韓流LOVEの料理家、ワタナベマキさんの"おうちで韓食(ハンシク)"
食べたい、作りたい、韓国の"ふだんのごはん"
人気の韓国ドラマが日本で最初に放送されたのは20年前。今年は"韓流20周年です"。韓国ドラマの人気は衰え知らず! ドラマに必ず登場するおいしそうな食事シーンにも関心が高まっています。
「みんなで嬉(うれ)しそうに食べているあの料理は何?」「彼が恋人に作っていたスープの味は?」
料理家のワタナベマキさんも、韓国ドラマをきっかけに"韓食"に惚(ほ)れ込んだと言います。「観(み)ているドラマを一時停止して器の中身をじっくり観察したり、あのシーンの料理はこんな味かなとか妄想しながら作ってみたり。ドラマと同じ料理を作って食べながら観るのも楽しくて」と、さすが料理家らしい楽しみ方!
そんなマキさんが今、自宅でよく作るのが韓国の"ふだんのごはん"。「日本と同じように発酵食をよく食べるし、野菜も豊富な"ふだんのごはん"は体の中から整う食事です。毎日食べてもちっとも飽きません」と言います。
今の季節にぴったりで、作りやすい4品をご紹介!
(撮影:宮濱祐美子/料理・スタイリング:ワタナベマキ/構成:ボンマルシェ編集部)
教えてくださったのは……
ワタナベ マキ さん
料理家

