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2025年度 かんきょう新聞

出張授業

今日からできる
未来への備えを考えよう

太陽生命保険株式会社
授業の内容
  • ● “人生100歳時代”とは
  • ● 延び続ける日本の平均寿命
  • ● 人生100歳時代を支える保険のしくみ
  • ● 森林保全活動について
  • ● 未来に向けてできることを考えよう
講 師
末次めぐみ先生
サステナビリティ推進室
課長
末次めぐみ先生
出張授業:太陽生命保険株式会社の様子1
先生からの問いかけに続々と手が挙がる

延び続ける日本の平均寿命

日本は世界有数の長寿国だ。厚生労働省によると、2024年の平均寿命は、男性81.09歳、女性87.13歳だという。さらに医療技術の進展などにより、平均寿命は今後も延び続けると予測される。今や「人生100歳時代」は特別で遠い未来ではなく、現実味を帯びた社会の姿なのだ。

長く生きることは喜ばしい一方で、病気やケガや将来への備えなど、不安が生じるのも事実である。先生は、不安に寄り添うしくみとして「保険」があると解説した。

「保険は、事故や病気などが起きた時に備えて、みんなで少しずつお金を出し合って、万が一の時にまとまったお金が支払われるものです。少し難しい言葉で『相互扶助』といいます。みんなで助け合うという考え方ですね」

人生100歳時代を考えると、さまざまなシーンで病気やケガ、災害に遭うことがあるかもしれない。先生は保険を「みんなの人生を守る『おまもり』のような存在」と表現した。

出所:1950年は厚生労働省「簡易生命表」、1960年から2020年までは厚生労働省「完全生命表」、2030年以降は、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」の出生中位仮定による推計結果 ※1970年以前は沖縄を除く値

生命保険会社がなぜ森林保全を?

授業では、太陽生命が保険の事業に加えて、全国各地で森林保全活動にも取り組んでいると紹介された。一見、生命保険会社と森林保全活動は無関係のようだが、先生の説明はこうだ。

「私たち生命保険会社は、パンフレットや申込書などで長年大量の紙を使用してきました。そんな会社だからこそ、『紙のもとになる森林の木や植物を守りたい』という気持ちから、森林保全活動をスタートさせたのです」

2006年に始まったこの活動では、栃木県那須塩原市などに「太陽生命の森林(もり)」がつくられた。授業では、太陽生命の社員たちが力を合わせて木を伐採する様子が動画で紹介された。

「森林を守るためには、適切に木を伐(き)ることがとても大切です。『間伐』といって、木を伐って森林にすきまを作り、日光が当たるようにすることで、木が成長しやすくなるのです」

活動に取り組むのは社員だけではない。滋賀県高島市の「太陽生命くつきの森林(もり)」で行われる「どんぐりプロジェクト」では、毎年秋に地元の小学3年生が森で拾ったどんぐりを鉢に植えて校庭で育て、卒業前に育てた苗木を森林に植えているという。これにより、子どもたちは人と森林とのかかわりを自分ごととしてとらえられるようになり、実際に森林の再生にもつながるというわけだ。

森林が豊かであることは、土砂災害の防止や生物多様性の維持など、人のくらしを長く支える土台にもなりうる。未来の安心をつくるという意味において、保険も森林保全も、「人のくらしを守る」という一本の線でつながっているのだ。

未来のためにできることを考える

授業の終盤では子どもたちがワークシートを用いて、「人生100歳時代を元気に自分らしく過ごすためにできること」を書き出した。

子どもたちからは、「健康のために、バランスの良い食事をとる」「ごみを分別して、リサイクルしやすいようにする」など、自分や環境のためになる多様なアイデアが発表された。

先生は「日々の身近な行動が次の時代をつくる。今日みんなが考えたことをひとつでも実践することで、『未来への種』としてほしい。一緒によりよい未来をつくりましょう」と子どもたちに呼びかけ、授業を締めくくった。

太陽生命のマスコットキャラクター「いかなキャット」の登場に、子どもたちは大喜び! 授業の進行を楽しくサポートしてくれた
ワークシートに自分の考えをメモ
自分と地球の未来を守るために何ができるのかを考える子どもたち
自分と地球の未来を守るために何ができるのかを考える子どもたち
いかなキャットとふれ合う子どもたち

