日の出と共に漁船を走らせ、刺し網を引き揚げる。2月、狙うはマコガレイだ。 青森県八戸市の種差漁港は、津波で180隻超の漁船のほとんどが行方不明になった。 舘栄治郎さん(71)は中古船で、2カ月半後に…[続きを読む]
津波で全壊し、町長ら職員39人が犠牲になった岩手県旧大槌町役場=写真中央。工事で町の風景が変わる中、被害を伝える「震災遺構」の保存、解体をめぐり町民の意見が割れている。 解体方針を掲げて2015年に…[続きを読む]
震災から7年が過ぎた12日、岩手県陸前高田市の米崎小学校の校庭で遊ぶ子どもたちのそばで、仮設住宅の解体が進んでいた。 震災後、校庭のほとんどが60戸の仮設住宅で埋まり、運動会や避難訓練など、住民と合…[続きを読む]
山を切り開いた宮城県石巻市佐須地区の高台移転地。約40戸あった浜は津波の後、大部分が新築や増築のできない災害危険区域に指定された。2012年の計画では24戸が移る予定だったが、整備に時間がかかったり…[続きを読む]
屋根や壁の一部が崩れ落ち、柱や床もむき出しのままの住宅がポツリと立つ。 海岸と仙台空港に挟まれた宮城県名取市の北釜地区。震災前は123世帯が暮らした。津波に襲われ、持ち主の鈴木英二さん(76)は間一…[続きを読む]
昨春、原発事故による避難指示が一部を除き解除された福島県浪江町。家々にともる明かりはまだ少ない。 家族3人で町に戻った男性(67)は「時間がかかり、決断は迷った」。男性の住む地区に帰ったのは数軒だけ…[続きを読む]
福島第一原発事故で汚染された土などは、除染後に袋詰めされ、福島県のあちこちに保管されている。それらを集約する双葉町の中間貯蔵施設では、各地から運ばれた黒い袋が重機で高々と積み上げられ、一部には緑のシ…[続きを読む]
茨城県内最大の海水浴場「大洗サンビーチ」(大洗町)。砂浜に夜が訪れると、光る「城」が現れる。 津波避難施設「ビーチセンター」。海から約180メートル離れ、高さは6メートル。長さ約120メートルのスロ…[続きを読む]
東日本大震災で死者・行方不明者16人を出した千葉県旭市。震災前、海岸には多くのサーファーが訪れていた。 サーフショップを営む関口常男さん(64)は津波で店を失ったが、その半年後、伝説的な米国人サーフ…[続きを読む]