千葉から世界へ、夢は全英・全米優勝
千葉県のアスリート、女子ゴルフの飯田柚月選手(第一学院高校1年)は2025年ゴルフダイジェスト・ジャパンジュニアカップ(12歳~14歳の部)で2位タイを成し遂げるなど、成長を続けるニューフェースです。プロテストのトップ合格を目標にすえ、その向こうに全英・全米優勝をめざしてトレーニングをかさねています。
スタートは「楽しむところ」から
ゴルフとの出合いは姉、夏葵(なつき)さんのショートコースの大会でした。夏葵さんと、キャディーをつとめる父、大介さんがコースを歩く光景に「自分もやってみたい」と思ったのが第一歩でした。それから地元のジュニアレッスンに通いはじめ、最初はクラブに親しみながら「ゴルフを楽しむ」ところからスタートしました。
やがてIMGA世界ジュニアゴルフ選手権という大会の存在を意識するようになり、それを目標に6歳のころから毎日練習するようになりました。市原市にあるブリック&ウッドクラブは、ジュニアの参加も受け入れていて、大介さんと飯田選手・夏葵さん姉妹に、お友達家族も交えて週末によくコースを回っていました。
飯田選手は小学生を対象としたマイ・ファースト・ティという大会に出場。小学5年まで参加しました。5年での成績は一番良かったのですが、ハンデの関係で順位は2位でした。
チームのようなサポート態勢も
さまざまなプロのレッスンを受けた後、小学校4、5年のころに現在のコーチに出会いました。指導を受けながら少しずつできることが増えていき、コーチの指導スタイルも飯田選手に合っているようでした。25年末ごろにはトレーナーの紹介も受けてチームのようなサポート態勢ができました。
最近の大会では、26年の関東女子ゴルフ選手権が印象に残っています。「気付きが多く、久しぶりに試合が楽しいと感じることが出来ました」と飯田選手。いままでは「勝ちたい」とか「負けたくない」という気持ちをなくさなければいけないと考えていました。しかし、「その気持ちを持ちながら、やるべきことをやり切る」と考えるように発想を切り替えて臨みました。コーチたちのアドバイスを大介さんが吸収し、飯田選手と話し合って今回うまく活かせました。
地元・船橋に支えられて
中学生までは公立校で、学校から帰ってきて練習する形でしたが、ゴルフの場合、平日に練習ラウンドや試合をすることも多く、学校に3分の2くらいしか行けませんでした。それでも、校長先生が理解ある方で協力してくれました。高校からはゴルフの時間も確保しやすくなるように、通信制と週2日登校という形で学べる第一学院高校に進みました。
飯田選手は、地元の人からよく声をかけられます。練習場に行くと、大会の成績を知ってくれる人から「すごいね」「がんばってね」と応援されます。地元で好きな場所は、通っていた中学校のすぐ隣にある御滝公園。夏の終わりに夏祭りがあって、友達と一緒に行っていました。好きな食べ物は、なんといっても「船橋の梨」です。ゴルフ練習の帰りに、梨農家の直売所に立ち寄り、買って帰ったものをよく冷やして食べています。試合の前には、お母さんの作るギョーザ。「特別な隠し味とかないと思うのですが、とにかくおいしいんです」
プライベートなリラックスタイムは、姉の夏葵さんとカラオケに。Snow Manや、Saucy Dogが好きですが、試合が始まる前、ラウンドを回る前にイヤホンで聴くのは、中学校のときの合唱祭の曲「あなたへ~旅立ちに寄せるメッセージ」です。
日本女子アマは娘と父で
あこがれの選手は、吉澤柚月プロです。鎌ケ谷カントリークラブでよく練習していると、ときどき吉澤プロが姿を見せることがあります。コースを一緒に回ることもあり、吉澤プロのマナーやほかのメンバーの方と話すときの様子もすばらしいと感じています。名前もおなじ「柚月」さんを「プレー以外も一流なのだな」と尊敬しています。
ジュニアゴルフの世界は情報交換が盛んで、明治安田「地元アスリート応援プログラム」もそこで知って大介さんが応募しました。これからの全国大会では、日本女子アマ、日本ジュニア、日本女子オープン、緑の甲子園といわれる全国高等学校ゴルフ選手権大会、全国高等学校ゴルフ選手権春季大会(春高ゴルフ)などがあります。予選を抜けて本戦へと飯田選手は挑戦を続けます。
6月の日本女子アマチュアゴルフ選手権には、飯田選手とキャディー大介さんの親子で。その先には、全英・全米。大きな夢へと歩み続けていきます。
(編集:4years.)