わたなべ・まき グラフィックデザイナーを経て独立。書籍や雑誌を中心に旬の食材を取り入れたレシピを提案して、注目を集める。オンラインの料理教室も人気。好きな韓国スターはパク・ソジュン。好きなドラマは「梨泰院クラス」。韓国の陶磁器にも造詣(ぞうけい)が深い。近著は『韓国ドラマの妄想ごはんレシピ帖』(主婦と生活社刊)。
ジョン
韓国では雨の日はこれで決まり!
ごま油少し多めでサクサクに仕上げる
ジョンは野菜や魚介、肉に衣をつけて香ばしく焼いたものです。いつ食べてもおいしいのに、なぜ韓国では雨の日に食べたくなるの? 焼けるときの音が雨音に似ているからとか、雨の日は買い物に行くのがおっくうで、あるものですぐ作れるからとか言われます。日本でよく言うチヂミは韓国の方言なのだそうです。
材料(1回に作りやすい分量)
- 赤ピーマン…2個
- ズッキーニ…1/2本
- えごまの葉…5枚
- 鶏むね肉(ひき肉)…100g
- 卵…2個
- 粗挽き赤唐辛子…少々
- 薄力粉…適量
- てんさい糖…小さじ1/2
- 塩…小さじ1/3
- ごま油…大さじ2
〈A〉
- しょうが(すりおろし)…1片分
- 酒…小さじ2
- 塩…小さじ1/4
- 片栗粉…大さじ1/2
作り方
- 鶏ひき肉に<A>を加え混ぜる。
- 赤ピーマンはヘタと端を切り取って、薄力粉を内側にはたき、1の半量を詰めて冷凍庫で1時間ほど冷やしかためる。
- えごまの葉に薄力粉を薄くたたき、1の残りの半量をのせてはさむ。
- ズッキーニは1.5cm厚さに切り、全体に塩をふり、薄力粉を薄くふる。
- 卵にてんさい糖と塩を加え混ぜる。
- 3、4に5をつける。
- フライパンにごま油を入れて中火で熱し、6を入れて、両面、焼きめがつくまで焼く。
- 2を1.5cm厚さに切り、3と同様に薄力粉をふり5の卵液をつけて焼く。あれば、韓国青唐辛子の小口切りをのせて焼く。
- 器に盛り、粗挽き赤唐辛子をふる。好みで酢じょうゆをつけて食べる。
浅漬けキムチ
初冬はキムジャンのシーズン
わが家では作ってすぐ食べたいから、浅漬けです
韓国ドラマで冬を象徴するシーンの一つがキムジャン。気温がグンと冷え込む初冬に、1年分のキムチを漬ける行事です。この時期に漬け込まれたキムチはキムジャンキムチと言われて、とびきりおいしいと喜ばれます。一方で、浅漬けのキムチも人気です。私は、ソウルで食べた味を自分流にアレンジしています。白菜のシャキシャキの食感が大好きで、わが家は目下これ一択です。
材料(1回に作りやすい分量)
- 白菜…1/8個(約200g)
- 塩…適量
- ヤンニョム…大さじ3(材料・作り方は下に)
作り方
- 白菜を削(そ)ぎ切りにし、塩適量をふり2~3時間置く。しんなりしてきたら、ボウルの水を変えながら水で洗って塩気を抜く。食べてみて少し塩気を感じる程度まで抜けたら、しっかりと水気をふく。
- ヤンニョムと1を和える。
ヤンニョム
材料(1回に作りやすい分量)
- 粗挽き唐辛子…20〜30g
- 魚醤(またはアミ塩辛)…大さじ1
- 梅ジャム(またははちみつ)…大さじ2
- 玉ねぎ(すりおろし)…1/3個分
- りんご(すりおろし)…1/3個分
- しょうが(すりおろし)…1片分
- ニンニク(すりおろし)…1片分
作り方
- ボウルにすべての材料を入れて、よく混ぜ合わせる。
わかめスープ
人生の大切なシーンには必ずある
オモニの愛が詰まったスープ
韓国には昔から、出産直後21日間はわかめスープを飲むという習わしがあるそうです。わかめに含まれるヨウ素が体力を補い、母乳を出しやすくするというのが理由です。そんな母親への感謝を込めて誕生日にはわかめスープを飲むのだそうですが、肉や野菜を加えてアレンジしてふだんのごはんにもよく出されます。日本ではわかめは食感を楽しむ料理が多いですが、韓国ではよく煮てわかめのとろみを味わいます。
材料(1回に作りやすい分量)
- わかめ…10g
- 牛肉(薄切り肉)…100g
- 長ねぎ…1/4本(25g)
- にんにく(つぶす)…1片
- しょうゆ…小さじ1
- ごま油…小さじ2
〈A〉
- 煮干しだし(または牛だし)…500mℓ
- アミの塩辛…小さじ1
- 酒…大さじ1
- みりん…大さじ1
作り方
- わかめはサッと洗い、たっぷりの水に10分浸して戻す。
- 長ねぎは小口切りにする。
- 鍋にごま油とにんにくをいれ中火にかける。香りがたったら1をいれて全体に油がまわるまで炒める。
- 牛肉と2を3に加えて肉の色が変わるまで炒めたら、<A>を加えてひと煮立ちさせ、アクをのぞく。
- 4を弱めの中火にし、ふたをして約10分煮て、しょうゆを加えて火を止める。
豚肉のポッサム
しっとりやわらかくゆでた豚肉を葉野菜で包んで食べる。
栄養も味もバランスがいいので、体がしなやかに整います!
ポッサムのサムは韓国語で包む、という意味です。りんごなどを入れたゆで汁でしっとり、やわらかくゆでた豚肉を、ヤンニョムや甘みそなどの調味料と一緒に、えごまの葉やサンチュにのせ、包んで食べる。大人も子どもも大好きな韓国の国民食の一つ。キムチを合わせるのもいい! マッコリや韓国焼酎と好相性です。
材料(1回に作りやすい分量)
- 豚バラ塊肉…400g
- 玉ねぎ(ざく切り)…1/2個(100g)
- りんご(ざく切り)…1/2個(100g)
- しょうが(皮付きのまま薄切り)…1片分
- にんにく(つぶす)…1片
- 酒…1/2カップ
- 水…1ℓ
- サンチュ、えごまの葉など…適宜
- ヤンニョム(作り方は浅漬けキムチ参照)…大さじ1
〈A〉
- みそ…大さじ2
- 砂糖…小さじ1
- 酢…小さじ1
- にんにく(すりおろす)…1/2片分
- しょうが(すりおろす)…1/2片分
- ごま油…小さじ1
- すりごま…大さじ1
作り方
- 豚バラ塊肉は常温に戻し、表面の水気をふき、塩をすり込む。
- 鍋に1、玉ねぎ、りんご、しょうが、にんにく、酒、水を加えて中火にかける。
- 2が煮立ったら弱めの中火し、40分ほどゆでる。
- 食べやすい厚さに切った3を皿に並べるように置き、サンチュ、えごまの葉を盛りつける。
- <A>の材料をすべて混ぜ合わせて小皿に盛り、ヤンニョムとともに4の皿に添える。サンチュやえごまの葉に4の豚肉をのせ、さらに<A>とヤンニョムを適宜のせて包むようにして食べる。
ワタナベマキさんから! 韓国みやげを抽選で各1名様にプレゼント!
料理家ワタナベマキさんがソウルを旅して見つけた素敵な雑貨をプレゼント!
A:韓国伝統のかめ(オンギ) ミニサイズ

B:豆皿兼用箸置き

締め切り 11月30日(木)23:59
※ワタナベマキさん提供