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中学受験 SAPIX 小学部

AIの進化等により社会が大きく変わろうとしている今、子どもにどんな力を身につけさせるべきかが問われている。
日本の教育にも変革が求められ、多様化が進んでいる。そのような状況のなか、名門中高一貫校ではどのような教育が
行われているのか。教育理念や校風、カリキュラムを含めた魅力を、3校の校長に聞いた。

INTERVIEW

個を尊重し、
対話力を鍛える

女子学院中学校・高等学校
鵜﨑 創さん
[院長・校長]

貴校の教育・校風の特色を教えてください

本校の発祥は1870年にプロテスタントの宣教師が開いた私塾です。キリスト教系女子学校のなかで最も古い歴史をもつ学校の一つです。神様から与えられた個性や能力を最大限磨き、他者や社会に貢献する。自分も他者もかけがえのない存在として大切にする。そんなキリスト教の精神に基づいた、全人教育を行っています。

個を尊重する本校には、服装の規定や厳しい校則はありません。学校が何かを押し付けることはせず、何事も自分で判断し、行動できる人間になってほしいと考えています。そのうえで生徒一人ひとりの個性を伸ばすことを心がけています。

そんな本校が重視しているのは、自分の頭で考えて、責任をもって自分の言葉で伝えること。相手の意見を頭ごなしに否定せず、尊重すること。そんな創造的な対話力を育むことです。このような力は、多様性が求められるこれからの時代にますます重要です。

本校ではそのような力が自然に身につくような話し合いや意見交換の場が授業や学校行事などあらゆる場面で備えられています。夏の「中2ごてんば教室」では、友達とのかかわりなどをテーマにして、生徒らが時間をかけて話し合うところから始まります。

また、同じ時期に行われる「高3修養会」では、自分たちが6年間で学んできたことを、自分と向き合った上でこれからどう生かすのか、将来、自分はどんな生き方をしたいのかといったことを、時間を忘れて熱心に話し合います。

このような徹底した対話の場を通し、生徒は自分の生き方や進路を見定めていきます。そんな生徒の刺激やヒントになればと、様々な場で用いられている方々や卒業生を招いての講演会も積極的に開催しています。

6年間の学習の中で重視していることは

本校の教育は生徒が社会に出てから10年後、20年後にも土台となる基礎的な力を身につけさせることを重視しています。大学受験のために必要なことだけを、即席で学ばせるようなことはしていません。
中高時代、苦手だからと勉強しなかったことが、将来必要になって後悔することはよくあります。ですから本校では早くから理系文系のコース分けはせず、進路にかかわらず全生徒に幅広い科目を学んでもらいます。そのため本校の生徒は、大学入学後や社会人になってからも、臨機応変に幅広い分野で活躍しています。
また、本校では昔から対話型の双方向授業が中心です。基本的に生徒が意見を出し合い、グループワークをして発表するような授業が多くあります。理科は実験や観察など、体験を積み重ねることを重視しています。

貴校を目指す受験生や保護者に望むことは

女子校は女子生徒が男子の目を気にせず、本音でものを言え、がむしゃらに行動できる特別な環境です。だからこそ、かえって性差を意識することなく、一人の人間として持っている個性や才能を見つけ、伸ばすことができます。
本校は、入学時には保護者はもちろん、本人も気づいていなかった特性や可能性を自らが見つけ、磨いていくことをサポートする場です。20年後、30年後の社会は誰にも予測できません。お子さんの特性や興味、関心が将来、どのように役立つかは、現在の大人の価値観では判断できません。ですから保護者のみなさんには、早い段階でお子さんの好奇心の芽を摘んだり、進路を決めつけたりするようなことはしないでいただきたいと思っています。
小学生のみなさんはぜひ、その時々の自分の興味、関心や好奇心をとことん大切にしてほしいと思います。本校はそんなみなさんが大切にしているものを、全力で応援する学校です。

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