Beauty
2026.03.19

齋藤薫の美しい歳の重ね方
今から120年人生の人生設計を始めるべき、これだけの理由。

ボンボンのイラスト

(イラスト:ソリマチアキラ)

もしも今唐突に、あなたの人生は120年になりますと言われたらどうだろう。人生100年をイメージしていた人にとって、やはり衝撃。それこそ少し前まで「人生80年」といわれていたのに、急に20年伸びたことに戸惑いを感じたばかり。一瞬、そんなに長生きできるの?と喜ぶものの、冷静になるといろいろ不安になってくる、それが素直な思いなのではないだろうか。

健康寿命はそれについてくるの? 経済的に持つの? その時一体どんな世の中になっているの? 30代40代もきっとそうしたぼんやりした不安にさいなまれたはず。50代60代70代はもう少しリアルに、そうした疑問と向き合ってきたはず。で、やっと100年を生きるイメージが持ててきたところに違いない。でも実は今、医学的にも人生120年という説が、けっこう濃厚になりつつあるのだ。いや一方に、150年という説も……。

大人世代にとってもそれは想像もつかない未来だけれど、100年が120年に伸びることには、きっともう不安しかないのだろう。でもちょっと待って欲しい。人生100年になりますと言われた時と、今では、時代がもう全く違うことに気づいて欲しいのだ。

そもそもなぜ120年という説が出てきたのか。もともと人類は最大120年生きられるという生物学的な裏付けがあったといわれるけれど、それが本当に近い将来普通に120年生きる人が増えてくるというのだが、その理由はAIの進化によるAI医療。もうすでに具体化していて、病気治療の精度が一気に高まり、人がなかなか死ねなくなると言われるのだ。だから人類の限界まで生きてしまうことが現実になるということ。

でもただ長生きできるだけではね……きっとそう言うはずだけれど、そういう意味でも時代は劇的に変わる。抗老化医学による本物の若返り研究が一気に進んでいて、まさに近い将来人は歳を取らなくなると言われるのだ。細胞老化を防ぐ様々な方法が現実味を増してきていて、細胞が若返れば内臓も筋肉も肌も髪も、声だって若返る。だから120歳でも、今まで私たちが考えているよりずっとキラキラ、イキイキ生きられるかもしれないのだ。少なくとも私は、それを目指して、想像もつかない未知なる未来を楽しみに生きていこうと考えている。あくまでも前向きに。

だから社会が激変して、100歳越えでもバリバリ働ける時代になっているかもしれない。あるいはまたお金の意味も変わってくるかもしれない。そこは若返りが大前提。元気ならば何とかなると、考えるべきだから。まずは希望を持って、120年の人生設計を今からイメージしてみて欲しい。ちなみに、こうした若返りは40代から始めたほうがいいという説が濃厚。そして肉体と脳が若ければ、120年だろうが150年だろうが元気に生きていける、そうした未来が待っていること、想定して今を生きて欲しいのだ。そう、あくまでも前向きに。

齋藤 薫 さん
美容ジャーナリスト/エッセイスト

さいとう・かおる  多数の連載エッセーを持つ他、美容記事の企画、化粧品開発・アドバイザーなど幅広く活躍中。『“一生美人”力セカンドステージ──63の気づき』(朝日新聞出版)ほか著書多数。