






巨大地震、集中豪雨、
そのとき子どもは——
ママの不安に
専門家が答えます
近い将来に必ず巨大地震が起きるといわれるが、
実際に被災したらどうなるのかイメージできていないことも多い。
みんなどんな不安を抱えているのか、どうすれば解消できるのか。
東京・湾岸エリアのママたちと、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんが話し合った。








近い将来に必ず巨大地震が起きるといわれるが、
実際に被災したらどうなるのかイメージできていないことも多い。
みんなどんな不安を抱えているのか、どうすれば解消できるのか。
東京・湾岸エリアのママたちと、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんが話し合った。

アウトドア雑誌の編集者だった経験を生かし、実践的な防災対策を提唱。自然災害対策に強い。
坪井 私は阪神・淡路大震災と東日本大震災をどちらも経験したのですが、地震が起きた瞬間は何もできず、ただただ揺れが収まるのを待つばかりでした。いまは子どもが小さいので、外に逃げ出すにしても不安ですね。
武田 そうですよね。子どもと離れていたら真っ先に安否が気になりますし、家族一緒でも外に出るべきか、家にいるべきか判断に迷いそうです。
和田 小さなお子さんがいる場合、自宅が安全ならなるべく自宅で過ごした方がいいと思います。避難所は感染症のリスクがありますし、基本的に誰もが平等に扱われるので、子どもや高齢者だからと優遇されることはほとんどありません。
一同 ええっ、意外!
和田 では自宅で過ごすために必要なのは何か。まずは水と食料です。特に高層階に住んでいる人は、エレベーターが止まった場合を想定して十分な備えが必要です。また、被災1日目から無いと困るのがトイレ。非常用トイレは必ず常備しておいてください。

何よりも気になるのが
子どもが無事かどうか

防災用品はあるけれど
中身をチェックしてなくて

いざというときに役立つ
知識の吸収も必要ですね
北島 引っ越しのとき非常袋をいただいたのですが、「災害で役立つ」という安心感から中を確認してなくて……。
田村 私も携帯ラジオは箱に入れたまま。すぐに使える状態ではないですね。水や缶詰はあるのですが、別々に置いてあるので、すぐに持って逃げられないかも。
月原 私は地域でいただいた非常用品に、家族分のストックをプラスしましたが、子どもの成長に合わせた入れ替えが間に合っていない状況です。
和田 どうやら皆さん「非常用持ち出し袋」と「備蓄品」を混同しているようです。「非常用持ち出し袋」は避難所に持って行くもの。水や食料は避難所でもらえるので、持ちものは最低限で大丈夫です。「備蓄品」は自宅にとどまるときに必要なもので、水、食料、トイレなどがあります。小さいお子さんがいる家では、アルコール消毒ができるウェットティッシュなども用意しておきましょう。
坪井 いざというときに役立つ知識を身につけるのも大切ですよね。例えば、小さい明かりでも、ペットボトルをのせれば反射して明るくなるとか。そういう知識をたくさん吸収しておくのも大切かなと。
和田 おっしゃる通りです。地震だけではなく、豪雨による大規模水害のリスクも高まるといわれています。建物の3階以上なら比較的安全といえますが、ライフラインが途絶えたときの備えは十分にしておいた方がいいです。
月原 東日本大震災のときは妊娠中で、夫ともすぐに連絡が取れなかったので不安でした。北海道地震(平成30年北海道胆振東部地震)では義理の母と3日間連絡が取れなくなり、気が気ではありませんでした。ようやく連絡が取れたときは思わず電話口で泣いてしまいましたね。
武田 私は子どもたちが自宅から徒歩5分の幼稚園と小学校に通っているので、今のところ心配はないのですが、この先行動範囲が広がっていったときの不安はあります。
田村 私も。子どもに携帯電話を持たせた方がいいのかなと思ったり。
和田 やはり家族の安否は気になりますよね。通信会社は万一に備えていますから、早ければ半日くらいで通信が復旧します。ですから、通信手段としてまず必要なのは携帯電話だと思います。電話がつながりにくいときでも「災害用伝言板」や「災害用音声お届けサービス」で自分の安否状況を伝えたり、家族の安否を確認できたりするので、事前に使い方を覚えておくようにしてください。災害時にパスワードがなくても使える無線LAN「00000JAPAN(ファイブゼロ・ジャパン)」※も覚えておくといいでしょう。
坪井 東日本大震災では、ブログで無事を伝えました。
和田 情報を取り合う手段が、複数あるのはいいですね。ラジオは地域ラジオで災害情報を流してくれますが、テレビは全般的な話が中心ですし、必要なときに必要な情報を手に入れるには、携帯でTwitterの公的アカウントをチェックするのが早かったりします。

義母と音信不通だった3日間
連絡がついたときは涙が

携帯の充電が切れたら——
不安は大きいですね
北島 子どもの携帯電話も考えなければと思いながら、まだ小さいので、地域の方との結びつきを大切にしています。子どもの名前と顔を覚えてもらい、いざというときに助け合える関係を築いておこうと。
和田 すばらしいと思います。
田村 私は、北海道地震が起きたまさにそのとき、北海道にいました。停電で携帯の充電ができなかったので、車のエンジンをつけて充電しましたが、携帯が使えなくなる不安は大きいですね。
和田 そうですね。ですので、バッテリーを持ち歩くことをお勧めします。いまではソーラーバッテリーもありますし、普段から使えるものを非常用として持つといいと思います。また、災害時に非常用充電器を無料開放する携帯ショップも増えていくようなので、自宅近くのショップを事前にチェックしておくといいでしょう。大切な家族や子どもを守るためにも、十分な備えを心がけてください。

携帯電話で音声通信がつながりにくいときでも、比較的つながりやすいパケット通信を利用して安否情報の登録・確認ができます。文字で伝える「災害用伝言板」と、音声で伝える「災害用音声お届けサービス」があります。スマートフォン、タブレットから利用する場合、専用アプリ「災害用キット」が便利。
■「災害用伝言板」お試し体験
毎月1日・15日。1月は15日〜22日も可能。3月も利用期間を拡大予定。
※災害が発生した際には体験利用ができない場合があります。

「携帯の充電がなくなった」「充電できない」という場合に備えて、2019年度中に全国のすべてのドコモショップ(約2,400店舗)に、最大10台まで同時に充電できる災害用対応充電器(マルチチャージャ)を設置予定。 ※写真は、ドコモショップに設置されるマルチチャージャとは異なります。

2019年度中に、全国のすべてのドコモショップ(約2,400店舗)に「蓄電池」を、約1,000店舗を目標に「太陽光発電システム」を設置する予定です。さらに、基地局やビルの非常用電源も強化し、長時間の停電に備えています。

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家族で共有を
災害が起きたときの不安として、皆さんに共通していたのが「家族の安否」でした。特に、小さなお子さんがいるご家庭では、子どもが無事かどうかは非常に大きな問題です。災害時、携帯は大切な連絡手段や情報源です。「災害用伝言板」や「災害用音声お届けサービス」などを活用して非常時の連絡手段を家族で共有するとともに、地図アプリや防災アプリを活用して万一に備えるようにしてください。