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JSEC2020 オンライン研究交流会

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高校生の研究意欲を刺激した交流会

花王は社会貢献活動の一環として、科学技術の未来を担う若い人材の育成を応援している。2005年からは、
「JSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)」に協賛し、毎年優れた研究に「花王賞」と「花王特別奨励賞」を贈ってきた。7月29日に受賞校の研究発表と共に、研究施設の見学や研究員との交流をはかる場として「研究交流会」がオンラインにて開催された。高校生たちは新たなヒントを得て、研究への情熱がより掻き立てられる1日を過ごした。

生徒と花王の研究員が
互いに刺激を与え合った研究発表

今回招かれたのは「JSEC2020」で花王賞を受賞した静岡理工科大学静岡北高等学校、花王特別奨励賞のノートルダム清心学園清心女子高等学校(岡山県)と甲南高等学校(兵庫県)の3校。

最初に、花王のヘアケア研究所から「髪の潤いの秘密」をテーマにした研究活動が紹介された。髪の潤いを実感するためには、物に触れた時に冷たさを感じることと手触りが影響すると、実験データを用いた説明を受けた。生徒からの「温度低下から潤いを感じる確認は、人毛以外でも成り立つのか」という疑問に「材木などほかの物質でも確認ができる」と回答があり、身近な題材から研究が深められることを改めて学んだ。

次に、生徒たちによる受賞研究の紹介。静岡理工科大学静岡北高等学校は太陽光を利用し、茶粕と鉄イオンと水を用いて水素を生成する方法を発見。さらに鉄炭素電池を活用して水素製造装置を開発し、化石資源から製造される水素と同等の製造単価を実現したことを報告。研究員からは「水素の製造方法の大半は天然ガスや石炭が用いられ二酸化炭素(CO2)が多く発生している。この研究の方法なら温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルに貢献できる」と称賛のコメントがあがった。

ノートルダム清心学園清心女子高等学校はアジアイネとオオムギの吸水の日周変動を観察し、そのメカニズムを解明。この研究を生かして効率良く植物を成長させる方法を模索し、食糧生産の応用につなげたいとの説明に、研究員から「研究が進めば食糧増産の対策にもなる」との声も。

甲南高等学校は、日常的に使用する言葉の文字列をコンピューターに処理させる技術、自然言語処理と機械学習を、タンパク質の合成量をコントロールしている遺伝子の非翻訳領域という部分に適用し、タンパク質の合成量に関わる可能性がある遺伝子を特定した。これを培養肉などに生かしたいと報告。JSECでは珍しい機械学習を用いた研究法に、研究員は「遺伝子を言語だと思って機械で解析させるアイデアが素晴らしい」と述べた。

静岡理工科大学静岡北高等学校は「国際学生科学技術フェア(ISEF)2021」で、特別賞の一つであるエジソン・インターナショナル賞で最高位の1等を獲得。
ノートルダム清心学園清心女子高等学校は昨年に続き植物の吸水機構を扱いながらも、新たな切り口で研究を進めた。

花王エコラボミュージアムで
最先端のエコ技術を見学

続いて、花王エコラボミュージアムのオンライン見学会。花王の環境に配慮したモノづくりと先端のエコ技術が紹介された。製品のライフサイクルすべての工程でCO2排出量の削減に向けた取り組みが各展示ゾーンから伝えられ、植物由来の原材料選びや、自家発電や再生エネルギーを活用して工場を稼働する例などを紹介。ごみを出す工程でも、プラスチックごみを減らすための容器の研究・開発や、自治体と協力して詰め替え容器のリサイクル活動を展開するなど興味深い説明を受け、生徒たちは熱心に耳を傾けた。

意見交換で視野が広がり
将来を考えるきっかけに

最後に、2人の若手研究員との意見交換会。高校生の進路選択の参考にと、自身の学生時代の悩みから仕事内容までを研究員が語った。生徒からは「製品づくりで難しいことは何か」「チーム内で衝突が起こったらどう対処するのか」などの質問が相次ぎ、研究員の回答に目を輝かせて聞き入った。

環境課題に立ち向かう企業の取り組みを学び、研究所に勤める研究員と触れ合った1日。生徒たちからは「研究をなりわいとする方からアドバイスをいただき、貴重な機会を得た」「研究員の方から、研究だけではなく人生の先輩としての意見が聞けて良かった」などが述べられた。また、他校の発表を改めて聞き、やる気が湧いたという声もあがった。

生徒たちは、科学の奥深さに触れ、研究への新たなヒントを得る刺激に満ちた体験をした。花王はこれからも、科学の力で未来をひらこうと挑む、若い研究者の育成に貢献していく。

甲南高等学校は、本研究で開発した技術を受賞者が国内で特許を出願し、登録が認められたと研究発表で報告。
各校の研究発表後に、生徒たちは研究員から鋭い指摘やアドバイスを受け、質の高い質疑応答が繰り広げられた。

各校の研究風景

甲南高等学校

甲南高等学校

静岡理工科大学静岡北高等学校

静岡理工科大学静岡北高等学校

ノートルダム清心学園清心女子高等学校

ノートルダム清心学園清心女子高等学校

あくなき探究心で
明るい未来をつくる姿勢を応援

久保英明さん(花王株式会社常務執行役員 研究開発部門統括)

久保英明さん

受賞校には、いずれも純粋な好奇心からアイデアを育てて、深く掘り下げる姿勢が見られ、本質に迫った研究成果に感心しました。花王は、環境負荷低減をベースとしたモノづくりを進めていますが、各校の取り組みには、花王との親和性の高さを感じます。花王賞のクリーンで安全な水素製造も、花王特別奨励賞2校の食糧増産に関連する研究も、環境問題の解決策につながる優れた内容でした。どの時代も科学の発展を支えてきたのは、皆さんのように高い志をもって研究に挑んだ研究者たちです。

現代の科学者たちは、環境課題に向き合い、サステナブル(持続可能)な未来を目指す視点に立った研究を進めることが求められています。花王は、世界中で抱えている課題に目を向け、科学技術の力でそれらを解決し、未来を切り開いていく若きサイエンティストをこれからも応援し続けます。

JSEC(高校生・高専生科学技術
チャレンジ)の花王賞受賞校

花王賞

茶粕と鉄イオンを用いた光化学的水素製造法

静岡理工科大学静岡北高等学校
谷本 里音さん、田中 響さん、望月 凌さん

花王特別奨励賞

植物の吸水リズムを生み出す原因とは

ノートルダム清心学園清心女子高等学校
石原 亜侑美さん、前田 彩花さん

自然言語処理と機械学習を用いた
タンパク質の高発現塩基配列の創製

甲南高等学校 南 慧さん

花王エコラボミュージアム

研究の森をイメージした空間(上)で、暮らしの中のエコを考える、花王エコラボミュージアム。天然油脂を主原料とした界面活性剤についての説明(左下)や、エコ技術によるごみ削減の取り組み(右下)など視覚に訴える方法で、わかりやすく展示している。
研究の森をイメージした空間(上)で、暮らしの中のエコを考える、花王エコラボミュージアム。天然油脂を主原料とした界面活性剤についての説明(左下)や、エコ技術によるごみ削減の取り組み(右下)など視覚に訴える方法で、わかりやすく展示している。
花王エコラボミュージアムWebサイト