小島楓菜さん[5年]
二渡心愛さん[5年]
大川舞美さん[4年]
トラスカジ アウギオさん[6年]
「この絵の中でアルミニウムが使われているものは?」と、先生の質問からはじまった授業。様々な品物が置かれた部屋のイラストのスライドが映し出されると、「アルミ缶」「アルミホイル」と、子どもたちから声が上がる。アルミニウムは、他にもIT機器をはじめ、エアコンや乗り物など暮らしの中で欠かせない金属。これほど使われている理由は、多彩な特長があるから。
「今回はその中でも、SDGsの12番の『つくる責任
つかう責任』、13番の『気候変動に具体的な対策を』に貢献できる点を紹介します」と先生。一つ目は、軽くて強いという特長を生かし、車のボディーに使われていること。軽い自動車は動かすエネルギーが少なくて済む。しかも強度があるため安全面でも役立っている。子どもたちは渡されたアルミニウム、鉄、銅のそれぞれの素材でできた同じ大きさの立方体を順番に回し、重さを手のひらで比べる。「アルミニウムが軽い!」と声が飛び交う。次にアルミニウム約100%の棒と他の金属を少し混ぜた棒では、どちらの強度が高いか予想する。実際に2人の子どもが力を込めると、約100%のものは簡単に曲がるが、一方はびくともしない。アルミニウムは、他の金属を少し加えると強度が増すことが分かった。



先生はSDGsに貢献できる点としてリサイクルしやすいことも挙げた。「みなさんは空き缶を分別して捨てていますか?」という問いに、「分別して捨てています」と子どもたち。アルミニウムは原料であるボーキサイトからつくるエネルギーを100%とすると、リサイクルしてつくる際のエネルギーはたった3%だという。少ないエネルギーでリサイクルできる点が地球環境にもやさしい金属であると先生は説明した。
「日本のアルミ缶のリサイクル率は約94%です。とても高いのですが、使用された缶が1年間で約218億缶に対してリサイクルされたのは約204億缶。約14億缶がどこかに行ってしまっています」と先生は話す。「うわー、もったいねー」と子どもたち。「もうちょっと、がんばりたいところですね」と先生はリサイクルの大切さを伝えた。
さらにアルミニウムの熱伝導率の良さを他の素材と比べる実験や、炭と塩水、アルミ皿を重ねて発電して豆電球を光らせる実験も行い、出張授業は終了。子どもたちも大満足だったようで、先生に元気にお礼のあいさつをしていた。
子どもたちが、とても興味深く授業を聞いていたのが印象的でした。学校の授業では、近くの川でカワゲラを観察するなど、竹原の自然について学んでいたところなので、今日の授業でさらに環境について視点が広がる気がします。
理科が大好きな子どもたちなので、実験を通してアルミニウムの特長の面白さや環境について実践的に学べたことが良かったと思います。今日の授業を子どもたちにまとめさせて、今後の学びに役立てるつもりです。
この出張授業は感染予防対策を講じた上で開催しました。集合写真の撮影時のみマスクをはずしています。
アルミニウムは加工しやすく、電気をよく通し、毒性がありません。私たちの暮らしのさまざまなシーンで役に立つ多くの特長を持っています。



アルミホイルのリサイクルは難しいですか?
アルミニウムは溶かす時に膜ができます。アルミホイルはとても薄いので、膜が多くできてしまい、アルミニウムを取り出すことは簡単ではありません。スムーズにリサイクルできるよう、研究・開発を進めています。
山口明則さん