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つながる、ということ
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「もし傷つけられていたら、すぐに逃げたほうがいい」 坂本美雨さんが思う“勇気”

撮影:MURAKEN

何でもない日に贈る「あなたのことを思っているよ」というメッセージ、誕生日に一瞬だけ会いに来てくれた親友……。コロナ禍で、大事な人との「伝え合い方」を必死に探したという、ミュージシャンの坂本美雨さん(41)。多くの人が激しい環境の変化を迎えているいま、一児の母でもある坂本さんが考える大切なこととは――。

世界中に広がったコロナ禍で、出歩くことも、人と会うことも、以前のようにはできなくなりました。だからこそ、大勢の人が、つながりについて考え直したようにも思えます。&w、&M、&Travelの3マガジンは、サイトリニューアルを機にマガジン横断インタビュー「つながる、ということ」を企画しました。

――「つながり」という言葉から、何を連想しますか?

そうですね、人と人との不思議な相性みたいなものを思い浮かべました。直感で、この人とは合うな、とか、無条件に好きだなとか。直感でわかるんです。

――これまで直感で“つながった”のは、どういう人たちですか?

直感で合うなと思う人は、やっぱりいい人ばかりで(笑)。正直で、自分の欲を満たそうとしていない人。あとは、なぜ好きだかわからないけれど、話をしていくうちに、実は共通点があったり、不思議な巡り合わせだなと思えたり。自分が必要としているタイミングで出会ったんだな、と気づくようなときも。逆に相手にとって、私が必要な時だったんだと思えることもあります。

「もし傷つけられていたら、すぐに逃げたほうがいい」 坂本美雨さんが思う“勇気”

――直感で、この人とは合わないなと思うこともありますか?

そうですね……。最近はあまりないですけど、たとえばもっと若い頃は、私に興味を示してくれたとしても、純粋な私ではなくて、他の要素……立場だったり、生い立ちだったり、そういうことのほうに興味があったりとか。合わないと感じる時は、向こうも私のことを純粋に好きではないことのほうが多いんじゃないかと思います。

きっと子どもの頃から、自分ではない要素で判断されたり、期待されたり、興味を持たれたり、ということが多かったので、そこの部分のアンテナは鋭くなったのかもしれないですね。

コロナ禍で、必死に探した“伝え合い方”

――美雨さんのまわりには、直感でつながった仲間たちがそろっているわけですね。仲間たちとは、どんな距離感ですか?

そうですね。日頃から会える関係の人もいれば、距離が離れていても心はつながっている人もいます。しょっちゅう連絡を取らなくても思い合っている、という友だちも。

コロナ禍で会えないときは、食べ物なんかをよく贈り合いましたね。私の誕生日、5月1日は、ちょうど自粛期間中だったんですけど、親友家族が大きなケーキを自転車で持って来てくれたり。一瞬渡すだけ、って。そうやってお互い、必死に伝え合える方法を探していました。

アメリカには、ギフトの文化があって、ちょっとしたことでもカードを送ったり、お花を贈ったりするんです。薬局の棚には大量のカードが売られていて、「Thinking of you」なんていうカードもあるんですよね。ただ、あなたのことを思っているよ、っていう。そのぐらいのことでも、伝えあっていい。そういうラフな、オープンな伝え合いかたを、きっとコロナ禍で経験した人は多いんじゃないでしょうか。

「もし傷つけられていたら、すぐに逃げたほうがいい」 坂本美雨さんが思う“勇気”

――美雨さんのような “人とのつながり” を得たい。でも難しい、という人も多いと思います。直感ではなく、頭で考えて、人と付き合ってしまったり。好ましくないつながりを、断ち切れない環境にいて、苦しくなってしまうことも。

正直なところ、私は環境に恵まれてきた、というのもあると思います。どうしてもこの職場でやっていかなくちゃいけない、とか、あまりがんじがらめに縛られたことはありませんでした。学生時代もわりと自由だったと思います。だから、その状況にある人の気持ちが完全に理解できているとは言えないかもですが、でも、無理な環境では “ちょっと違うな” と、肌で違和感を感じているはずです。その肌感覚に従う勇気は、持っていて欲しいな、と私は思います。

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