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2021年度 かんきょう新聞

2021年度 出張授業

地球にやさしい
アルミニウム

株式会社UACJ
授業の内容
  • ・アルミニウムの特長と活用例
  • ・環境に良いアルミニウムの特長を知ろう
    〈“軽くて・強い”を検証〉
    〈アルミ缶のリサイクル率をデータで発表〉
  • ・アルミニウムの特性を実験で学ぶ
    〈熱伝導率の高さを検証〉
    〈炭とアルミニウムの電池〉
講 師
荻原加奈先生
R&Dセンター 第一研究部
押出鋳鍛厚板研究室
宮﨑 悟先生
荻原加奈先生
R&Dセンター 第二研究部
鋳造研究室
皆川晃広先生
出張授業:株式会社UACJの様子1

アルミ皿、炭、塩水を重ねて発電させる実験

強くて軽い特長は車の省エネにも役立つ

「この絵の中でアルミニウムが使われているものは?」と、先生の質問からはじまった授業。様々な品物が置かれた部屋のイラストのスライドが映し出されると、「アルミ缶」「アルミホイル」と、子どもたちから声が上がる。アルミニウムは、他にもIT機器をはじめ、エアコンや乗り物など暮らしの中で欠かせない金属。これほど使われている理由は、多彩な特長があるから。
「今回はその中でも、SDGsの12番の『つくる責任 つかう責任』、13番の『気候変動に具体的な対策を』に貢献できる点を紹介します」と先生。一つ目は、軽くて強いという特長を生かし、車のボディーに使われていること。軽い自動車は動かすエネルギーが少なくて済む。しかも強度があるため安全面でも役立っている。子どもたちは渡されたアルミニウム、鉄、銅のそれぞれの素材でできた同じ大きさの立方体を順番に回し、重さを手のひらで比べる。「アルミニウムが軽い!」と声が飛び交う。次にアルミニウム約100%の棒と他の金属を少し混ぜた棒では、どちらの強度が高いか予想する。実際に2人の子どもが力を込めると、約100%のものは簡単に曲がるが、一方はびくともしない。アルミニウムは、他の金属を少し加えると強度が増すことが分かった。

缶のリサイクル率は約94%
しかし14億缶が未回収

先生はSDGsに貢献できる点としてリサイクルしやすいことも挙げた。「みなさんは空き缶を分別して捨てていますか?」という問いに、「分別して捨てています」と子どもたち。アルミニウムは原料であるボーキサイトからつくるエネルギーを100%とすると、リサイクルしてつくる際のエネルギーはたった3%だという。少ないエネルギーでリサイクルできる点が地球環境にもやさしい金属であると先生は説明した。
「日本のアルミ缶のリサイクル率は約94%です。とても高いのですが、使用された缶が1年間で約218億缶に対してリサイクルされたのは約204億缶。約14億缶がどこかに行ってしまっています」と先生は話す。「うわー、もったいねー」と子どもたち。「もうちょっと、がんばりたいところですね」と先生はリサイクルの大切さを伝えた。
さらにアルミニウムの熱伝導率の良さを他の素材と比べる実験や、炭と塩水、アルミ皿を重ねて発電して豆電球を光らせる実験も行い、出張授業は終了。子どもたちも大満足だったようで、先生に元気にお礼のあいさつをしていた。

出張授業を終えて

下呂市立竹原小学校 (岐阜県/2021年11月9日)
下呂市立竹原小学校の出張授業
丹羽由紀子教諭
丹羽由紀子教諭

子どもたちが、とても興味深く授業を聞いていたのが印象的でした。学校の授業では、近くの川でカワゲラを観察するなど、竹原の自然について学んでいたところなので、今日の授業でさらに環境について視点が広がる気がします。

浜松市立富塚西小学校 (静岡県/2021年12月14日)
村越圭祐教諭
村越圭祐教諭

理科が大好きな子どもたちなので、実験を通してアルミニウムの特長の面白さや環境について実践的に学べたことが良かったと思います。今日の授業を子どもたちにまとめさせて、今後の学びに役立てるつもりです。

この出張授業は感染予防対策を講じた上で開催しました。集合写真の撮影時のみマスクをはずしています。

2021年度 かんきょう1日学校

講 師
皆川晃広先生
皆川晃広先生
株式会社UACJ
R&Dセンター
第二研究部 鋳造研究室
かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子1
名古屋市からリモート出演した皆川先生。冒頭では「私たちの身の回りのものが何からできているのかを考えたことがありますか」と呼びかけました。そして注目したのが、缶や自動車、携帯電話、金属バット、船のタンクやロケットまでさまざまなものの材料になっているアルミニウムです。
UACJは、日本で最も多くのアルミニウムの板を作り、販売している会社です。皆川先生は、アルミニウムが地球に優しい素材である二つの理由について説明しました。軽くて強いこと、リサイクルに適していることです。例えば、鉄よりもアルミニウムで作られた自動車の方が軽いので、少量のエネルギーで動かすことができ、二酸化炭素の削減につながります。そして、車を頑丈に作ることができるので、乗る人にとっても安心・安全です。また、アルミニウムをリサイクルする時は、原料から作る時と比べて、必要なエネルギーが3/100で済みます。さらに、何度も再生利用できることから、皆川先生は、アルミニウムを「リサイクルの優等生」と表現しました。「さまざまなものを作る時に活躍するアルミニウムの特長を知り、積極的にリサイクルをしてみましょう」としめくくりました。
アルミニウムは加工しやすく、電気をよく通し、毒性がありません。私たちの暮らしのさまざまなシーンで役に立つ多くの特長を持っています。
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子2
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子3
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子4

取材に挑戦

アルミホイルのリサイクルは難しいですか?

アルミニウムは溶かす時に膜ができます。アルミホイルはとても薄いので、膜が多くできてしまい、アルミニウムを取り出すことは簡単ではありません。スムーズにリサイクルできるよう、研究・開発を進めています。

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

山口明則さん
環境課題解決を自分ごとに
株式会社UACJ
常務執行役員
ビジネスサポート本部長

山口明則さん

私たちUACJ(ユーエーシージェー)は、アルミニウム総合メーカーとして、飲料缶、IT機器、ルームエアコン、自動車など、さまざまな用途に用いられるアルミニウム製品を、お客様を通じて社会に提供しています。

かんきょう1日学校では、「強くて軽い」「リサイクル性が高い」などといったアルミニウムの特長を取り上げ、身近な製品を通じてどのような形で環境負荷低減に貢献しているかをご紹介しました。環境課題をいかに解決するか、皆さんに我が事として捉えてもらう機会となったなら幸いです。

当社は「素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する。」を企業理念に掲げ、循環型社会の実現に尽力するとともに、「地球教室®︎」への協賛などを通じて次世代を担う子どもたちの育成支援を推進してまいります。(談)

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