成長に貪欲な大学生ゴルファー 夢に向けて力強く進み続ける
神奈川県のアスリート、女子ゴルフの萩生田みらん選手(明治大学2年)は、2024年に神奈川県アマチュアゴルフ選手権で優勝した将来有望なゴルファーです。幼いころからの大きな夢である“世界メジャー獲得”に向けて、日本女子学生ゴルフ選手権優勝、大学4年生でプロテスト合格と目標を立て、一歩ずつ、力強く前進し続けています。
5歳でプロの試合を観戦 上田桃子選手に憧れる
ゴルフ愛好家だった父親の影響で、萩生田選手は物心がつく前からおもちゃのクラブを握っていました。幼心にもゴルフがしっかりと刻み込まれたのは5歳のときに観戦したトーナメントで、「当時に憧れていた上田桃子プロなどプロの方々がかっこよくて、私も将来こういう舞台で戦いたいと思いました」と言います。
自身の性格は「負けず嫌い」。小学校低学年のころに出場した小さな試合で、悔しい思いを経験して「私も勝ちたい」とゴルフにのめり込んでいきました。小学4年になると週末の2日間、「すごく厳しい」ことで知られる千葉県のゴルフスクールに通い、みっちりと練習。飛距離が伸びて競技力が向上した結果、小学6年の全国小学生ゴルフ大会で2位タイに入り、中学3年の日本ジュニアゴルフ選手権競技(女子12歳~14歳の部)で優勝を飾りました。
親身に応援してくれる地元の期待に応えたい
祖母が明治安田に長く勤めていた背景もあり、明治安田「地元アスリート応援プログラム」には23年度から参加。小さいころから地元ではゴルフ少女として知られ、「将来はプロになるの?」と声をかけられていました。プログラムへの応募を決めた理由も、地元の応援に応えたいからでした。
遠征から帰ってくると、地元・川崎ののどかな風景が心を癒やしてくれます。甘党の萩生田選手は近所の老舗和菓子店「太平屋」がよく行くお気に入りのお店です。
明治安田「地元アスリート応援プログラム」に参加してからは街中で声をかけられることが増え、「試合結果見ているよ。こないだの試合はここが良かったよね」といった言葉に、「本当に親身になって応援してくれているんだな」と実感しています。だからこそ萩生田選手は「スポーツ選手としてより自覚を持って競技に臨まなければいけないなと改めて思うようになりました」と語ります。
確かな経験を積み2つの大会で最高の結果
23年から24年春にかけて、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)公認の大会に3試合出場。特に23年11月の「大王製紙エリエールレディスオープン」は、はじめてのレギュラーツアーで緊張も大きかったものの、その経験からメンタル面が大きく成長しました。
また、24年からは尾崎将司氏の「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」に参加。そこで受けている指導の効果もあり、飛距離が増してショットも安定しました。「これまでは、取れるところでバーディーを取る“守りのゴルフ”のスタイルでしたが、アカデミーはバーディーをねらうスタイル。この考えの違いはかなり大きかったです」と言うとおり、技術に加えて攻めのゴルフに徹するマインドを習得しました。
確かな経験を積んで迎えた24年の神奈川県アマチュアゴルフ選手権では見事に優勝。「ファルドジュニアツアー」の日本大会も制し、2つの大会で最高の結果を残しました。
大学生になり、団体戦で新たな学びを得る
25年度から明治大学に進学した萩生田選手は、「最初はゴルフと勉強の両立に悩みました」と胸のうちを明かします。それでも、心理学の授業などを受講して、勉学をゴルフに活かせるようになり、「大学にも少しずつ慣れてきた」と言います。野球部などの他競技の活躍も刺激になり、「メンタル面もすごく成長できました」と手応えを感じています。
競技面では大学生になると、「高校時代にはあまり経験しなかった」という団体戦が増えました。関東女子大学春季Aブロック対抗戦では最優秀選手賞に輝く活躍ぶりで団体2位に貢献。個人戦とは異なる「自分の一打がみんなの一打」というマインドを感じ取り、チームとして試合に臨んだ経験から「苦手意識にとらわれずに自信を持つこと、あとはマネジメントの重要性を学びました」と語ります。
また、「資生堂・JALレディスオープン」でプロ選手との試合を経験するだけではなく、ベトナムで「ファルドジュニアツアー」に参戦して海外の大会にも出場。貴重な経験を通じて課題を見つけ、下半身のトレーニングに励み、技術面ではパターの練習を増やし、「スピンを意識した練習」にも取り組むなどコツコツと努力を積み重ねています。
はじめて挑んだ25年8月の日本女子学生ゴルフ選手権は予選落ちとなってしまいましたが、着実に成長して迎える再挑戦の同大会で優勝することが直近の目標です。そうして日本タイトルを獲ることで日本一のアマチュアとなり、その先は「プロのツアーに出てローアマチュアの獲得」をめざしています。
大学在学中の目標は4年生でのプロテスト合格です。「あと2年間で何ができるか」を考えている萩生田選手は、「グリーン周りをしっかり重点的に作っていきたい」と取り組むべき課題を冷静に分析。素振りの重要性を実感しているという「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」では、「間近で見ているプロの球を当たり前にしないといけないという意識が自分の活力」とさらなる成長に貪欲です。
将来の大きな夢は世界メジャーの獲得。明るい未来を描く萩生田選手は、目標実現に向けて一歩ずつ力強く前進し続けています。
(編集:4years.)