ムーミン小説出版80周年
「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」へ
ボンマルシェ編集部が写真とともに魅力をお届けします
©Moomin CharactersTM 撮影:山本倫子
トーベとムーミン展 「とっておき」の見どころを探しに
自然豊かな美しい「ムーミン谷」に住むのは、白くてふっくらとした体が特徴のムーミン一家と、個性豊かな仲間たち。本やアニメなどで、幼い頃から慣れ親しんできた方も多いはずです。
2025年のムーミン小説1作目の出版80周年を記念して、「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」が、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開幕しました。
フィンランドのアーティストで「ムーミン」の生みの親・トーベ・ヤンソン(1914-2001)の人生を振り返り、世界中の人々に愛される「ムーミン」シリーズの魅力に迫る本展。開催前日に開かれた内覧会に、ボンマルシェ編集部も参加してきました!写真とともに、「とっておき」の見どころを紹介します。
第1章 多才なアーティスト・トーベの軌跡
「ムーミン」の作者として知られるトーベですが、実は、絵画、マンガ、絵本、小説など多方面に才能を発揮したアーティストでした。
本展の第1章では、芸術家トーベの人生を、油彩画や風刺画、壁画、スケッチ、愛用品などを通して振り返ります。
映像演出にも注目です。トーベが手がけた公共施設のためのアート(フィンランドにある保育園のための壁画)を映像化。さまざまな生き物たちが行進する幻想的な風景のなかには、ムーミンたちの姿も。2面あわせて幅約7メートルの原寸大で鮮やかに投影され、迫力がありました。
音と映像で「ムーミン」小説の挿絵に没入できるエリアも。吹雪や大波に飲まれるムーミントロール、焚火をするスナフキンなど、小説の中のキャラクターたちの姿がモノクロで映し出され、ムーミン谷を訪れたような気分になりました。
第2章 「ムーミン」シリーズの根底にある世界観
トーベの人生が色濃く反映された作品が、代表作「ムーミン」シリーズです。トーベは、第二次世界大戦の恐怖や不安のさなか、救いを求めてこの物語を生み出しました。1945年に小説第一作である『小さなトロールと大きな洪水』が刊行。新聞連載マンガ、絵本、舞台などへ広がり、80年経った今でも世界中で愛され続けています。
第2章では、ムーミンシリーズの根底にある「思いやりに満ちた世界観」を、キャラクターたちの言葉とともに原画やスケッチなどを通して紹介します。
優しく素直だけど、寂しがりやでナイーブな一面もあるムーミントロール、からだは小さいけれど勇敢で独立心旺盛なリトルミイ、自由に旅することを愛するスナフキン・・・・・・。ムーミン谷には、個性豊かなキャラクターたちがいます。見た目や性格、価値観が異なっていても、それぞれが自分らしさを大切にしていて、お互いを認め合いながら共生しています。
「ムーミン」の世界は、多様性を受け入れ、お互いを寛容な心で認め合うという、今こそ大切にしたい価値観が息づいています。ぜひ本展の原画やスケッチのなかから、あなたにとって「とっておき」のキャラクターや言葉を探してみてくださいね。
音声ガイドのナビゲーターは、俳優の杏さん。表現者として多方面で挑戦を続けており、フィンランド滞在経験もある彼女が、自由を追い求めたトーベの生涯や「ムーミン」の魅力を優しい語り口で案内してくれます。会場内特設ショップでは、トートバックやタンブラー、お香などの展覧会オリジナルグッズも販売されており、ムーミンファンにはたまらない内容となっています。
本展は9月17日まで。以降も北海道、長野など全国を巡回予定です。
みなさんも、トーベの芸術と「ムーミン」の物語が織りなす、心温まる世界を体感してみませんか。
【展覧会名】トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~
| 会期 | 2025年7月16日(水)~ 9月17日(水) |
|---|---|
| 会場 | 森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52 階) |
| 主催 | 朝日新聞社 |
| 企画協力 | ヘルシンキ市立美術館 |
※開館時間などの詳細は公式サイトをご確認ください