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中学受験 SAPIX 小学部

COLUMN

知識を柔軟に
使いこなせる力を

広野雅明本部長 [SAPIX教育事業本部]

受験者数は増加、人気校は多様化

2024年度の中学受験のトピックスは、横浜雙葉が入試日を2回設けたこと、東京農大第一が高校募集を停止※して完全中高一貫化すること。埼玉で開智所沢中等教育学校が開校し、淑徳与野が医進コース、開智学園が創発コースを設置することなどがあげられます。

中学受験率が高い都心部の人口増加は続いており、来年度の入試も中学受験者は増加するでしょう。近年人気が高かった大学付属校は偏差値が上昇した結果、志願者数は落ちついてきました。ただチャレンジ層が減少しただけなので、難易度が下がったとは言えません。

開智日本橋、サレジアン国際学園世田谷、広尾学園小石川、三田国際学園などグローバル系共学進学校の人気も続きそうです。いっぽうで跡見学園や三輪田学園、実践女子学園など伝統女子校の人気も復活しています。このように今、人気校は多様化しています。各家庭が教育方針やお子さんの適性に合わせて、最善の学校を選択されているようです。

4教科の基礎学力、思考力を問う傾向

入試は4教科による学力を評価する方向へ揺り戻しがおきています。英語入試導入の動きが広がらず、適性検査型入試などを廃止する学校もあります。

基礎的な知識を定着したうえで、思考や記述力を問う問題が増えています。各教科で学んだ知識を柔軟に使いこなし、その場で考え、問題を解く力が必要です。

テレビや新聞でとりあげられる社会的なテーマや時事問題、日本の伝統文化や常識を知っていないと解けない問題もよく出題されます。日頃から見聞を広め、親子の会話を通して生きた知識として身につけておくことが大事です。

本番に向けて模試の活用を

具体的な勉強としては夏休み中に各教科の基礎を固め、秋からは時間を測って過去問を解きましょう。そのうえで本番のシミュレーションとして、模試の活用をおすすめします。慣れない入試会場ではどうしても緊張します。ですから実際の入試に近い環境、緊張感のなかで、集中して問題を解く経験が大切です。

秋口の模試は各塾の先生が過去問を徹底分析したうえで、来年度に問われるであろうことを予想して作成しています。模試で出た問題とほぼ同じ問題が、本番の入試に出ることもあります。

ただ模試の結果に一喜一憂する必要はありません。結果をもとに、弱点を補強することが大事です。模試を有効活用し、ぜひ志望校合格を勝ち取っていただきたいと思います。

※25年4月から募集停止

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