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明治安田 地元アスリート応援プログラム

地元の若手アスリートを地域社会とともに応援しよう!

高知県

女子ゴルフ

井上 蒼海奈

いのうえ あみな

感謝の気持ちを胸に、飛距離と心で世界を見据える

高知県のアスリート、女子ゴルフの井上蒼海奈選手(日本ウェルネススポーツ大学1年)は、日本女子オープンゴルフ選手権出場や韓国ジュニア大会への挑戦など、着実にキャリアを積み重ねてきました。飛距離を武器に、四国高校ゴルフ選手権や高知県女子アマチュア選手権などを制し、国内外で存在感を示しています。その歩みは5歳のとき、父と兄の背中を追いかけて握った一本のクラブから始まりました。

5歳で出合い、芽生えたゴルフへの情熱

ゴルフとの出合いは5歳のある日、父と兄が通う練習場についていったことでした。「2人がゴルフをしているのをずっと見ていて、自分もやってみたいなと思ったのがきっかけです」。練習場についていく時間が楽しくて仕方なかったといいます。

小学1年で初出場した試合は大雨という過酷な状況でした。ところが、記憶に残るのは苦しさではなく「すごく楽しかったんです。その感情がずっと忘れられなくて続けてきました」。勝ち負けよりも、競技そのものにひきつけられた幼少期でした。

▲ゴルフとの出合いは5歳のときだった

転機となったのは中学2年のときです。地元の高知県で開催された2021年のカシオワールドオープンで、優勝した堀川未来夢プロのプレーを間近で見ました。「すごく格好いいなと。プロになりたいという気持ちが強くなりました」
憧れは、進むべき道へと変わりました。全国各地の大会を転戦する中で仲間も増えていきました。「友達の成績を見て、自分ももっと頑張りたいと思えました。切磋琢磨(せっさたくま)できたことが楽しかったです」

飛距離と「思考の整理」で磨く勝負強さ

「得意なクラブはドライバー」というだけに、飛距離が最大の武器です。250ヤードを記録したこともありますが、いまは230ヤード前後。「少し落ちてしまったので、戻すためにトレーニングしています」。週1回のウェートトレーニングは欠かしません。

かつてはミスを引きずるタイプだったといいます。その象徴が5番アイアンでした。「持つだけで不安になっていました」。メンタルコーチの指導を3年間ほど受け、意識は大きく変わりました。「いい弾道をイメージして打つ。今は気持ちよく振れています」

▲「不安な感情が出たときほど、ねらう方向と弾道だけをイメージして打つ」という井上選手

空を見上げ、雲や木の揺れを見る――。自然や風景を活用した気持ちの切り替えも、井上選手ならではのルーティンです。スコアメイクでも「不安な感情が出たときほど、ねらう方向と弾道だけをイメージして打つ」といい、思考を整理できるようになったのが強みです。
その経験は、僅差(きんさ)の勝負に生きています。四国高校選手権や県女子アマでは、いずれも接戦を制しました。「相手のスコアが気になった時期もありましたけど、自分のやりたいことにフォーカスしたら勝てました」。その冷静さが、成長の証しの一つといえそうです。

忘れられない試合の一つが、中学3年のときの日本女子オープンです。はじめて経験するレギュラーツアーの空気感、テレビで見ていたプロ選手たちとのプレー。「ほぼ空気感にのまれていたんですけど、そのなかでギャラリーの皆さんの拍手や声掛けがとてもうれしかったです」。声援がどれだけ力になるかを知り、同時にトップレベルのコースセッティングの難しさも痛感したといいます。
海外での経験も、新たな視点をもたらしました。25年に韓国のジュニア大会に出場した際、現地の選手のプレースタイルに衝撃を受けました。「韓国の選手のプレースタイルが日本と全然違っていて、そこにまず驚きました。すごくテキパキしているというか……大胆ですかね」。言葉の壁も痛感し、「もっと勉強したいなと思いました」。

信頼されるプロをめざして土佐から世界へ

目標とする選手は渋野日向子プロ。レギュラーツアーで同じ組になり、渋野プロの姿勢が強く胸に残りました。「アマチュアの私にもあいさつしてくださって、人として本当にすばらしいと思いました」。技術だけでなく、人間性にひかれているといいます。

落ち着いた印象とは裏腹に、気を許した相手の前では「おかしいって言われます」と笑います。生まれ育った土佐市については「一番の魅力は自然。鳥の声で目が覚める」。高知特産の文旦や、近所のベビーカステラ屋さんの存在も日常に欠かせません。通信制の大学に籍を置きながら、車で片道50分のゴルフ場に通い、研修生としての日々を送っています。

▲高知特産の文旦は日常に欠かせないという

めざすのは、強さだけでなく、信頼される存在であること。「プレーの技術だけで評価されるのではなく、人としても信頼され、周りにいい影響を与えられるプロになりたい」。その根底にあるのは、遠征にも車を運転して帯同してくれる家族、支えてくれる地元の仲間への感謝の気持ちです。
大きな夢もあります。「いつか土佐にゴルフ場を造ってみたい」。練習環境の少なさを知るからこその目標です。「ゴルフは自然のなかで自分と向き合う競技。自分のゴルフを通して魅力を伝えられたら」。その挑戦は始まったばかりです。
(編集:4years.)

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貢献したい地元:高知県土佐市

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