「旅客機に代表される飛行機は、大きくて重い金属の塊なのに、安定した飛行姿勢で飛ぶことができます。これには飛行機にかかる推進力・抵抗力・揚力・重力が関わっています。四つの力のバランスが取れているからこそ、安定して飛行できるんです」。先生はまず、それぞれの力を説明。そしてスムーズな離着陸や上空での姿勢維持などをかなえるために、たくさんのパーツを正確にコントロールしていることを伝えた。
そこで大切になるのが主翼、水平尾翼、垂直尾翼に取り付けられた3種の舵。飛行機をコントロールするための重要なパーツだ。「主翼のエルロンが機体を左右に傾け、水平尾翼のエレベーターが機首を上げ下げします。また垂直尾翼のラダーが機首を左右に向けます」。ナブテスコではこういったパーツを動かすためのコントロールシステムを製造しているという。

これら上下・左右の動きを支えるのが、油圧システムだ。機体内部に張りめぐらされた管に油を通して力を伝えるもので、小さな力で大きなものを動かせるというエコな特徴がある。そのパワーを実験で体験してみることに。
子どもたちが5メートルのチューブでつながれた数十本の水入り注射器を手に取る。束ねられたチューブの先には大きなシリンダーが設置され、水かさが増えることで上部に力が伝えられるという仕掛けだ。シリンダーの上に4キロの重りをのせて学年全員でピストンを押すと、少しずつ重りが持ち上がっていく。子どもたちはその力強さに「すごい!」と感心しきりだった。


ナブテスコでは現在、よりエネルギー効率のいい飛行機を生み出すため、電気とモーターで動く新たな装置の開発に取り組んでいる。「ポイントは小さくて軽いことです。油圧の管や油の重量をカットでき、飛行機をより少ない力で飛ばせます。私たちはこれからも、高い技術を集結して精密で軽量な部品をつくり、エコを目指します」。授業は未来に向けた挑戦を続ける先生たちの言葉で締めくくられた。



全員が体験できる楽しい実験を取り入れていただき、感謝しています。電力との比較もわかりやすく、心に残る授業でした。今日の学びを一人ひとりが自分なりの環境アクションにつなげていけるよう、指導していきたいと思います。
省エネと利便性を両立する仕組みや将来に向けた技術開発は大変興味深く、環境活動を深く考えるきっかけになったと感じます。来年度はSDGs(持続可能な開発目標)について学びますが、今日の授業はすばらしい導入になりました。