出張授業を終えて

習志野市立実花小学校 (千葉県/2025年11月14日)
習志野市立実花小学校の出張授業
安藤瑠衣教諭
安藤瑠衣教諭

授業では、「人生100歳時代」や平均寿命の状況、企業の取り組みが具体的に示されたことで、項目が多くて漠然としがちなSDGsや環境問題を焦点化していただきました。子どもたちが理解しやすく、自分ごととしてとらえられる学びにつながったと感じます。

東京学芸大学附属小金井小学校 (東京都/2025年12月4日)
東京学芸大学附属小金井小学校の出張授業
中村香教諭
中村香教諭

本校では家庭科や社会などの教科でSDGsを扱っていますが、今回の授業は教科書だけでは気づけなかった発見が多くありました。太陽生命が保険の他にも、森林保全という社会課題に取り組んでいる点は、子どもたちにとっても新鮮だったのではないでしょうか。

かんきょう1日学校

講 師
末次めぐみ先生
末次めぐみ先生
サステナビリティ推進室
課長
かんきょう1日学校:太陽生命保険株式会社の様子1
「皆さん、こんにちは」と笑顔であいさつした末次先生。太陽生命では、約20年前から森を育てる活動を続けています。

活動を始めた当時、生命保険会社では、たくさんの紙を使用していました。そこで紙の使用量削減を進めるとともに、「紙の元になる森を守ろう」と行動に移しました。

最初に手がけたのは栃木県那須塩原市の「太陽生命の森林(もり)」。社員からボランティアを募り、間伐や下草を刈るなどして、木々が成長しやすい環境をつくりました。木が成長すれば、CO₂の吸収量を増やすことができます。

二つ目に手がけたのは、滋賀県高島市の「太陽生命くつきの森林(もり)」です。ここでは小学3年生が森で拾ったどんぐりを鉢に植え、3年間育てて卒業前に森に植える「どんぐりプロジェクト」を行っています。また、小さな生き物がすみやすい環境をつくるために、水辺(ビオトープ)を整備しました。今では、絶滅が危ぶまれるアカハライモリ、モリアオガエルの卵やオタマジャクシの姿が見られるようになりました。

さらに去年から活動を始めた山形県上山市の「太陽生命の森林(もり) 上山市西山エリア」は、日本一小さいといわれる希少なハッチョウトンボやホタルの生息地であり、この小さないのちを守るため、ササ刈りなど生息環境を維持する活動を行っています。

小さな生命のつながりを大切にする活動は、「森の再生にも、子どもたちの豊かな心を育むことにも役立っています」と先生。

2023年10月には、「太陽生命くつきの森林」(滋賀県高島市)が環境省から生物多様性の保全が図られている区域として「30by30」の目標達成に貢献する「自然共生サイト」に認定されました。30by30とは、健全な生態系を守るために、2030年までに地球の陸と海の30%以上を保全しようという世界的な目標です。

「森の最大の恵みはいやしだと思います」と、自身の体験も交えて語る先生は、「森は私たち社員に命のつながりと、自然に生かされていることを気づかせてくれる場所です。皆さんも身近にある自然に触れてみてください、そして観察してみてください」と言って授業を終えました。
活動拠点三つ目となる山形県の「太陽生命の森林」。
  • かんきょう1日学校:太陽生命保険株式会社の様子2
  • かんきょう1日学校:太陽生命保険株式会社の様子3
  • かんきょう1日学校:太陽生命保険株式会社の様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

姫野 健さん
自然とふれあう学びの機会の一助に
太陽生命保険株式会社 サステナビリティ推進室長

姫野 健さん

太陽生命は、1893年の創業以来、いつの時代もご家庭に寄り添い、元気と長生きを応援する生命保険会社として事業を展開しております。かつて紙を大量に使用していた企業として、森林資源の保護を目的に始めた森林保全活動は、現在は社員が自然と触れ合い、学びを得る貴重な機会となっています。

かんきょう1日学校では、国内3か所に設置された「太陽生命の森林」における環境教育活動や森林の生き物を守る活動などをご紹介し、自然と共に生きることの大切さをお伝えしました。子どもたちが自然との関わりを自分事として考える一助となれば幸いです。

「人生100歳時代」が到来し、自然も人も共に元気になれる社会の実現を目指し、太陽生命はこれからも森林保全を通じた環境保全活動を続けてまいります。そして、環境教育の輪を広げていくことで、次世代を担う子どもたちの育成支援に取組んでまいります。(談)

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