医学部に進む確かな歩み
合格者が語る勉強法
(写真右上から時計回りに)
TOMAS卒業生 京都大学医学部 2年生/村松大地さん
メディカルラボ卒業生 東京慈恵会医科大学 1年生/安田有沙さん
成増塾卒業生 東京慈恵会医科大学 2年生/九島遼大さん
難関を突破し、医学部に合格した先輩たちは、どんな受験生時代を送ったのでしょうか。3人の大学生に、予備校の使い方や自宅学習などの経験と、これから医学部を目指す受験生へのアドバイスを聞きました。
質問できる先生を持ち
苦手分野を克服する
──医学部を目指すとなると、相当の準備が必要かと思いますが、皆さんは医学部に照準を合わせた受験勉強は、いつスタートしたのでしょうか。
村松 僕は高2から1年ほどアメリカ留学していました。留学先でも理系科目は学びましたが、日本とはカリキュラムが違います。学んでいない単元や知識があったので、個別対応をしてもらえる「TOMAS」を選びました。
九島 僕は高3の5月7日から本気を出して勉強に取りかかりました。4月まで部活動をやっていたので、ほかの人に比べて2歩も3歩も出遅れたと自覚していたんです。そこで志望校を絞り、高1から通っていた少人数制教育予備校「成増塾」の受講も強化しました。
安田 私も中学・高校と部活のバスケットボールに熱中していたので、その生活から受験に向けての勉強法に切り替えなければなりませんでした。高2の3月から個別指導の予備校「メディカルラボ」に通い、その「切り替え」を手伝ってもらいました。
──それぞれ、予備校はどんな理由で選んだのですか。
安田 私は高校が家から遠く通学時間が長かったので、予備校に行く時間があまりなかったんです。そこで、部活のない日や、ちょっとでも時間のある時など、自分の都合に合わせて通えるメディカルラボにしました。とにかく数学が苦手だったので、一対一で教えてくれる先生が必要でした。個別指導だと、私のわからないところ、苦手なところを先生が理解してくれるので、とても助かりました。
村松 僕も個別指導を選んだのは、留学で抜けている部分が、ほかの人とは違うからです。どこが抜けているのかを把握することも、TOMASの先生に手伝ってもらい、1年のブランクに対処していきました。推薦入試のために、留学の経験をどう生かすかについても教えてもらいました。
九島 僕が通った成増塾は、5人から20人くらいの少人数制教育だったんです。もともと、大規模なところより少ない人数のクラスで学びたいという意思があり、ネットで調べました。一緒に学ぶライバルもいて、先生には聞きたいことがすぐ質問できる。その環境が一番自分には良かったと思っています。

──どんな学習が受験の役に立ちましたか。
村松 僕は、TOMASの先生に、物理、化学、生物の記述答案を添削指導してもらいました。回答へのプロセスや考え方について先生と議論することもありました。先生は研究職出身の方だったので、研究者視点のアドバイスをもらうことができたのは、とてもありがたかったです。
九島 基本的に、成増塾では知識のインプット、そして家に帰ったら自分で問題を解く、というリズムを作り、そしてわからないことはすぐ成増塾の先生に聞く、と自分で決めたんです。その態勢が効果的でした。成増塾では、自分が間違えたところを後でちゃんと理解しているか確かめてくれるというように、フォローアップが手厚かったと思います。大人数の教室で有名な先生の講義を聞くのもいいのかもしれませんが、僕の場合は、そういうサポートが役立ちました。
安田 私は、数学の問題集の「解説」を読んでも今一つわからない、ということが多く、その解説をメディカルラボの先生に見せて、さらに詳しく、理解できるまで説明してもらいました。その方式で、わからない部分が減って、徐々に成績が上がっていきました。また、英語と数学は、時々、先生に小テストを作ってもらいました。ずっと同じ先生に見てもらっているので、どんな小テストをいつやると有効か、わかってくれたのだと思います。
志望大学に的を絞り
効果的な学習を
──面接や小論文の準備はどうしましたか。
村松 TOMASでは講師と一対一で非常にアクティブな授業を受けることができます。科学的課題に対して授業の中で一緒に考察を重ねることで思考力が磨かれました。入試改革が騒がれていますが、TOMASではこれからの多様な入試形態に対応する力が身につくと思います。
安田 それは私もよくわかります。一対一だと、自分がわからない部分を説明しなければならないので、あいまいだったものを把握できるようになるんです。話すことにも抵抗がなくなっていきました。
九島 面接や小論文は、志望する大学を対象にした練習が必要ですよね。成増塾で大学別に講義をしてくれたので、それで備えました。

