が開かれた。岩手県大槌町長の平野公三が、集まった軽井沢町民らに被災地支援への感謝を述べた。 「軽井沢の方々からは様々な応…[続きを読む]
■現場へ! 飛びこんで12年(9) 「はい、どんどん」。岩手県大槌町のショッピングセンターが、わんこそばの早食い大会で盛り上がった。年明けからオープン30周年を記念した企画が毎週続く。仕掛け人の町観光…[続きを読む]
■現場へ! 飛びこんで12年(8) 真新しい町役場の横にある造成中の丘の上からは、復興公営住宅が並び立つエリア、小さな店舗がいくつか入る商業施設、建設中の小中一貫校の校舎などが見える。「ここから新しい…[続きを読む]
■現場へ! 飛びこんで12年(7) 「ともに歩んだ12年 現職市長」/「さあ、『復興の先』にかじを切れ!」 東日本大震災から12年を前にした2月上旬。岩手県陸前高田市のあちこちに看板が立っていた。市長…[続きを読む]
■現場へ! 飛びこんで12年(6) 2月13日夕、岩手県大船渡市猪川地区の体育館に、黒帯姿の佐々木イザベル(43)の声が響いた。 「攻撃の人は、ポイントを取るという気持ちで狙う。相手は逃げない、しっか…[続きを読む]
■現場へ! 飛びこんで12年(5) 「住宅会役員について『皆さんが続けてください』という意見がありました」 宮城県塩釜市のJR西塩釜駅前にある災害公営住宅、市営錦町東住宅(6階建て、70戸)の住宅会役…[続きを読む]
■現場へ! 飛びこんで12年(4) 何度も津波被害に遭い、大火にも遭った岩手県宮古市に、古い建造物は多くない。 でも中心部には、江戸末期、約190年前の元酒蔵が残っている。母屋とともに国の登録有形文化…[続きを読む]
■現場へ! 飛びこんで12年(3) 午前4時半。月明かりが海面を照らす。宮城県石巻市にある牡鹿(おしか)半島の折浜(おりのはま)漁港にネギ(41)はいた。近海の定置網漁にかかった真鱈(まだら)が水揚げ…[続きを読む]
■現場へ! 飛びこんで12年(2) 「なじょすっぺ さすけねえ!」(どうしよう 大丈夫!) 福島弁のアップテンポの歌に乗り、ホテルの大広間で小中学生たちがはじけるように踊る。 2月上旬、福島県南相馬市…[続きを読む]
■現場へ! 飛びこんで12年(1) 岩手県大船渡市の越喜来(おきらい)地区にある旧甫嶺(ほれい)小学校跡地。三陸の海を望むこの場所に、東北地方唯一の自転車競技バイシクルモトクロス(BMX)の国際基準コ…[続きを読む]
■現場へ! ハママツで生きる(4) ずっと学校を知らなかった。勉強は母がポルトガル語で教えてくれた。「プリキュア」のビデオを見るのが好きだったが、話の内容は分からなかった。 静岡文化芸術大学(浜松市)…[続きを読む]
■現場へ! ハママツで生きる(3) 浜松市西区の静岡県セイブ自動車学校。毎週土曜日は、多くのブラジル人が免許を取得するための教習に訪れる。 教習指導員の森下マルセロ(52)も日系3世。教室をのぞくと、…[続きを読む]
■現場へ! ハママツで生きる(2) 自動車部品製造「ソミック石川」の古川工場(浜松市南区)に入ると、多くの掲示にポルトガル語が併記されていることに気づく。この会社、約2千人のグループ社員の1割以上が外…[続きを読む]
■現場へ! ハママツで生きる(1) JR浜松駅(静岡県浜松市)近くの屋外広場が、緑や黄色のシャツを着た人であふれた。サンバやボサノバが流れ、ステージを見つめる人たちが肩を組んで体を揺らす。 昨年9月上…[続きを読む]
■現場へ! 日本研究の今(5) 米国南部のケンタッキー州にあるベレア大学は、全米でも非常に珍しく学費が無料だ。 米国のマンスフィールド財団と日本の国際交流基金が主催し、日米の政策研究者らが参加する「日…[続きを読む]
■現場へ! 日本研究の今(4) 「若者と政治」は分野を越えて多くの研究者を引きつけるトピックのようだ。 米国のマンスフィールド財団と日本の国際交流基金が2009年に始め、日米の政策研究者らが参加する「…[続きを読む]
■現場へ! 日本研究の今(3) レナード・ショッパ(60)が家族とともに日本に来たのは1963年、彼が1歳の頃だった。父が宣教師だった。 66~73年に北海道江別市に住んだ。「家族は街で唯一の外国人。…[続きを読む]
■現場へ! 日本研究の今(2) 米国マンスフィールド財団と日本の国際交流基金が2009年から行っている「日米次世代ネットワーク」では、日米の政策専門家が交流している。今期のメンバーに、アリゾナ州立大学…[続きを読む]
■現場へ! 日本研究の今(1) 米国ワシントン・カレッジの政治学教授、アンドリュー・オロス(53)が初めて沖縄・石垣島を訪れたのは1988年のことだ。高校生の時に6週間訪れた日本に魅せられた。米国の大…[続きを読む]
■現場へ! 独裁が奪った青春(5) 「おじさんも留学生の頃に捕まり、ここで苦労したんだ」 1970年代、軍事独裁政権下の韓国に留学中、北朝鮮のスパイにでっち上げられ、国家保安法違反などで死刑判決を受け…[続きを読む]
