成川碧泉さん[5年]
武井紗希さん[5年]
柳橋麻央さん[5年]
末永智椛さん[4年]
コアラのマーチを筆頭に、ガーナチョコレートやトッポ、パイの実など、たくさんのお菓子をつくっているロッテ。江幡先生がスクリーンに商品を映し出すと、子どもたちは「知ってる!」「食べたことがある!」と元気に答えた。
江幡先生は、ロッテのSDGsへの取り組みを紹介した上で、「コアラのマーチと環境のお話をしていきます。お菓子で環境にやさしい取り組みとは何か分かりますか?」と問いかけた。「紙のリサイクル?」「プラスチックのごみを減らす?」と発言する子どもたちに、「皆さん、しっかりと学んでいますね」と笑顔を浮かべ、コアラのマーチの製造工程や、封入・出荷されるまでの様子が分かる写真や映像を用いて説明を始めた。

例として挙げられたのは、コアラのマーチを梱包するトレーの高さを11mm低くし、年間で東京ドーム約1.3個分の面積に相当する紙を削減したことや、9割以上が古紙でつくられているコートボール紙を使用していること。そして、コアラのマーチを輸送する際の段ボールを4%ほど軽くしてトラックへの負荷と走行時の燃料を減らし、エコ物流につなげていることだ。「積極的にリサイクルを行い、ごみを減らす工夫をしています」と江幡先生。分かりやすい解説に、子どもたちは集中して耳を傾けていた。




ロッテは1994年から、コアラの保護と研究を目的に掲げる国際機関「オーストラリア・コアラ基金」に協力。ロッテの売り上げの一部はコアラの保護活動費に充てられている。「野生のコアラが生息するオーストラリアの森林は、住宅や商業施設などの開発に伴い少なくなってきています。また、2019年に大規模な森林火災が発生し、たくさんのコアラがけがを負いました。住みかを失って飢えに苦しんでいるコアラもいます」と、オーストラリアの一部地域だけに生息するコアラが絶滅する危険性が高まっていることを指摘。子どもたちは驚きの声を上げながら、野生のコアラが住む山間部の調査や、ユーカリの植樹といった活動風景を伝える写真に、真剣なまなざしを向けていた。

日本だけではなく、世界20カ国以上で販売されているコアラのマーチ。そのパッケージには「オーストラリア・コアラ基金」のロゴがプリントされている。江幡先生は「コアラのマーチは、野生のコアラをモデルにした商品。この大変な状況を世界中の皆さんに発信していきたいです」と力強く語り、人々が関心を抱くきっかけを提供していることも伝えた。
コアラのマーチをおいしく食べることが環境のみならず、オーストラリアに住む野生のコアラを守るアクションにもつながると学んだ子どもたち。身近なお菓子を通して「持続可能な社会を実現したい」という意欲を高めたようだった。

普段目にするお菓子がSDGsにつながることがあるんだ、という発見がありました。これからの総合的な学習の時間では、今回の授業の内容を生かし、「SDGsのためのアクションは、自分たちの身近なところから始められる」ことを伝えていきたいと思います。
この出張授業は感染予防対策を講じた上で開催しました。集合写真の撮影時のみマスクをはずしています。
世界20カ国以上で販売されているコアラのマーチ。すべての国の製品パッケージに「オーストラリア・コアラ基金」のロゴ(左)をプリントし、コアラの保護活動があることを伝えています。また近年はコアラのマーチの絵柄に、環境保護やエコを呼びかける「SAVE
THE EARTHコアラ」(右)が登場しました。



紙の削減以外で地球環境のためにしていることはありますか?
海外からの輸入時に二酸化炭素の排出が少ない海運(船)を利用したり、工場内のリサイクルに努めたりしています。2020年度の国内工場の生産工程から出た廃棄物のリサイクル率は96%で、23年度までに99%以上を目指します。
岡林一登さん