UACJの授業は、アルミニウムがどんなところで使われているか考えることからスタート。アルミ缶、スプーン、1円玉など、児童からは次々と具体例が挙げられた。小川和代先生が「アルミニウムはエアコンや人工衛星、ロケット、新幹線にも使われています」と補足すると、教室からは驚きの声が聞こえてきた。
アルミニウムはボーキサイトを薬品でとかして余分なものを取り除き、アルミナに精製してから電気を通して作られる。加工しやすく、いろいろな形にできるので幅広い用途に用いられるほか、熱を伝えやすいこと、軽いこと、低温に強いこと、無害・無臭であることなども特徴だ。実験ではアルミニウム・ステンレス・紙・プラスチック・ガラスでできた皿に氷をのせてとける速さを比べてみたり、同じ大きさのアルミニウム・鉄・銅を実際に持って、どれが一番軽いか比べたりして、子どもたちがアルミニウムの特徴を実感した。「アルミニウム製の自動車は全体が軽くなるので、少ないエネルギーで動かすことができます。つまり省エネにつながり、温室効果ガスの発生を抑えることができるのです。そのため、自動車のアルミニウム使用率は増加傾向にあります」という説明には、多くの児童が納得の表情を見せた。


実験が終わると、荻原加奈先生がアルミニウムのリサイクルについて解説。アルミ缶を分別して集め、とかして再利用する工程を説明し、「ボーキサイトからアルミニウムを作るのに必要なエネルギーを100とすると、リサイクルで同量のアルミニウムを作るのに必要なエネルギーはどれくらいになるでしょう」というクイズを出題した。クイズの正解はたったの「3」。アルミ缶のリサイクルは資源の再活用だけでなく、省エネにも有効なことが分かった。ちなみに日本におけるアルミ缶のリサイクル率は約90%という高水準にある。荻原先生は「みんながきちんと分別しているから実現できる数値です。これからも意識してリサイクルに取り組んでください」とメッセージを送った。
授業の最後には、アルミ皿・炭・塩水を含ませた紙を使った電池の実験が行われた。身近なもので作った電池の力で豆電球が光ると、そこかしこで「すごい!」「光った!」と声が上がった。複数の実験を通して、楽しみながら身近な金属、アルミニウムについて学んだ子どもたち。「今まで以上にアルミニウムの分別を意識したい」と、リサイクルに対する意識が高まった。



実際にボーキサイトを見たり、アルミニウム製造の現場で働く人の話が聞けたり、非常に有意義な時間だったと思います。ごみの分別などの取り組みが地球環境保護に役立っていることを実感できたと思います。
小学生の段階から環境問題について触れられたのがよかったと思います。アルミニウムのリサイクルはとても身近なことなので、今回の授業が地球環境について目を向け、考えるきっかけになってほしいと願っています。