溝端宏光氏 [SAPIX小学部 関西統括責任者]
この変化の激しい時代を生き抜くために、ますます重要になっているのが、“幼少期から自分の頭で考えてきた経験”です。SAPIXの授業には、生徒たちの「考える力」を伸ばす仕組みがあります。ポイントは以下の3つです。
【1】前向きに取り組んでもらう
【2】集中して頭を使ってもらう
【3】成功体験を積んでもらう
まず、学びに対して、興味・関心を持ってもらうことが何より重要です。「遊び」と「学び」が融合したゲーム性の高い授業などを通じて、まずは「やってみよう」「自分で考えてみよう」という意識を自然に育んでいきます。
各教室では、対話によって生徒の発想を引き出し、考えを広げる「討論式授業」を徹底しています。大切なのは「教えすぎないこと」。考えようとしている生徒がいたら「待つ」。何か出てきそうなら「聞く」。この「待つ力」と「聞く力」を、保護者の皆さんにも意識していただきたいと思います。
さらに、生徒たちが自分で考えるように「上手に誘導する」ことも重要です。そのために、「開いた質問」を活用します。「はい」「いいえ」で答えられる「閉じた質問」ではなく、「今日は何をした?」といった自由に答える余地を与える質問をすることで、「考える」機会が大きく広がります。
最後に、ご家庭でもできるゲームをご紹介しましょう。
1つ目は「辞書早引き対決」。親子で互いにお題を出し合って、辞書の早引きを競い合います。辞書に関心を示さないお子さんも、これなら楽しく取り組めますよね。
2つ目は「ことばの書き出し対決」。例えば、「にんべんの漢字」、「“ら”で終わる言葉」といったお題を出して、コピー用紙などに書き出して、その数を競います。
ぜひ、ご家庭でもお子さんの「考える力」を伸ばすコミュニケーションを心がけてほしいと思います。