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JR大阪駅、古い屋根外せず 新装大屋根、雨吹き込む 

2011年5月19日19時30分

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写真:大屋根(後ろ)の下に雨が吹き込み、古い屋根(手前)がそのまま残された=JR大阪駅、池田良撮影拡大大屋根(後ろ)の下に雨が吹き込み、古い屋根(手前)がそのまま残された=JR大阪駅、池田良撮影

写真:巨大ドーム屋根の下にある電車のホーム。すき間から雨風が入るので、ホーム上の屋根を取り除けなくなった=大阪市北区拡大巨大ドーム屋根の下にある電車のホーム。すき間から雨風が入るので、ホーム上の屋根を取り除けなくなった=大阪市北区

図:撤去できないホーム屋根拡大撤去できないホーム屋根

写真:JR大阪駅構内の完成予想図。ホームから大屋根までの大空間が体感できる=JR西日本提供拡大JR大阪駅構内の完成予想図。ホームから大屋根までの大空間が体感できる=JR西日本提供

 今月初めにグランドオープンしたばかりの新しいJR大阪駅で、想定外の事態がJR西日本を悩ませている。リニューアルのシンボル・大屋根の下に、風に飛ばされた雨が横から吹き込むことがわかり、撤去するはずだったホームの古い屋根に手をつけられない。欧州の駅の開放感を演出するはずだった自慢の眺望は「視界不良」に陥っている。

 大屋根の直下に広がる「時空(とき)の広場」。南北の駅ビルをつなぐ連絡橋の上に作られ、ホームを往来する電車をそこからジオラマのように見下ろせるというのが当初の売りだった。

 18日夕、大阪市の会社員橋本篤さん(27)は広場に次男(1)を連れてきた。抱っこして往来する電車を見せようとしたが、古いホーム屋根が視界を遮り、電車がよく見えない。「新しい駅なのに、古いものがごっちゃになった感じですね」

 大屋根は東西約180メートル、南北約100メートル。今月4日に開業した駅北側のノースゲートビル12階と南側のサウスゲートビル8階をつなぎ、屋根の下に並ぶ六つのホームを覆う構造になっている。

 JR西によると、ホームの屋根には戦前の1940(昭和15)年に作られたものもあるといい、開業後は、各ホームの古い屋根は両端の数メートルを残してすべて撤去する計画だった。「ホームの乗降客に最高55メートルある大屋根の開放感を体感してもらいたい」とPRしていた。

 ところが、昨年10月の大屋根の完成後、大屋根の両端にある開口部から霧状になった雨が横風に飛ばされてホームに舞い込むことがわかった。JR西の工事関係者が意外な光景を見たのがきっかけだった。

 ちょうどそのころ、8番線ホームの幅を約4メートル広げたが、大屋根ができたこともあり、ホーム屋根の拡張を見送った。そんな時、屋根がかからないホームに立っていた乗客が傘をさしていたのが目撃された。JR西が調べたところ、大雨が降っても風が弱いと問題ないが、小雨でも横風が強いと水滴がホームに吹き込むことがわかったという。

 このため、JR西は今月4日のグランドオープン後に予定していたホームの屋根の撤去工事を急きょ見合わせることにした。

 JR西創造本部の宮崎博司課長は「このままにはしておけないので、可能な限り古い屋根を外し、雨があたらない対策を考えたい」と話す。社内では現在、古い屋根を透明のものに付け替える案など、複数の方法が検討されているようだ。(千葉正義)

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