■現場へ! 独裁が奪った青春(4) 韓国では1970年代前半、大統領・朴正熙(パクチョンヒ)が軍事独裁体制を強めていた。そうした中、治安当局は在日留学生らを北朝鮮のスパイにでっち上げたが、日本人の青年…[続きを読む]
■現場へ! 独裁が奪った青春(3) 「今になって冤罪(えんざい)や言うて、喜ばしい話やないんですよ。私の家族をつぶしたんですよ」 大阪市生野区のコリアタウンで昨年末、「在日韓国良心囚同友会」がこの1年…[続きを読む]
■現場へ! 独裁が奪った青春(2) 「独裁権力の暴力に深く傷ついた在日同胞の被害者と家族の皆さんに対して、大統領として国家を代表し、心から謝罪と慰労の言葉を申し上げます」 2019年6月、大阪市で主要…[続きを読む]
■現場へ! 独裁が奪った青春(1) JR新大阪駅から徒歩10分。厚切りのサムギョプサルで人気の韓国料理店「セント」で昨年9月4日、定休日に祝賀会が開かれた。主人公はふだんは厨房(ちゅうぼう)に立つ金英…[続きを読む]
■現場へ! 固定資産税の謎(5) 相続税の評価は現金を不動産に替えると低くなる。人に貸せばさらに下がる。土地を買って貸家を建てれば、国税庁のルール通りでも相続税の支払いを減らすことができる――。 富裕…[続きを読む]
■現場へ! 固定資産税の謎(4) 東京都港区にそびえ立つ築10年余りのタワーマンション(タワマン)。29階の90平方メートルを超す部屋の大きな窓からは都心を見下ろすことができ、高層ビルが立ち並ぶ夜景が…[続きを読む]
■現場へ! 固定資産税の謎(3) 不動産鑑定士の間で「偶然だとしたら奇跡的だ」と注目されている鑑定評価がある。 大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)にあり、大阪府と大阪市が誘致を進めるカジノを含む統…[続きを読む]
■現場へ! 固定資産税の謎(2) 「入札額や受注量について本士協会が圧力をかける乃至(ないし)は誘導するような意図は全くありません」 埼玉県不動産鑑定士協会(荒井信宏会長)は昨年11月、会員の不動産鑑…[続きを読む]
■現場へ! 固定資産税の謎(1) 東京都と埼玉県の間を東西に流れる「毛長川」という川がある。都県境になっているが、ところどころに都県が互いにはみ出した「飛び地」がある。 その一カ所で、川を挟んで埼玉県…[続きを読む]
■現場へ! 耕さない農業(5) 子供たちの自主性を重視し、幼稚園から大学までの一貫教育で知られる自由学園(東京都東久留米市)。学園が所有する栃木県那須塩原市の52ヘクタールの農場の一角に、2アールの畑…[続きを読む]
■現場へ! 耕さない農業(4) 福岡県福智町の山口忠秋(71)が、大豆栽培で浅く耕すようになったのは、2017年に田川農協(JAたがわ)の研修会に参加したのがきっかけだ。 「部分浅耕(せんこう)1工程…[続きを読む]
■現場へ! 耕さない農業(3) 耕さない農業は、稲田にもある。神奈川県相模原市の小川誠(69)が、耕さずに冬場も水を入れておく「不耕起・冬期湛水(たんすい)」の米作りを始めたのは、15年前のことだ。 …[続きを読む]
■現場へ! 耕さない農業(2) 太陽光を発電と農作物で分け合う「ソーラーシェアリング」のパネルが広がる千葉県匝瑳(そうさ)市飯塚地区。昨年10月初め、この一角で不耕起有機栽培によるエダマメの収穫体験会…[続きを読む]
■現場へ! 耕さない農業(1) 北海道長沼町に広がる「メノビレッジ長沼」。2019年6月、農場を営むレイモンド・エップ(62)、荒谷明子(53)夫妻にとって忘れられない出来事があった。 その日、福島大…[続きを読む]
■現場へ! 攻める自治(下) 昨年12月9日。東京・赤坂のミッドタウン・タワーに、ほとんどが初顔合わせの約50人が集まった。新潟県長岡市の山古志(やまこし)地域の「電子住民票」を持つ人たちだ。実際の住…[続きを読む]
■現場へ! 攻める自治(中) 「くじ引き」を経て選ばれた住民27人が役場に集まった。2022年11月の日曜日、福岡県大刀洗(たちあらい)町。今年度1回目の「住民協議会」が開かれた。13年度に全国の自治…[続きを読む]
■現場へ! 攻める自治(上) 昨年9月下旬、静岡県では台風15号による記録的大雨被害で3人が亡くなった。県西部の磐田市でも多くの土砂崩れが起きた。県内で44人が犠牲になった48年前の豪雨災害に匹敵する…[続きを読む]
■現場へ! 攻める議会(7) 認知症に優しい社会にする条例制定を促し、推進団体を結成した市議、選挙ポスターの掲示場をインターネットで見られるようにした会社員、仮想空間「メタバース」を活用して市民の声を…[続きを読む]
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