「今日は、空気、水、電気について一緒に考えましょう!」
そんな声かけから出張授業はスタートした。三機工業は、社会インフラにかかわる様々な技術で、私たちの暮らしを支えている。その事業は、空調、衛生、電気、情報通信、水処理、廃棄物処理など実に幅広い。
現場では、日々の生活に欠かせない空気、水、電気を“カイテキ”に使うためにどのような技術が用いられているのか、これらを大切に使い続けるためにできることは何かをクイズやワークシートを用いて学んだ。
まずは、「空気のカイテキ」について。暑すぎても寒すぎても人は快適に暮らせない。そこで少ないエネルギーで体育館の空調設備を効率化する三機工業の技術が紹介され、子どもたちは普段あまり意識することのない「インフラを支える仕事」を具体的にイメージできるように。
続いて、「水のカイテキ」のパートは、歯磨きの際に30秒間、水道水を出しっぱなしにするとどのくらいの水が無駄になるかのクイズからスタート。「約6リットル」という解答を聞くと、子どもたちから「え〜!」と驚きの声が上がった。さらに、下水処理場の工程を考えるワークに挑戦。汚水の浄化システムに微生物が使われているなどの発見があった。
最後に「電気のカイテキ」のパートでもクイズを通して、日々のこまめな節電が、貴重な資源の無駄を省く取り組みにつながることを学んだ。
続いて授業は体験コーナーへ。テーマは、「エコカイロで蓄熱を体験してみよう」。
まず、ビニールに包まれたカラフルな液体が子どもたちに配られた。これは小型の蓄熱材で、中の金属片で刺激を与えると放熱し、携帯カイロのように温かくなる。しかも放熱後、固体化したものを沸騰したお湯で加熱すると再び液体化し、繰り返し使えるという。
この蓄熱材を利用した、「熱の宅配便トランスヒートコンテナ」の仕組みも紹介された。これは、工場などで発生した廃熱を蓄熱し、温水プールや病院に熱源として車両で運ぶことができる技術。子どもたちは、手のひらの上の温もりを通して、「省エネルギー&創エネルギー」のヒントを得たはずだ。
空気、水、電気をカイテキに使うには、これらを無駄にしない新たな工夫が求められる。その方法を考えるのは自分たちなのだという意識が、子どもたちにも芽生えたに違いない。
授業でSDGsについて調べることは多いのですが、企業の具体的な取り組みに触れることのできる機会は貴重でした。出張授業の内容を今まで調べたこととつなげて、地球を守るために自分にできることを考えてほしいですね。特にエコカイロはインパクトがありました。
大野小学校では、普段から環境問題について考えるプロジェクト型学習に力を入れています。今回、企業の取り組みを研究員の方から直接聞き、本物に触れることの大切さを実感。今後も環境保全の現場を学び、子どもたちの具体的な行動につなげたいと思います。
授業で話した水・空気・電気以外にも、様々な社会インフラを支えている三機工業。上のイラストは、三機工業の各事業(空調・給排水・電気設備・情報通信・搬送)のキャラクターが合体したもの。



山下植也さん