提供:同志社女子大学
同志社女子大学
アニバーサリー・ホームカミングデー 創立150周年記念トークセッション
篠原ともえさんが語る『私らしく輝く、キャリアウェルビーイング』

「結婚やキャリアチェンジなど様々な人生を乗り越えていく女性たちに拍手を送りたい」
篠原ともえさん(デザイナー・アーティスト)
(撮影:久保田狐庵/取材・文:木佐貫久代)
篠原ともえさんが同志社女子大学京田辺キャンパスへ!
森夏子さん(ラジオDJ・同大学卒業生)とトークセッション
10月26日、同志社女子大学京田辺キャンパスにて、「アニバーサリー・ホームカミングデー2025」を開催。キャンパス内各所では、学科の学びを紹介する企画展示やワークショップなどのイベントが行われ、大学の歴史を振り返るパネル展示や、卒業生の思い出を投稿するメッセージボードも設置されました。幅広い世代の卒業生たちが訪れ、旧友や恩師との再会を喜び、イベントを運営する在学生たちと活発に言葉を交わしていました。
美しい音色を奏でるパイプオルガンが配された新島記念講堂では、創立記念礼拝のあと、創立150周年アニバーサリー特別イベントとして、篠原ともえさんのトークセッションが行われました。開演前には小雨が降る中にもかかわらず、参加者が長い行列をつくるほどの人気ぶりでした。
トークテーマは『私らしく輝く、キャリアウェルビーイング』。篠原さんの多彩なキャリアを通じて、今もなお学び続ける理由やものづくりに対する熱い思いをお話ししていただきました。
司会進行役は、同大学の卒業生でもある森夏子さん。会場には、卒業生や在学生、京田辺キャンパス近隣にお住まいの方々など約430名の皆さまが集い、笑顔の溢(あふ)れるトークセッションとなりました。
篠原 ともえ
さん
デザイナー・アーティスト
しのはら・ともえ 1995年歌手デビュー。文化女子大学(現・文化学園大学)短期大学部服装学科デザイン専攻卒業。メディアでの活動を経て2020年にアートディレクターの池澤樹氏とともにクリエイティブスタジオ「STUDEO」設立。22年デザイン・ディレクションを手掛けた革の着物作品がニューヨークADC賞、東京ADC賞を受賞。Eテレ「みいつけた!」、TOKYO FM「Tokyo Planetary Cafe」出演中。@tomoe_shinohara
森 夏子
さん
ラジオDJ・同大学卒業生
もり・なつこ 同志社女子大学学芸学部英文学科卒業。大学在学中に体育会ラクロス部創部、現在は監督。DJとしてα-STATION FM KYOTOに出演中。25年後期から表象文化学部でアナウンス論を担当。
誰かの力になる“ものづくり”を続けていくために好奇心を持って学び続け、前進する!
同志社女子大学のスクールカラー・紫色のスカートと着物を意識したオリジナルデザインのブラウスで登壇した篠原さん。10代で"シノラーファッション"が一世を風靡(ふうび)する一方で服づくりを学び続け、デザイナーへと転身されました。
森夏子さん(以下・森) 今やデザイナーとして大活躍ですが、卒業後にオープンカレッジに通われたそうですね。それがキャリアチェンジのターニングポイントですか?
篠原ともえさん(以下・篠原) はい、2019年、40歳で母校の文化学園大学に再度通いました。デザインの仕事をする中でスキルを上げたい、がむしゃらに頑張っていた学生時代の情熱や感性を呼び起こしたいという気持ちが強くなったのが理由です。
森 帰れる場所があるのは素敵ですね。
篠原 今でも大学に帰る時間をつくっています。調べものがあればまずは大学の図書館に行き、本の手ざわりや空気を肌で感じています。
森 篠原さんのデザインのルーツは着物とのことですが?
篠原 祖母は着物のお針子さんでした。あるとき、祖母が縫った着物をほどいていて、運針の細やかさに感激しました。祖母のものづくりへの真摯(しんし)な思いが私の中にも宿っているなら、私もものづくりをする人生を歩んでもいいかな、とスイッチが入りました。先人の思いや温かさを重んじながら、新しいアイデアをプラスする、そういうものづくりを届けていきたいんです。
森 「いつの時代も、新しきを生きる。Always rising to a new challenge」という同志社女子大学のスローガンに繫(つな)がりますね。
篠原 20年にデザイン会社を夫と設立したことも新たなチャレンジでした。ずっと1人でやってきた私が、チームでものをつくることのすばらしさに目覚めました。
森 それで出来上がった作品の一つが「ザ・レザー・スクラップ・キモノ」ですね。息をのむ美しさです。
篠原 廃材となるエゾ鹿の皮のパーツを150以上縫い合わせて山の風景を表現した着物に仕立てました。この作品で海外の広告賞をいただき、日本の皮革産業の魅力を伝えることができました。職人さんも含めたチームで達成することができたので、喜びも大きかったです。
森 同志社女子大学は、同志社大学の起源となった同志社英学校を創立した新島襄らによる、キリスト教主義の女子教育構想に基づき、1876年に開設された女子塾が起源です。篠原さんと同じように、志を同じくする仲間たちが集まり、チャレンジを続けてきました。また、創立150周年に向けて、「21世紀社会を『改良』できる人物を育てる」というコンセプトを掲げています。よりよい社会づくりのために、篠原さんが意識していることは?
篠原 まずは行動してみること。好奇心を持って進むことが大事です。以前「シノラーのファッションをまねしたら友人が増えました」との声をいただき、自分の小さなアクションが誰かの力になることを知りました。それからは表現の先にいる誰かを意識するようになりましたね。
森 確かに、まずは始めてみること!
篠原 はい、始めてみることは、今からでも遅くないですよね。日々の小さなことからでも始めて、好奇心を育てる感覚を忘れないようにすることが大切です。そして、その活動が人や社会と繫がっていくと、もっと高い志を持つ力になります。私自身も周りの方々とのご縁を大事にして繫がり合いながら、勇気や希望が届けられるよう、ものづくりを続けていきたいです。皆さん、これからもお互いに輝き合っていきましょうね!
参加者が篠原さんに聞きました!
Q デザインの道に転身したきっかけは?
A 母の後押し。
迷っているときに「やってみなさい、あなたたち夫婦ならきっとできるから」ときっぱり。
Q これからの目標は?
A いつまでもものづくりを続けていくこと。
そして、その向こうにいる誰かにパワーを届けたいです。
Q 落ち込んだとき、前向きになるコツは?
A まずはちゃんと落ち込んで自分と向き合う。
そして、緑を見たり、風をあびたりして自然から力をもらう。同志社女子大学は緑がいっぱいでいいですね!
2026年同志社女子大学は創立150周年を迎えます
Topic!
同志社女子大学創立150周年に向けた取り組み
今出川図書館リニューアル!
1977年に創立100周年の記念事業として今出川キャンパスに誕生した、日本初の"地下式図書館"。創立150周年を迎える2026年10月には、現代の学習環境にふさわしい機能性と快適性を備えた、新しい図書館空間へ生まれ変わります。
そのほかの創立150周年記念事業はWEBサイトにてご紹介しています。