中学でプロトーナメント出場 ショットとアプローチの精度に手応え
愛知県のアスリート、女子アマゴルフの生駒留菜選手(麗澤瑞浪高校1年)は中学3年生の2024年、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のレギュラーツアー・スタンレーレディスホンダゴルフトーナメントに出場し、大きな刺激を受けたといいます。その経験を糧に、ゴルフのレベルを上げようと日々取り組んでいます。
しっかり攻めるゴルフが身上
生駒選手は身長153センチと小柄ながら、ドライバーの平均飛距離が235~240ヤードで、ドライバーが得意なクラブです。「ドライバーで真っ直ぐに打ってボールをフェアウェーに置き、セカンドショットはピンに寄せる。しっかり攻めるゴルフが私のゴルフ」といいます。
生駒選手がゴルフをはじめたのは小学1年生のころで、7歳上の姉・莉彩さんの練習について行ったのがきっかけです。低学年のころから小さな大会に出場し、6年生のときにはじめて全国大会に行きました。「まわりの友達が自分よりも良い成績を取ったので、自分も上位にいきたいと思い、やる気が出ました」
1日に400球以上を打ち込み、コースを回る練習も増やしました。中学2年生の夏の全国中学校ゴルフ選手権大会では23位タイ。「上位に行くには自分の技術が足りないと思いました。ショットの精度やミスしたときのリカバリーの種類がまだまだでした」
一打一打を大切にショットの練習を重ね、10月にあった全国規模の大会で3位に入り、少し自信がつきました。24年3月のジャカルタ世界ジュニアチャンピオンシップ日本代表選抜大会では優勝、6月の本戦の世界大会では3位に入賞しました。「環境が日本と違って戸惑いましたが、楽しくゴルフができました」。平坦なコースでは真っ直ぐ飛ばすことが成績につながることも実感しました。
ただ、ゴルフに課題はつきることがありません。8月は全国中学校ゴルフ選手権大会に出場し、初日71打、最終日70打と連続のアンダーパーで5位になりましたが、「短いパットを外していたので、もう1~2打伸ばせた。悔しかった」。この後、パットの精度を高めようとパット専門の練習施設に通い、苦手なラインの練習を繰り返しました。
プロの試合で刺激 グリーン周りの大切さ痛感
一つひとつ壁を乗り越えてスキルを高めている生駒選手。さらに大きな成長の糧となったのが、プロのトーナメント大会への出場経験でした。
8月下旬、ゴルフダイジェスト・ジャパンジュニアカップ12~14歳の部に出場しました。優勝者は女子プロツアーのスタンレーレディスホンダゴルフトーナメントへの出場権を得られます。初日69打で2位スタート、最終日は1番ホールでボギーだったものの、後半に3バーディーを奪い70打で逆転優勝します。
10月の本戦。「はじめてのレギュラーツアーで、すごく緊張しました。最初に打つときは手が震えました」。初日は悪天候でスタートが遅れ、日没サスペンデッドに。「パターが本当に全然入らなくて、プロの試合の雰囲気がジュニアと全然違いました」。翌日、早朝から第1ラウンドの残りホールをプレーして78打。その日に続けてあった第2ラウンドは76打。通算10オーバーで3日目には進めませんでした。
グリーン周りの練習とショットの精度を磨く
それでも、プロの試合でつかんだものもあります。「距離があり、グリーンの硬さも違う。グリーンに乗せる、止めるということを考えながら打つのが大変でした」。プロに比べるとドライバーの飛距離が出ないのでセカンドショットの距離が長く残り、球を高く打ち上げてグリーン上で止めやすくなるショートアイアンを使いづらく、苦しいゴルフになりました。「グリーンを外したときの寄せも悪かった。一緒に回ったプロはしっかり寄せてパーを当たり前に拾っていました」。この試合以降、グリーン周りの練習とショットの精度に磨きをかけることに集中するようになりました。
高校はキャンパス内にゴルフコースのある岐阜県瑞浪市の麗澤瑞浪高校に進学し、寮生活を送っています。「放課後の部活で実際の芝から打つ練習をしています。ショットやアプローチなどいろいろな練習ができます」。25年もジャカルタ世界ジュニアチャンピオンシップ日本代表選抜の大会で2位になり、インドネシアでの本戦出場を決めました。
大好きな鶏の手羽先が元気の源
生駒選手の元気の源は、名古屋名物の鶏の手羽先です。特に母の礼奈さんが作る塩味の手羽先が大好きです。「私は塩味が好きで、これがあるとご飯が進みます」。ほっとできるのは友達と行く大須観音の門前町です。「商店街を食べ歩くのが好きです」。貢献したい地元は名古屋市で「プロになって地元に恩返しができたらいいな」と思い、明治安田「地元アスリート応援プログラム」に応募しました。
2025年の目標は日本ジュニアゴルフ選手権競技で3位以内に入ることと、プロの試合に2~3試合出ることです。「高校3年生のプロテストに1回で合格したい」と意気込む生駒選手。今は思い切り練習に励む高校生活を送っています。
(編集:4years.)