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2011年12月20日
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ダイビング旅日記etc

世界随一のダイバーズパラダイス・パラオ Vol.2

文と写真:越智 隆治

写真:外洋から遮断されたジェリーフィッシュレイクに行くには、ロックアイランドのこのような急斜面を登って行く拡大外洋から遮断されたジェリーフィッシュレイクに行くには、ロックアイランドのこのような急斜面を登って行く

写真:無数のタコクラゲに囲まれてのスノーケリング拡大無数のタコクラゲに囲まれてのスノーケリング

写真:ミルキーウエイの海水の色は、ブルーバスクリンを海に混ぜたような不思議な色をしている拡大ミルキーウエイの海水の色は、ブルーバスクリンを海に混ぜたような不思議な色をしている

写真:こんな風に全身に泥パックして記念写真を撮影するのが人気拡大こんな風に全身に泥パックして記念写真を撮影するのが人気

写真:セメタリーでは、こんな熱帯魚の群れに囲まれることも拡大セメタリーでは、こんな熱帯魚の群れに囲まれることも

写真:無人島上陸も楽しいアトラクション拡大無人島上陸も楽しいアトラクション

写真:イルカの背びれにつかまって泳ぐ長男拡大イルカの背びれにつかまって泳ぐ長男

ノンダイバーや体験ダイビングでも楽しめるパラオ、ロックアイランドの魅力

 パラオという島国は、他のミクロネシア地域の島々と比べても、かなりバリエーションに富んだ自然環境に恵まれている。石灰岩が隆起してできた、ロックアイランドは、島々がまるで迷路のように入り組んでいて、そこに特殊な生態系を形成し、外海から閉ざされたマリンレイクと呼ばれるいくつかの、塩水湖の中には、それぞれに違った生物が生息していたりする。

 その一つにジェリーフィッシュレイクと呼ばれる塩水湖があり、一般の観光客でも、見に行くことができる。ここには、無数のタコクラゲが圧倒的多数種として生息していて、天敵となる生物がいないことから、従来持っている毒性が極めて低く、肌で触れても、ほとんど感じないくらい、まるでくすぐられるかのように弱くピリピリと感じる程度なので、このクラゲたちに囲まれてスノーケリングを楽しむことができる。

 クラゲが苦手な人には、最悪な環境だが、クラゲ好きの人にとっては、まさに天国のような場所。以前に一緒に取材に訪れた、ノンダイバーのカメラマンは、「最高っすね〜。僕、ここで、1週間浸かっててもいいです」ととぼけたような表情で僕を見つめ、クラゲに取り囲まれ続けていた。

 同じくロックアイランドの一角には、ミルキーウェイと呼ばれる場所がある。その名前のとおり、この海域は、ロックアイランドの石灰岩が浸食した真っ白な泥が海底に沈殿して、入浴剤を溶かしたような色をしている。

 海底に沈殿した泥を身体に塗ると、肌がつるつるになり、美容に良いと言われていて、特に女性の観光客に人気のスポット。この白い泥で作られたせっけんなども作られていて、人気のお土産にもなっている。

 魚たちと泳げるスノーケルポイントとして人気があるのが、セメタリーというポイントだ。ここは、餌付けなども行われているせいか、とにかく魚たちが寄って来る。ダイバーの立場からすると、少なからず生態系を崩してしまう餌付けに、100%賛同できないものの、写真を撮る立場からすると、こんなに寄ってくれるのは、正直うれしいというのが本音だ。おまけにダイバーに人気のナポレオンフィッシュなども浅場で多く見ることができるので、ノンダイバーでも、熱帯魚の群れに囲まれる快感を味わうことができる。

 ロックアイランドの数ある無人島の中には、上陸してランチなどを楽しめる場所もある。ピークシーズンには、多くの現地オペレーションが、たくさんの人を連れて上陸してくるので、正直無人島の雰囲気を楽しむって感じではないのだけど、シーズンオフなど狙って、カップルで訪れたら、二人だけのトロピカルプライベートビーチの雰囲気を満喫できるチャンスもあるかもしれない。

 体験ダイビングやダイビングの講習もこうした無人島の海で行われることが多い。喧噪(けんそう)から逃れて体験する穏やかなパラオの海を楽しみたければ、ぜひトライしてみて欲しい。そして、ぜひダイバーになって欲しい。

 このロックアイランドの地形を利用した、世界最大の広さを誇るイルカの施設「ドルフィンズ・パシフィック(http://www.dolphinspacific.com/top-j.html)」がある。ここには、イルカ好きな家族全員で訪れて、バハマのドルフィンサイトでイルカと泳いだ経験のある息子の「イルカに乗って泳ぎたい」という夢を体験させてあげた。

 ここでは、5歳からこのようなプログラムに参加できるので、家族連れにも人気がある。一緒にスキンダイビングしたり、タンクを付けて潜るプログラムもある。

 自分が訪れても、潜りの取材ばかりでなかなかこういう場所をゆっくり体験する機会はないのだけど、ノンダイバーのカップルや、家族連れが海の自然を体験するには、最適の環境があるのがパラオの魅力の一つでもある。本当はまだまだ色々あるのだけど、その話はまた次回に。

 次回は、パラオハードリピーターに人気の本格的なダイビングを紹介する。

取材協力:デイドリームパラオ (http://daydream.to/palau/)

表紙画像

海からの手紙

著者:越智 隆治

出版社:青菁社フォトグラフィックシリーズ 価格:¥ 1,680

表紙画像

クジラ! 大写真集

著者:越智 隆治

出版社:二見書房 価格:¥ 2,835

プロフィール

越智 隆治(おち・たかじ)

水中写真家 (株)United Oceans 代表。65年、神奈川県生まれ、千葉県浦安市在住。98年に新聞社写真記者から独立後、国内外のダイビング雑誌で活動。主にイルカやクジラ、アシカなどの大型の海洋ほ乳類をテーマに、世界各国の海で撮影を行っている。05年より、アンダーウォーターウエッブマガジン、WEB-LUE主催。個人のHP、INTO THE BLUEでは、海洋ほ乳類などと泳ぐ、スペシャルトリップを企画。ミクロネシア、ヤップ州観光局日本PR担当。特定非営利活動法人OWS理事。著書多数

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