──秋以降、どんな勉強をしていったら良いでしょうか。
安田 これからなら、過去問をやっていくことを勧めます。それも、コピーして本番のテストのようにシートにして、時間を計ってやります。あとは、面接とか小論文では人間性を見られるので、自分の個性を大事にした方がいいです。私も部活に打ち込みすぎて、医学部は無理かな、と最初思ったのですが、一生懸命やったことが私の個性として生かせました。
九島 医学部は特に、大学によって入試の癖がはっきり出ます。自分の志望する大学の癖を把握しておくことが思った以上に大事です。そこを押さえておくかどうかで実力以上の差が出るものなので。志望する大学の受験経験がある予備校の先生に聞くことも有効だと思います。受験は、全国から何十万人もの受験生が集まって競うものですから、厳しさにひるむかもしれませんが、一つでもほかの人より上に行こう、蹴落としてやるくらいの気持ちで勉強した方がいいでしょう。
村松 秋以降は、自分の弱点を潰していくことに専念する時期ですね。見つけ次第、聞ける先生がいればつかまえて、教えてもらうこと。個別指導の先生は「かかりつけ医」みたいなもの。なんでも相談するといいと思います。
──受験勉強に行き詰まった時の対処法はありますか。
安田 メディカルラボは個別指導でしたが、自習室でよく会う受験生とお弁当を一緒に食べたり、一緒に帰ったり、おしゃべりすることで、リラックスできました。するとまたやる気が湧いてくるんです。
村松 僕もTOMASの先生に近況報告をしながら自然とリラックスできて、やる気の維持につながっていました。
九島 僕はいつも勉強する場所を決めていたので、落ち込んだ時もとにかくその場に行く。するとスタートが遅くても勉強を始めることができるんです。気分転換だからと遊びに行くと戻ってくるのは大変ですから。

──これから医学部を志す受験生たちに、アドバイスをお願いします。
九島 医学部は、入る前はみんなライバルですが、入れば仲間。一緒に進級しよう、と助けあう雰囲気になります。また、医学を勉強していることで世の中を見る目も変わってきます。社会的な貢献度の高さも考えて進んでほしいですね。僕は、お世話になった成増塾と提携して、オンラインで受験生を指導する塾を立ち上げました。自分の経験を生かして応援したいです。
村松 僕は昔から科学研究が好きだったのですが、京都大学に入学して再生医療以外にも面白そうな研究がたくさんあることを知り、学問の幅広さを改めて実感しています。医学部に入学すると、いろいろな道が開けます。各大学のアドミッションポリシーを読み、自分の人生にその選択肢が合っているかどうか、判断するといいのではないでしょうか。
安田 私は今年入学したのですが、コロナで前期は全然通学できませんでした。それでも、オンラインで同級生同士が勉強を教え合うなど、医学部はいい環境だなと思います。今年のような非常事態の時、誰かの助けを待つのではなく自分でアクションできる人になりたいと思って医学部を志望したので、今後、たくさんの人に役立つ存在になりたいと思っています。これからの受験生も「自分は無理」と思わず、「自分だから向いている」と思って将来の夢に向かってがんばって挑んでください。




