横浜から世界へ ゆくゆくは海外で活躍できるプロに
神奈川県のアスリート、女子ゴルフの阿部歩望選手(東海大相模高校中等部2年)は、全国小学生ゴルフ大会を制した、将来有望な選手です。ゆくゆくは海外で活躍できるプロに、という夢を追いかけ、自らを鍛える毎日を過ごしています。
「もっともっと、うまくなりたい」
ゴルフとの出合いは小学校2年のころでした。父の友弘さんと一緒に練習場に行ったことがきっかけでした。
「こんなに難しいのか、と思いましたが、うまく打てると、スカっとしました。おもしろいなあ、と素直に思いました」
阿部選手はそう振り返ります。
3人きょうだいの末っ子です。友弘さんは「家族みんなに愛されてきて、のびやかに育ってきましたが、負けじ魂が宿っていましたね」と目を細めます。
「もっともっと、うまくなりたい」
阿部選手はそんな気持ちが抑えることができず、やはりゴルフに打ち込んでいた兄と同じコーチについて、本格的にゴルフに取り組むようになります。
実は10歳上の兄も、そもそも友弘さんもティーチングプロの資格を持つ、ゴルフを愛する家族とともに育ったのです。
試合でメンタル面も強くなっていく
「納得がいくまで練習をやる」
そんなストイックな姿勢で、日々努力を重ねていくなかで、横浜に阿部選手あり、と注目されるほど、頭角をあらわしていきます。
小学6年になり、2024年には全国小学生ゴルフ大会で優勝に輝きました。全国のトップ選手が競い合う25年のスタジオアリス ジュニアカップ(小学5~6年生・女子の部)も制しました。
「厳しい試合を乗り越え、帰ってきて死んだように眠っている姿を見ていると、成長しているなあと実感します」
そんな友弘さんの温かいまなざしがいつも向けられています。
見守る友弘さんは言います。ハイレベルな試合経験を積む中で、阿部選手の内面はいっそう磨かれてきました、と。
「ゴルフは技術も大事ですが、メンタル面が強くないと勝てないものですね」
人柄への評価 不撓不屈で夢へ
培ってきた実力が認められ、関東ゴルフ連盟が世界レベルで活躍できるジュニア選手の発掘・育成を目的とした「TEAM KGA ジュニア」にも選ばれました。
そんななか阿部選手は人柄やマナーの面でも評価されており、関東ゴルフ連盟関係者から「チームのモットーである『ハキハキ、キビキビ、明るい笑顔』を最も体現している選手」とのコメントが寄せられています。
試合終了後には、会場となったゴルフ場の支配人や主催者らに感謝の手紙を送るなど、誠実な姿勢を保っています。
「環境を整えていただき、プレーをさせていただいている、ということを忘れずにいたいです」
阿部選手は、手紙に込める思いを語ります。
生まれ育った横浜の街への思い入れは深いです。各地に友弘さんとともに遠征に出かけます。帰りの車から、みなとみらいの景色などが目に入ると、ほっとします。横浜市内の自宅から気分転換も兼ねて、港の方面までランニングをすることもあります。
「幼いころから学校や地域のみなさん、友人や先生方に支えられながら成長してきました。みなさんと交流を続けながら、横浜の街に貢献できたら」
育ちざかりの中学生です。「幼いころから、食の細い子でしたが、食事もトレーニングだよと言っています」という友弘さんの方針もあり、以前は30キロ台だった線の細かった体形もたくましくなりつつあります。ハンバーグなど母の手づくりの料理が成長の源です。飛距離も1年間で40ヤードほど伸びました。持ち前のコンパクトなスイングにパワーが宿ってきています。
憧れは、小柄な体格でプロの世界で名を馳せる山下美夢有選手です。「私も今、150センチですが、山下プロみたいなプレーをめざしたいです」
今後の目標は日本ジュニア選手権での優勝、次に日本女子アマチュア選手権大会でのV、そしてJLPGAレギュラーツアーで活躍し、将来は海外でも活躍する強豪選手になるぞ――。
そんな未来を思い描く阿部選手。好きな言葉は不撓不屈(ふとうふくつ)、と明かしてくれました。
(編集:4years)