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「世界遺産の島」ニューカレドニア

文:越智 隆治

2011年6月9日

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写真:世界自然遺産に指定された、ニューカレドニアのサンゴ礁。ヤンゲンの海中で拡大世界自然遺産に指定された、ニューカレドニアのサンゴ礁。ヤンゲンの海中で

写真:グランドテール島取材で移動に使ったのは、ピックアップトラック拡大グランドテール島取材で移動に使ったのは、ピックアップトラック

写真:ヤンゲンに近づくと、なだらかな地形が一変して、針山のような奇岩が姿を見せる拡大ヤンゲンに近づくと、なだらかな地形が一変して、針山のような奇岩が姿を見せる

写真:恐竜が出現してもおかしくなさそうな景観が目を引く拡大恐竜が出現してもおかしくなさそうな景観が目を引く

写真:海中の洞窟で、天空を見上げる、ダイバー拡大海中の洞窟で、天空を見上げる、ダイバー

写真:深紅のイソバナが群生して、海中に色を添える拡大深紅のイソバナが群生して、海中に色を添える

写真:カラフルとは言っても、ストロボを炊いているからで、自然光ではこのような色に見える拡大カラフルとは言っても、ストロボを炊いているからで、自然光ではこのような色に見える

 自分にとって、ニューカレドニアと言えば、以前は小説「天国にいちばん近い島」の舞台としてのイメージしかなかった。しかし、2008年7月、ケベックで開催されたユネスコ世界遺産委員会で、ニューカレドニアのラグーンが世界自然遺産に認定されたことにより、ダイバーにも、マスメディアにも、そして観光客にも一躍脚光を浴びた。

 世界遺産に登録されているのは、6つに分類されたニューカレドニアの周辺海域で、対象地域の総面積はおよそ15,000平方kmに及ぶ。6つの対象地域のうち、今回は、ニューカレドニア本島のグランドテール島北東海岸周辺のサンゴ礁(ポワンディミエ、ヤンゲン周辺海域)と、同島南端周辺のサンゴ礁域(イル・デ・パン周辺の海域)を潜ったときの海と陸の紹介をしていきたい。

 ニューカレドニアのバリアリーフは、全長1,600km、総面積23,400平方km(国土の総面積は19,110平方km)。つまり、国土とそれを覆うバリアリーフの実に65%近くが世界遺産に指定されているということだ。

 これは、世界最大規模を誇るオーストラリアのグレートバリアリーフ(全長2,600km、総面積344,400平方km、約2,900のリーフと900余りの島々から構成されている)に次ぐ規模を誇る。その中心となるグランドテール島は、フランスパンのような形をしている。横幅は50kmほどしかないが、長さは400km以上になる。

 最初に訪れたのは、ヤンゲン(Hienghene)という、複雑な地形が地元の人たちに人気の景勝地。グランドテール島の南東に位置する首都ヌーメアからは、378kmに位置する東海岸の田舎町。僕は、撮影当時、その距離を現地でコーディネーターを務めてくれた現地日本人ダイビングガイド、それにモデルの3人で車を走らせて、途中途中、景色などを撮影しながらヤンゲンまで移動した。

 同島の中でも、最も風光明媚(ふうこうめいび)な場所として知られ、「ヤンゲンを見ずして、グランドテールは語れない」とまで言われる。ニューカレドニアの500フラン紙幣にも描かれている、この土地の異様な風景は、石灰岩が隆起してできたという。多くの奇岩が林立し、明らかに他の地域とは異質な様相を呈している。まずその景観が、まるで白亜紀にでもタイムスリップしてしまったかのような印象。

 チキンロックやスフィンクス岩、人間が寝ているように見えるリンデラックの岩など、とにかく、奇岩の名所が多い。鍾乳洞などの洞窟の中が巨大なコンサートホールになっている場所まであった。ヤシの木々の生い茂る向こうに見える針のような岩山の向こうからは、キングコングとTレックスが戦う雄叫びが聞こえてきそうだ。

 そして、世界遺産に指定されている海中も、サンゴ礁で創られた洞窟や、迷路のような地形が点在し、壁面にはカラフルなイソバナが群生していて、頭上から差し込む太陽光とともに、海中の不思議な景観に彩りを添えていた。

 僕たち3人は、このヤンゲンを皮切りに、もっともサンゴの美しかったポワンディミエ、国内線で移動する南端の観光地、イル・デ・パン、そして最後に、ニューカレドニアの玄関口、首都ヌーメア(世界遺産エリア内ではないけど)、の世界遺産の海を巡る旅に出かけた。

<アクセス>

日本からのアクセスはエアカラン(エア・カレドニア・インターナショナル航空)による直行便が便利。日本〜ニューカレドニア間は直行便でおよそ8時間半(約7,000km)の空の旅。運行スケジュールはエアカランのウェブサイトで。

ヌーメアから、ヤンゲンまでは、全長378km。飛行機であれば、国内航空会社エア・カレドニアでトゥオーまで飛んで、そこから車で、東海岸をさらに北へ約45分の距離。ヌーメアから車での移動の場合は、約5時間。詳しくは、ニューカレドニアの政府観光局へ

表紙画像

クジラ! 大写真集

著者:越智 隆治

出版社:二見書房 価格:¥ 2,835

プロフィール

越智 隆治(おち・たかじ)

水中写真家 (株)United Oceans 代表。65年、神奈川県生まれ、千葉県浦安市在住。98年に新聞社写真記者から独立後、国内外のダイビング雑誌で活動。主にイルカやクジラ、アシカなどの大型の海洋ほ乳類をテーマに、世界各国の海で撮影を行っている。05年より、アンダーウォーターウエッブマガジン、WEB-LUE主催。個人のHP、INTO THE BLUEでは、海洋ほ乳類などと泳ぐ、スペシャルトリップを企画。ミクロネシア、ヤップ州観光局日本PR担当。特定非営利活動法人OWS理事。著書多数

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