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中学受験 SAPIX 小学部

AIの進化や社会の急速な変化のなかで、中学高校時代にどのような力をつけておくべきか。
難関大学への進学者が多い名門中学、名門中高一貫校では、教育において何を大切にしているのか。
その学校ならではの教育理念や特色あるカリキュラムについて、3校の校長に聞きました。

慶應義塾 中等部 中等部長 松本守さん
INTERVIEW

自由な校風で
自主性を養う

慶應義塾 中等部
松本守さん [中等部長]

貴校の教育理念や校風を教えてください

本校は1947年、慶應義塾で初の男女共学中学校として誕生しました。創立以来大切にしているのが「明るく、楽しい学校にしたい」との思いです。同窓会に参加される卒業生からは決まって「先生が兄や姉のような存在で、とにかく楽しい学校だった」との声が寄せられます。

教育の土台にあるのは、福澤諭吉が説いた「独立自尊」の精神です。本校ではこれを「自立した個人を育む」という教育理念に落とし込み、「自ら考え、判断し、行動し、その結果に責任を取れる」生徒を育てることを目指しています。

そのため本校は、生徒の自主性を重んじる自由な校風で、校則はほとんどありません。ただ自由とは、何をしても良いということではありません。自分の言葉や振る舞い、身なりが、慶應義塾中等部の生徒としてふさわしいかどうか、自分で考え、判断する必要があります。そのような経験が、何ごとも指示を待つのではなく、先導者としての自覚につながっていくと考えています。

教員が生徒に一方的に教えるのではなく、対等な立場で学び合う。「半学半教」の精神から、生徒と教員の距離が近いのも特色です。生徒は教員を「さん」付けで呼び、教室には教壇がありません。教員室も生徒が自由に出入りできる開かれた場所になっています。

授業や学校生活での特色ある取り組みは

慶應義塾は、小学校から大学までの一貫教育を行っており、小中高大の各段階で入学の機会を設けています。本校の生徒のほとんどは内部進学により慶應義塾の高校、そして大学へと進学します。そのため受験勉強に追われることなく、自分の興味や関心を深めながら、幅広い学びに取り組むことができます。

もちろん高校、大学での学びに必要な学力はしっかり身につけられるよう指導しています。また特色ある授業として、3年生になると週1回2時間続きで学ぶ選択授業があります。中等部の教員以外にも大学の教員が、自分の専門や得意分野を生かし、教科の境界をまたいだオリジナル講座を用意しています。

例えば、慶應義塾大学AICと連携し、生成AIやプログラミングを体験しながら思考力を磨く講座、ミツバチを飼育し、蜂群の管理やハチミツの収穫などの野外実習を行う講座、株式や為替、暗号資産について学び、社会に新たな価値をもたらすビジネスをいかに生み出すかを考える講座などがあります。

校友会活動(クラブ活動)は慶應義塾の他の一貫教育校や、大学の体育会との結びつきが強いのが特色です。義塾内での対抗戦や定期戦が行われ、早慶戦となると、多くの生徒が応援に行きます。大学の三田キャンパスに隣接していることもあり、大学生と触れ合う機会も豊富です。クラブ活動では大学生がコーチを務めることもあります。毎年実施されているSDGsのサマーキャンプには慶應義塾の小学生から大学生までが参加し、SDGsの課題解決に向けてみんなでディスカッションを行います。国際交流も活発です。毎年、イギリスやハワイの学校との交流プログラムを実施しています。

貴校を目指す受験生や保護者に望むことは

本校の入試問題は、基本的な問題が多く、はやく正確に解く力が問われます。また学力だけでなく、面接と体育実技も実施しています。慶應義塾で学びたいという強い意志を持つ受験生はもちろん、さまざまな分野に好奇心をもち、意欲的に挑戦するお子さんとの出会いも楽しみにしています。通常、校内見学は行っておりませんが、10月の運動会および11月の展覧会を一般に公開しています。本校に興味を持っていただいた方には、学校の雰囲気を直接お確かめいただける機会となっております。ぜひ足をお運びください。

※掲載内容は取材・作成当時のものです。
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