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中学受験 SAPIX 小学部

社会の変化や複雑化にともない、中学・高校での学びのスタイルも多様化しています。
名門中高一貫校では建学の理念を大切にしながら、時代に即した学びも柔軟に取り入れています。
ここでは名門中高一貫校が6年の学びでどんなことを重視しているのか、3校の校長に聞きました。

INTERVIEW

探究型学習で
「科学的精神」を

駒場東邦中学校・高等学校
小家一彦さん
[校長]

貴校の教育・校風の特色を教えてください

本校は1957年に学校法人東邦大学によって設置されました。以来、「自主独立の気概」と「科学的精神」をモットーに教育を行っています。

既成の価値観にとらわれず、何もないところから自分たちで課題を発見する。何ごとも五感を通して、手を動かして学ぶ。解決策を自分の頭で考え、自分の言葉で表現する。そんな今でいう探究型の学習を、創立以来ずっと行ってきました。

本校の学びは生徒の好奇心と主体性を何より大切にしています。教員が最初からレールを引くことはありません。でも生徒が興味を抱き、見つけたテーマを追求したいと考えたときはとことんつきあい、丁寧にサポートします。本校にはそんな熱血タイプの先生が多いんです。

本校は1学年240人。毎年、クラス替えをするので6年間でほとんどの生徒と仲良くなります。先輩後輩の絆がとても強いのも特徴です。とくに体育祭では、6学年が赤白青黄の4色に分かれ、その色で代々伝えられてきた練習、作戦や応援のもと戦います。そこで生まれた先輩後輩の縦の絆は、卒業後もずっと続きます。

現在、卒業生は1万6000人。企業別、医師や法律家といった業種別、地域別のOB会があり、社会人として協力し合っています。「現役生のためならなんでもします」という卒業生が多く、キャリア学習の講演会などに協力いただいています。

6年間の学習の中で重視していることは

本校では入学当初からレポート作成、グループワーク、発表授業などのアウトプットの場をたくさんもうけています。国語の授業では、文庫本1冊を読んでグループごとに発表したり、社会の授業ではあるテーマについてディスカッションしたり。生徒は意見交換を重ねるなかで、さまざまな角度からものごとを探究する姿勢を養います。

英語、理科、数学などの一部の授業は、クラスを分割して20人で行います。英語ではネイティブによる英会話を中心とした授業、理科では9室ある理科実験室での「実験」という科目を、少人数クラスで行っています。

文理分けは高3になって初めて行います。そのうえで文系生徒も数ⅢCまで、理系の生徒も古典を学びます。複雑な課題の多い現代社会では、文理を越えた幅広い知識や発想に基づく総合的な学力が必要だからです。

現地でのフィールド調査をもとにした、探究型学習も本校の大きな特色です。中1の霧ヶ峰林間学校では、生徒が選んだテーマのもと、自然観察や本格的な機器での調査を行い、レポートをまとめます。中2の鎌倉見学では事前準備を丁寧に行ったうえで現地を調査し、研究成果を論文にまとめます。中3の京都・奈良研究旅行では文献調査から始め、自分のテーマや調査方法を考え、現地調査を行って本格的な論文にまとめるまでを、ほぼ一年かけて行います。

磯の生き物観察、伊豆大島でのフィールドワーク、被災地のスタディツアー、裁判傍聴、オペラ鑑賞など、各学年・各教科の教員が企画する体験学習にも、多くの希望者が参加しています。

貴校を目指す受験生や保護者に望むことは

不透明で変化の激しいこれからの時代、本校が大切にしている探究の精神はますます大事になります。これからの時代は生涯学びが必要です。生徒のみなさんには本校で、学ぶことの楽しさや喜びをとことん追求していただきたいと思っています。

私学にはその学校ならではの文化や特色があります。よってお子さんが「この学校で学びたい」と思える学校を選ぶことが大事です。受験勉強は大変だと思いますが、そこでの苦労は必ず生涯の財産となるでしょう。好奇心旺盛で、学ぶことが大好きなお子さんを心からお待ちしています。

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